Archive for May, 2011

【マーラー没後100年記念 第8弾】 クーベリックの第6番「悲劇的」 1968LIVE

今日は、マーラー特集に戻りまして、交響曲第6番「悲劇的」をお聴きいただきます。 演奏は、ラファエル・クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団です。 先日、マーラーの交響曲を個人的に1~5番までを前期、それ以降6番~を後期と考えていることはお話しましたが、一応私なりの理由があります。 これまで、このブログでマーラーに関する私の文を読んでいただいている方はお分かりと思いますが、どちらかといえば私はマーラーをそれほど評価はしていません。 何故かと言えば、やはり、旋律が俗っぽく、即物的で、そのくせ演奏時間が長く、そのわりには音楽的に合点がいくことが少ない、ラヴェルを師と仰ぐ者としてオーケストレーションの工夫が足らず、得るものがない、などなどからの理由です。 しかし、そんなマーラーですが、この6番辺りから少しずつ精神的に熟してきたとでも言うのでしょうか・・ 1から5番までは作曲するにあたってのテーマが外的、即物的なものだったのが、6番から自分の内的なものへと移行し始めたように感じます。 第1番のテーマは英雄、2番は英雄の死とその復活、3番は愛、4番は自然と天上の喜び。 5番はこれまでのようなはっきりとしたテーマはなく、純管弦楽作品としての性格が強いので、そういう意味では後期に入れてもいいのですが、一応5番は後期への移行作品でしょうか。第4楽章がこの頃出会ったアルマへの愛を歌ったものだそうです。 それに比べ、6番は常に自分の心の動きをテーマにしているように感じます。それは、この作品になって旋律の扱いが複雑になっていることからも分かりますが、私個人的には彼が意図的、技術的に複雑にしたのではなく、自分の内面を描こうとした時、そうせざるを得なかったのだと思います。 気分がころころ変わる。 私がマーラーに感じている、情緒不安定な感じ、落ち着きなく、常に人目を気にして認められたいといって饒舌な男、そんなどうしようもない心の内側が透けてしまった、最初の作品、それが私にとってのこの交響曲第6番「悲劇的」です。 【マーラー/交響曲第6番イ短調「悲劇的」】 ラファエル・クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団 1968年12月6日、ミュンヘン、ヘラルクレスザール、ライヴ リッピングドライブ:PHILIPS CDD4801/31 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3です。 第1楽章  Allegro energico 第2楽章  Scherzo  20:31~  第3楽章  Andante 32:06~ 第4楽章  Finale 46:39~ 私は、マーラーの交響曲中、一番好きなのは第8番「一千人の交響曲」です。 で、その次に好きなのがこの第6番です。 マーラーが自分の不安定な内面を描いた曲ですから、演奏も実はその辺を強調してほしいのですが、クーベリックはちょっと演奏がタイト過ぎましたね。 でもこの場合、良い悪いではなく、これは歴としたクーベリックのマーラーです。文句の付けようがありませんね。それほど完成度が高いと思います。 バイエルン放送響も、もうこなれてる感じですよね。聴いていて安心感があります。 上手いもんですな・・ アルマは、回想録で第6交響曲は「マーラーの一番個人的な作品」であると述べています。 65:17辺りからのどうしようもなく、抑えきれず、あふれ出る感情。 もう五線譜には収まり切らないほどの音楽! そして最後の一撃!! 初めて共感しました。 私の中のマーラーは、ここからです。

Monday, May 30th, 2011 

Art Blakey And The Jazz Messengers/At The Cafe Bohemia Volume One

今日もジャズをお聴きいただきます。 Art Blakey And The Jazz Messengersの「At The Cafe Bohemia Volume One」です。 これも昨日のクリフォード・ブラウンの「メモリアル・アルバム」と一緒にリッピングしたものです。 昨日もお話しましたが、自分なりには結構良くリッピングできていて、今までの音源もやり直してみたくなっているのですが、皆さんにはどのように聴いていらっしゃるんでしょうね・・・ PC音源なので、そのままPCのスピーカーないし、ヘッドフォンなどでお聴きいただいている方が多いと思いますが、まあ、私のところにおいでいただいている方は、私の文ではなく、音が目当てだと思いますので、それなりに音の良し悪しは感じていただいているものと、信じております笑。 こんなこと言いますのも、最近、人が言う「音がいい、悪い」って、何なんだろうと思いましてね・・ アナログの音が良い、CDの音が良い悪い、SACDの方が音が良い、OSは軽い方が音が良い、Ubuntu StudioはWindowsより音が良い、それよりVoyage MPDの方が良い、DAコンバータは安くても音がいいのがある、etc. で、自分も音がいいの悪いの言っているわけです。 最近感じるのは、PCオーディオといって、PCに詳しい方などがいろいろ音について語っているのを多く見ますが、果たしてその人が言う良い音って、本当に良い音なのでしょうか?? 本当のところは分かりません。何しろ音を聴かせてくれないんですからね。 でも、その人が使っている装置や評価に使う時の言葉で、だいたい耳のレベルは分かります。 Ubuntu StudioやVoyage MPDの音、本当に良いのでしょうか・・ 誰か、音源をアップしてください。笑 直ぐ出来るはずですよね?! まあ、良いといったって、人によって音の良し悪しの基準が違いますから、もう全く意味がないんですけどね。 でもこれでだけは言えます。 音の実在感、演奏者の存在感や気配について語らない人の評価は、一切信用しない。 です。 まあ、ファイル再生なんていつでも出来ることで、今、皆さんが必死になってUbuntu StudioやVoyage MPDをインストールして、いえ、それすら出来ないとか、インストールしてもで音が出た、でないで、一喜一憂していますが、そんなもの、少なくともオーディオではないですな。 で、上手くいかなければアナログに逃げる・・・ そういう人が多いですね。 音を再生する、って、そんなことのもっと先の話ですから。 その辺のことは、ハイエンド、ウェスタン、ヴィンテージ、自作の違いに関係なく、音を再生することに人生かけてやってこられた方なら、分かると思います。 私は傍観することにします。 まっ、まずは、活きの良いジャズを聴きましょう!! リッピングドライブ:PHILIPS CDD4801/31 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad […]

Sunday, May 29th, 2011 

Cliford Brawn/Memorial Album

今日はまたジャズに戻ります。笑 というのは、Freddie ReddのShaes Of Reddを聴いていたんですが、これがあまりしっくりこなくて、いろいろ調整をした末、まあ、こんなもんかなと落ち着いたので他のCDも聴いてみましたら、これがなかなか良いではありませんか! で、気を良くして色々聴いていまして、であれば何かアップしようということになったわけです。 今日お聴きいただくCliford Brawnの「Memorial Album」はほんとに良く聴きましたね。 ジャズトランペットではクリフォード・ブラウンが一番好きですからね。 大学で一年間ビックバンドに在籍していたことは先日お話しましたが、その時新人も練習に加わっときに好きなアドリブをやれといわれて、クリフォード・ブラウン風にマネをしたことを良く覚えています。笑 この中では「Easy Living」が好きで、今は無き新宿DUGが6Fにあって、まだライブをやる前の頃、この「Easy Living」を」リクエストした思い出があります。 今思えば、装置はガラード301否401かな、マランツ7、9、スピーカーは多分オリンパスかな・・・??・・・・結局よく覚えてない・・ スカッとしたいい音でした! リッピングドライブ:PHILIPS CDD4801/31 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3です。 【Cliford Brawn/Memorial Album】 Clifford Brown (tp), Lou Donaldson (as), Elmo Hope (p), Percy Heath (b), Philly Joe Jones (ds)録音:1953年8月28日 Clifford […]

Saturday, May 28th, 2011