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あなたの知らない世界…

まずは、バーンスタインのショスタコービッチの交響曲第5番の第4楽章をどうぞ。 どうです? 実はこれコンピューターによる演奏なんですよ。判りました? DTM、DeskTop Music。 これを作った人はクラシックなんて聴かないような輩なんですが、既存の演奏真似てここまで作っちゃうんですよ。これだってまだまだ未完成だろうと思います。 コンピュータ、つまりパソコンで作るってどういうことかわかります? パソコンに入れたDAW、Digital Audio Workstationと言うソフトで作るんですが、まあ、通常良く聞くのがポップスなんかで歌、伴奏とか録音して、それぞれの音をミックスするんですが、そのミックスするソフトがこのDAWと言うもの、と考えていいと思います。 スタジオで録音した音、そのオーディオファイルをDAWに取り込み、切ったり貼ったり、コンプかけたりリバーブつけたりするわけです。 でも聞いてもらったのはそうではありません。 人間が演奏したのをDAWに取り込んで編集したものではありません。 いえ、人間が演奏したと言うのはあながち間違いではないですが、でも違う。 じゃあ何か。 つまり、各楽器の奏法、アタックとかスラーとかスタッカートとか、そう言った断片的なものを実際のプロの演奏家が奏したものを録音し何らかの加工を施した音声ファイルを集めたもの、音源(Virtual Instrument)をPCに取り込んでおいて、DAWに曲の楽譜をピアノロール化したものを取り込み、曲のパートごとに必要に応じて、音源を読み出し選択し、あてがっていって、あたかも、実際の人間が演奏したかのように作っていったものです。 で、その音源で有名なのが私も使っているEASTWEST、とVIENNA でしょう。他にもたくさんありますが、この2つには敵いません。 特にEASTWESTは、ハリウッド映画に良く使われており、えっあれ生演奏じゃないの!!っていうのはザラです。 で、そのEASTWESTにおいて現在最高の音源Virtual Instrumentは、HOLLYWOODシリーズのStrings, Brass, Woodwindsです。聴いていただいたショスタコービッチはこの音源Virtual Instrumentを使っています。 私が使っているのはひとつ前の世代のQLSO-QUANTUM LEAP SYMPHONIC ORCHESTRA シリーズのものです。 この音源は実際のホールにおいて実際の演奏位置で録音されており、そのとき発生したホールの響もその響が消えるまで全て収録されています。ですからちゃんと作ると、本当にホールで聞いているような音になります。これは新シリーズのHOLLYWOODシリーズには無いものです。 で、それで私が作ったものをお聴きください。 ドビュッシーの交響詩「海」から風と海との対話です。   分かっていらっしゃると思いますが、先日アップしたETの動画の音は私が作ったものです。  

Friday, October 18th, 2013