Archive for the 'Esoteric SACD' Category

うーん 地味だ・・ クレンペラーのフランク《交響曲》Esoteric SACD

今日はフランクの交響曲。 パワーアンプを変えてから、まあまあ見直しているEsotericのSACDからオットー・クレンペラーの演奏です。 私的には大変地味な演奏です。(笑) といいますか、堅実な演奏といってもいいかもしれませんね。まあ曲自体何か中途半端な、フランスなのかドイツなのかどっちなんだ、見たいな曲です。フランクはフランスの作曲家ですが、ドイツ音楽に強く影響を受けたようです。そのためなんでしょうかね、この感じは・・ ですから、この曲を演奏する時にはドイツ的にするか明るくおフランス風にするか、分かれるところです。私はおフランス風の方が好きですが、クレンペラーはどちらかと言えばドイツ風かな。オーケストラもイギリスなのでその響きも中庸な感じなのが、聴いた後のこの食い足らなさに繋がっているようにも思います。 【セザール・フランク/交響曲ニ短調 作品48】 【Personal】 オットー・クレンペラー指揮、ニューフィルハーモニア管弦楽団、1966年2月10日~12日&15日、ロンドン、アビーロードスタジオ1 【Take】 1.第1楽章 Lento; Allegro ma non troppo 2.第2楽章 Allegretto 3.第3楽章 Finale: Allegro non troppo   録音も中庸・・(笑) ザンデルリング特集の時、ザンデルリングの評価でクレンペラー的というものを見ましたが、演奏の上手さに関してはザンデルリングのほうが一枚上手。聴衆に媚びないところはザンデルリンクもそうなんですが、まあ、クレンペラーは地味ですわ。カップリングのシューマンもね….. ブログデザイン(テーマ)はご承知の通り、色々と変えてみましたが、今のこれに落ち着くかもしれません。モノによって音が変わってしまいまして、面白いというか、困ったものです。傾向としてはしろベースのシンプルなものの方が良いようです。記事ページが黒地に白抜き文字のようなものだと音がにごる感じがあります。あと、HOMEのスライドショーの画像は今適当にやっていますが、もう少し何とかしたいんですけどね・・   ★PC音源はメインシステムで聴きましょう。  

Tuesday, August 14th, 2012 

バルビローリのブラームス "交響曲第2番" ESOTERIC SACD (CD層)

バルビローリはこのブログでは2回目の登場になります。   前回は、   マーラー特集で2番の演奏を聴いたかと思いますが、こういうブラームスを聴くと、やはりバルビローリは地味だなと、再確認しました。演奏は素晴らしいですし、この指揮者にしかできない名演が多いですが・・・地味なんですね・・笑 それは渋いとはまた違うようで、華がないとまでは言いませんが(そもそも演奏に華が必要かどうかも疑問ですが・・)、作品にそれ以上の何かを付加してより大きく見せるような事はしていません。ドイツ的でもありませんし・・ と、ここまで書いて、マーラーの時の私の記事を読み返しまして、ああ、そうだったと納得しましたので再掲します。 2011年5月18日掲載 “バルビローリはどうでしたでしょうか。 これは、マーラーの「復活」としては、実はなかなかの名演なのではないでしょうか。 マーラーの交響曲の中でも、復活はとてもポップな曲で、曲中サビのような箇所がいくつもあって、そこを華やかにビシッと決めてくれると人気が出やすいんですが、バルビローリの演奏は、そういうところがほとんどないです。 演奏は常にフラット(平ら)で、その精神は常にフラット(b)で、エネルギーを内に内に凝縮していく中で、何ともいえない重く鈍い緊張感の中で演奏が行われています。 それがバルビローリの唸り声とともに崩れてくるのが、最終楽章33:22辺りからで、35:32からのクレッシェンドで35:42に頂点を結んだ瞬間、扉は開かれた、そんな感じです。 その時、初めて、これまでの楽章の何ともいえない重苦しさの意味が分かるんですね。 曲調が変わったこともあるでしょうが、この辺りから明らかにベルリンフィルの音色は明るくなり、演奏が外へ外へと積極的に志向してるのが分かりますね。結局、バルビローリはフィナーレまで決して急がずあわてず、大概のマーラー演奏に見られるように奇をてらったりしませんでした。そして、そこから見えてくるもの、それは、このマーラーの「復活」が紛れもなく交響曲であった、ということです。 私は、前回の4番の時に、 「ここまでマーラー聴いてみて思うのは、マーラーの書く音符(誤解を覚悟で言えば音楽)にはそれほどの深みはないんですね。そのため、ただ譜面どおり演奏しても音楽にならない。 アイデアはたくさんあるけど、それを音符に表す作曲家としては未熟だったんだと思います。 だから、指揮者はじめ演奏家がマーラーの書く音符に自ら命を与えて、想像力を膨らませ、物語を造って行く作業が必要になるんです。 与えられた様式を守っていれば一応音楽になるかも、といったものではないんですね。」 と書きました。 しかし、バルビローリのこの演奏に彼なりの何か物語を聴くことができましたでしょうか?何か、彼のこの曲にこめた感情の起伏を感じ取ることが出来ましたでしょうか。 私にはどちらも感じることは出来ませんでした。 勿論、全くないなんてありえませんが、少なくともそういった要素を基準にして音楽を作ってはいないでしょうね。 そこにはただ、アレグロ・マエストーソの音楽があり、アンダンテ・モデラートの音楽があり、スケルツォの音楽があります。そして最後に独唱、合唱により復活の詩が歌われ、感動のうちに終曲を迎える。 何故感動するのか。 それは、マーラーの書いた曲が素晴らしいからです。 マーラーは譜面に細かく言葉で指示を書いていますが、そういったものに惑わされず笑、実は音符をしっかり読めばおのずと彼の音楽は見えてくるんでしょうね。 それを証明してくれたのが、バルビローリのこの演奏だと思います。 リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 【ヨハネス・ブラームス/交響曲第2番ニ長調 作品73】 ジョン・バルビローリ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1966年12月7日~9日、ウィーン、ムジークフェラインザール 【収録】 1 第1楽章 […]

Saturday, February 25th, 2012