Archive for the 'フルトヴェングラー' Category

ウラニアのエロイカ

今回も例の件で削除した記事の再アップです。 で、今回も音源は新たにリッピングしました。 ……………………………………………………………………………………………………………………………  今日は「ウラニアのエロイカ」で有名な、フルトヴェングラーのベートーヴェン・交響曲第3番「英雄」をお聴きいただきます。 実は私はフルトヴェングラーに関し、語れるほどのものを持っておりません。 と言いますのも、フルトヴェングラーの演奏を取り立てて良い演奏と思ったことがないのです。 ・・・と言うより、良い演奏とは思うのですが、何となく私には合わないんでしょうね・・ 嫌いではないんですが、世間が言うほどには、追いかけてみようとは思わないんです。 クラシックファンとしては正直、これ、結構コンプレックスなんですよね・・・   今回このCDを選んだのは、超有名盤ということもありますが、オーディオ的興味からです。 オーパス蔵の音は、復刻の中でもとても良心的な音で、このレーベルの音をしっかり鳴らしたいといつも思って、調整をしています。 近年、SPをDSDで復刻しているところもあるようで、私もとりあえずサンプルを聴きましたが、音の克明さはあちらですが、商品として鑑賞に堪えうるのは、今のところオーパス蔵だと思います。 音圧が違うんですね。   ベートーヴェン/交響曲第3番ホ長調作品55、コリオラン序曲 -オーパス蔵- 1.交響曲第3番/フルトヴェングラー指揮、ウィーンフィル、1944年録音 2.コリオラン序曲/フルトヴェングラー指揮、ベルリンフィル、1943年録音 初期盤 第一楽章、第二楽章  第三楽章、第四楽章  恐らく、フルトヴェングラーは音楽捌きが巧みなため、その辺が私には面白みに欠けると感じる要因になっているのかもしれません。   私の中の英雄の名演は、アンセルメ・スイスロマンド管、シューリヒト・パリ音楽院管です。 こちも追って聴いていきたいと思います。      

Tuesday, September 9th, 2014 

ブラヴォ!!フルトヴェングラー!"ハイドン・交響曲第88番《V字》"

今日はフルトヴェングラーです。 そうです。タイトルにあるように、聴いてもそれほど感動できなかったフルトヴェングラーの演奏で、といいますか、そんなに聴いていないんですが・・ そんな経験不足な私がブラヴォー!と思える演奏に出会えました。 ハイドンの交響曲第88番、通称「V字」と言われています。ちなみにこの「V字」はロンドンの出版社が付けた整理用番号のことで作品の内容とは関係ないとのこと。 今日聴く演奏は、フルトヴェングラーが残したこの曲の演奏としては唯一のスタジオ録音です。 この演奏は、彼の演奏を聴いて感じる、予定調和、計算尽くな感じが比較的少なく、20分少々という曲の短さも功を奏したのか、楽章ごとの性格を大づかみに表現し、またそれがこの演奏の推進力の強さに貢献していて、非常に楽しく聴くことが出来ました。 何ていうんでしょう・・ オケがうねる感じ、とでも言うんでしょうか、旋律が絡みあって自然に膨張していくようなな感じ、良い演奏にはそういうものがあるものですが、この演奏にはそれを感じます。これまでも、そういった演奏を目指そうとしているのは分かるんですが、どうもそれが「計画的犯行」に感じてしまって、興醒めでした。 しかし、この演奏は違っていました。こういう「うねり」は、アゴーギクやテンポの操作だけでは決して生まれない、そういう類のもので、指揮者、オケメンバー一人ひとりが作品に身を任せ、同時に瞬間の空気を感じながら、ある種のノリを持ちつつ演奏して初めて生まれるものですが、そんないい雰囲気が当時の現場にあったのでは、と想像します。 フルトヴェングラーファンからは、こんな程度、他にいくらでも演っているよ、と言われそうですが、まあ、お許しください。 なかなかの快演。いい演奏です。 リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 【ハイドン/交響曲第88番ト長調《V字》】 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮) ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 1951年、12月、ベルリン、イエスキリスト教会 【収録】 1.第1楽章Adagio – Allegro 2.第2楽章Largo 3.第3楽章Menuetto. Allegretto 4.第4楽章Finale. Allegro con spirito   この演奏のCDも例によって色々あるようで、マスタリングによっても演奏の印象が変わってしまいますから、なかなか厄介です。 MYTHOS盤も出ていますから聴いてみなくてはいけませんね。 ところで、モーツァルト好きの方は、ハイドン、聴くんですかね? どうなんでしょう・・   ★PC音源はメインシステムで聴きましょう。    

Friday, March 9th, 2012 

フルトヴェングラーの "シューマン 交響曲第4番"

今日は、フルトヴェングラーを聴きます。 シューマンの交響曲第4番 フルトヴェングラーのこの曲の録音は、今日お聴きいただく1953年5月の録音と、同じ年8月のルツェルン音楽祭でのライヴ録音の2つあります。 で、これは知らなかったのですが、この演奏、シューマン交響曲第4番の数ある演奏の中でも非常に評価が高いようで、また、フルトヴェングラーの多くの演奏の中でもベストと言われるほどの物のようです。 本当に私は無知で、ダメですね~・・ 反省・・・ 今回こうして音源アップすることになったのも、「legendary DG sound of the 1950’s」のBOXから何か1枚と言うことで選んだに過ぎないわけで、困ったもんですね・・ 演奏は評判どおり素晴らしいと思います。 フルトヴェングラーのよさの分からない私でもこの演奏は、これまでの氏の演奏とは印象が違いますね。「設計図の再現」ではなく、音楽に今生まれたかのようなフレッシュさがあります。 【シューマン/交響曲第4番ニ短調 op.120】 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1953年5月14日、ベルリン、イエス・キリスト教会 リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 【曲目】 1.第1楽章: Ziemlich langsam-Lebhaft 2.第2楽章: Romanze.Ziemlich langsam 3.第3楽章: Scherzo.Lebhaft 4.第4楽章: Langsam-Lebhaft そうなんですよね。フルトヴェングラーの音楽には何かフレッシュさが足らないような気がしていました。ライブ的というか、主体的というか・・ 私が深く感動するのは、指揮者、オケ、そして奏者一人ひとりの作品への思いが演奏を通してこちらに突き抜けてくる瞬間なんですが、フルトヴェングラーの場合、それらの思いが作品を突き抜けてこないで、作品の影に隠れよう、隠れようとしているんです。それはあたかも、そうすることで逆に自分の本当の思いが私たちに知れないようにしているようです。勿論これは私の聴感上の印象です。 ですから、これまで私が、フルトヴェングラーについて話してきた評価になってしまうんですね。 “君はいつも音楽の傘に隠れて、一体本当のところ何を思っているの?それじゃ、僕にはわからないよ” 傘が立派になればなるほど、見えない顔。 でも、このシューマンでのフルトヴェングラーにはそんないつもの悪い癖から、何かしら自由になったような印象を受けます。ぶっちゃけた、そんな感じですかね。 色々調べてみると、実際こういうエピソードがあったそうです。 […]

Tuesday, November 15th, 2011