Archive for September 11th, 2017

“羽生化” した、本田真凜に、足りないもの…

さて、ジュニアのグランプリシリーズが前半が終わって、一段落したところですが、そしたら、ちょうど、「ISU Challenger Series」が始まりますね。 スケジュールはこんな感じだそうです。 初戦はアメリカで、日本からは、本田選手と坂本選手が出場のようで、先日、本田選手の出発の様子がニュースされましたね。 シニア初戦となるそんな本田選手、本田真凜に、足りないもの… 私の記事を読んでくださっている方ならお分かりですね。 本田真凜に、足りないもの… それは、表現力です。 彼女には残念ながら表現力が足りません。 世間一般、マスコミなどが、煽っているほどの、その10分の1 程度でしょうかね… あっても。 そういう傾向は最近加速していて、というより、段々とその実態が明らかになってきた、という感じかもしれません。 今シーズンのプロはショートを変更して未発表、フリーは「トゥーランドット」だそうですが、トゥーランドットの方は、すでにお披露目されていますが、この演技を観ればわかります。 ドリームオンアイスでの演技。 本田真凜のトゥーランドット 投稿者 gutsy-musik どうですか? これが日本の女子フィギュアを代表する表現力の演技です。 観客も本人も大盛り上がりで、幸せなひと時だったのがわかりますね。 で、この彼女の衣装で、これ、2014年にキムヨナがトゥーランドットやったときの衣装を真似ているのではないか、って言う話ありますよね。 多分それ、彼女の最後のプロとして、ショーでやったもので、ホント私それ、まだ見ていなかったんで、改めて観てみました。 All That Skate 2014 での演技ですが、これは毎年やっているようで、この年は、キムヨナの引退ショーのような感じだったみたいで、5月4、5、6日の3日間行われたもの。 次の演技はそのうちの5日の演技。 凄い演技ですね… フィギュアスケートにおいて、表現するとはこういうことです… 深く、そして切れがあって、迷いがない。 ポーズ一つ一つの、つま先から指先まで、精気が漲り、冷静で、熱く、そして、美しい… 彼女の演技は、飄々と楽々とこなしているような評価が、特に日本では多いですが、少なくともこの演技を観れば、それは間違いだとわかりますね。 ここでの彼女は、表現するために、どれほど、身体を酷使し、そのために自らを犠牲にし、音楽、振り付けのために、全てを捧げているか… 身も心も… で、もう一つ、彼女のトゥーランドットを。 これは、3日間の最終日の6日の演技。 キムヨナ現役最後の演技となったんでしょうか… 彼女の、イナバウアーの、なんと美しいことか… この日の彼女は最終日ということもあってジャンプも重く、疲れもあったと思いますが、この日の演技は、先の演技より、しっとりと、より深い演技でした。 そのため、フィニッシュで、音楽に間に合いませんでしたね。 彼女のイナバウアーが美しいのは、その腕の動きと手のひら、指先の動きの繊細さにあります。 それはイナバウアーに限ったことではありませんが、彼女が腕を上げて下ろすとき、指先が、まるで羽のように、腕の動きに合わせ、そのあとからふわっと、付いてくるような動きをするんですね。 ほんとに美しい… 単純なようですけど、実はこれは、中々出来ることではありません。   で、タイプは違いますが、フィギュアスケートで表現するとは、こういうこと、という演技。 浅田真央の「鐘」。 2010 世界選手権の演技。   彼女の凄さはなんと言っても、振り付けの動き、ポーズの、完璧なまでの再現性でしょう。 恐らく、振付師が意図していたもの以上の意味を、その振付から引き出して、演じてしまう。 それはまるで、絵画のような、俗世とは隔絶された、一瞬のできごと。 […]

Monday, September 11th, 2017