“羽生化” した、本田真凜に、足りないもの…

さて、ジュニアのグランプリシリーズが前半が終わって、一段落したところですが、そしたら、ちょうど、「ISU Challenger Series」が始まりますね。

スケジュールはこんな感じだそうです。
初戦はアメリカで、日本からは、本田選手と坂本選手が出場のようで、先日、本田選手の出発の様子がニュースされましたね。

シニア初戦となるそんな本田選手、本田真凜に、足りないもの…

私の記事を読んでくださっている方ならお分かりですね。

本田真凜に、足りないもの… それは、表現力です。

彼女には残念ながら表現力が足りません。
世間一般、マスコミなどが、煽っているほどの、その10分の1 程度でしょうかね… あっても。
そういう傾向は最近加速していて、というより、段々とその実態が明らかになってきた、という感じかもしれません。

今シーズンのプロはショートを変更して未発表、フリーは「トゥーランドット」だそうですが、トゥーランドットの方は、すでにお披露目されていますが、この演技を観ればわかります。

ドリームオンアイスでの演技。


本田真凜のトゥーランドット 投稿者 gutsy-musik

どうですか?

これが日本の女子フィギュアを代表する表現力の演技です。
観客も本人も大盛り上がりで、幸せなひと時だったのがわかりますね。

で、この彼女の衣装で、これ、2014年にキムヨナがトゥーランドットやったときの衣装を真似ているのではないか、って言う話ありますよね。
多分それ、彼女の最後のプロとして、ショーでやったもので、ホント私それ、まだ見ていなかったんで、改めて観てみました。
All That Skate 2014 での演技ですが、これは毎年やっているようで、この年は、キムヨナの引退ショーのような感じだったみたいで、5月4、5、6日の3日間行われたもの。
次の演技はそのうちの5日の演技。

凄い演技ですね…

フィギュアスケートにおいて、表現するとはこういうことです…

深く、そして切れがあって、迷いがない。
ポーズ一つ一つの、つま先から指先まで、精気が漲り、冷静で、熱く、そして、美しい…

彼女の演技は、飄々と楽々とこなしているような評価が、特に日本では多いですが、少なくともこの演技を観れば、それは間違いだとわかりますね。
ここでの彼女は、表現するために、どれほど、身体を酷使し、そのために自らを犠牲にし、音楽、振り付けのために、全てを捧げているか…

身も心も…

で、もう一つ、彼女のトゥーランドットを。
これは、3日間の最終日の6日の演技。
キムヨナ現役最後の演技となったんでしょうか…

彼女の、イナバウアーの、なんと美しいことか…

この日の彼女は最終日ということもあってジャンプも重く、疲れもあったと思いますが、この日の演技は、先の演技より、しっとりと、より深い演技でした。
そのため、フィニッシュで、音楽に間に合いませんでしたね。

彼女のイナバウアーが美しいのは、その腕の動きと手のひら、指先の動きの繊細さにあります。
それはイナバウアーに限ったことではありませんが、彼女が腕を上げて下ろすとき、指先が、まるで羽のように、腕の動きに合わせ、そのあとからふわっと、付いてくるような動きをするんですね。

ほんとに美しい…

単純なようですけど、実はこれは、中々出来ることではありません。

 
で、タイプは違いますが、フィギュアスケートで表現するとは、こういうこと、という演技。

浅田真央の「鐘」。

2010 世界選手権の演技。


 

彼女の凄さはなんと言っても、振り付けの動き、ポーズの、完璧なまでの再現性でしょう。
恐らく、振付師が意図していたもの以上の意味を、その振付から引き出して、演じてしまう。

それはまるで、絵画のような、俗世とは隔絶された、一瞬のできごと。

そんな演技が出来るのは、彼女しかいません。

後にも先にもいないでしょう。


 

そして、全く違う曲を、これほどまでに、演じ分けられるのも、彼女以外にいません。

キムヨナにはこういう才能はなかったですね…

 
キムヨナと浅田真央、この2人に、共通していること。

それは、演技する上で、音楽、振付を表現するために、身も心も、全て捧げていることです。

2人は、常に表現することに直向でした…

そしてこんな演技が出来る選手は、今はもう、世界中探してもいません。
勿論、日本にも。

でも日本には、素質のある選手はいます。

紀平選手と、樋口選手ですね。

紀平選手はこれからもっと、経験と自信を付けていけば、この2人のような演技が出来る可能性が十分あります。
樋口選手は、手先の繊細さに気を配れる選手ですから、まずは、自己流でなく、専門家の指導を受けるべきですね。
それが出来れば期待は十分出来ますね。

と、そして、本題。笑

今回は、別にキムヨナ賛美の記事ではありませんよ。笑

本田真凜。

つまり、こうやってキムヨナと浅田真央の演技を見てきたのは、この2人の演技にある、表現する上で大事なもの、それが、本田選手には、ない、ということです。

上の2人の演技を見てから、今、再び本田選手のトゥーランドット、観てください。
恐らく演技開始、数秒で、わかるでしょう。
キムヨナ、浅田真央からしたら、彼女のこの演技、何も表現できていない。表現していない。

彼女が深刻な顔をすればするほど、演技の薄さ、彼女の未熟さ、が、顕になるばかりで…
それは、年齢や経験の違いからくるものでなさそうです。

結局彼女が演じているのは、真凜、なんですね。
音楽に合わせ、自分史を楽しんでいる。
でも、これって、どこかで観た光景ですねぇ~笑
そう、ゼッタイ、のユズル君です。笑

演技後の彼女の悦に入った顔…

まあ、スターの素質十分ですね。笑

思いもよらず、羽生化した本田真凜。

ちょっと残念ですが、でもまあ、それも彼女が持った道、なのかもしれませんね…

悲しいのは、こんな演技を褒め称えている日本人ですね。
まあ、でも恐らくたいていのフィギュアファンは解ってはいると思いますけどね。
そう思います。

 

何はともあれ、「ISU CS US Internat. FS Classic 2017」 楽しみですね。
地元ということもあって、アメリカからは、マライア・ベル、カレン・チェンが出ますから、ね。
これからのアメリカをしょっていく2人ではないでしょうか、余り詳しくないですが…笑
彼女たちがどんな演技するか。

そして日本の2人がどこまで通用するのか、評価も含め。

 

期待しましょう。

 

 

 

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