Archive for the '手術' Category

オーディオマニアの特権… クロイツェル・ソナタ

ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタは、Classic Pageにもアップしてありますが、ブログ記事としては、「心臓カテーテル手術を受けた・・ ベートーヴェン”クロイツェル・ソナタ”」にも当時ニコニコに投稿した音源と一緒にご紹介したかと思います。 これですね。↓     その記事を書いたのは術後だったと思いますが、このクロツェルを聴くとその頃を思い出します。記事にもあるように、その時の音は「来たー!」という感じだったと思います。 今聴いても悪くないですね。色々細かく調整してるなあ、という感じ。 で、もう一つその後に調整しなおしてリッピングしたのが、これ。↓ 現在Classic Pageにあるものです。   こうして聴いてみると、ニコニコのものは音像が肥大してしまって、あるべき定位が曖昧になってます。その代り独特の雰囲気がありましたね。現在のものは、多少はその雰囲気を保ちつつ音像が絞まって、且つ太く力強いでしょうか。ピアノの低音に魅力を感じます。 そして今回リッピングしたのがこれ。↓ ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47 ≪クロイツェル≫ ダヴィド・オイストラフ(Vn) レフ・オボーリン(P) 1962年、パリ録音 【収録】 1.第1楽章 : Adagio Sostenuto – Presto 2.第2楽章 : Andante Con Variazioni 3.第3楽章 : Finale (Presto) MP3, Ripped in 16bit-44.1KHz, Convert to 320kbit/s-44.1KHz     明らかに違いますね。これがCDに収められたデータとして正しい、そう思える音です。音像が絞まっている、とか定位が明確、というような表現ではなく、データが歪められることなく、ヴァイオリンがヴァイオリンとして聞える。 ピアノも前二つの音源にあった独特の雰囲気、低音の魅力は薄れましたが、明らかにフラットになって音の階調も明確です。階調と言うと色や明るさの濃淡の段階のことを言うのですが、まあ、音階が明確に聴こえるためハーモニーも当たり前のように普通に正しく聞こえるということです。といいますか、これを聴いて初めて、今までは音が歪んでいたんだと気づくわけです。 演奏全体に漂う雰囲気も、音の不完全さや歪みや滲みによるマイナス要素を「味」としていたのかもしれないと思わされます。前にも書きましたが、普及品で色々頑張って凄くいい感じで鳴らした音と、ハイエンドでそのまま上手く鳴らした音との、その音が持つ根源的な違い、如何ともしがたい大きな違いを感じます。 という風に書いていますが、電源以外では、これ全てデジタル領域での対策のみでの音の違いなんですよ。バイナリ合っているかどうかは確認できないのでやっていませんが、合っていなくてもじゃあ何故合わないのか。 ケーブル変えたとか、アンプ変えたという話じゃないんです。 不思議です… とは言え、今私が聞いているこの音も、今の私の音であって、装置や再生環境を進化させれば、その音も進化するでしょうし音楽のその姿も新たな驚きを持って、聞くことが出来ると思います。     こんな風に音楽を幾度と無く、喜びを持って繰り返し聴くことが出来るのもオーディオマニアとして貪欲に再生を極めようとバカをやり続けているからです。 […]

Saturday, October 26th, 2013 

心臓カテーテル手術を受けた・・ ベートーヴェン”クロイツェル・ソナタ”

心臓が悪いのは以前お話しましたが、結局29日に手術を受けまして・・ “カテーテル・アブレーション” です。 足の付け根にある太腿静脈や太腿動脈などに電極カテーテルなど5本くらいですかね、カテーテルを入れて、不整脈の原因となっている心臓の悪い部分を探し、高周波電流で焼ききると言うもの。長い人は4~5時間掛かるのですが、私は2時間半で終わりましたので、比較的順調な手術だったようです。 カテーテルを挿入する部分の局所麻酔ですので、手術中は意識がはっきりしており、先生方の術中の会話等全て聞いていました。まず麻酔をして、必要なカテーテルを全て心臓内にいれていきます。その時物によっては肩から背中にかけて違和感がありり、カテーテルが通過するのが分かります。カテーテルの挿入が完了すると、不整脈の起源になっている箇所をある程度特定するために、症状となっている不整脈と同じ種類の不整脈を誘発するわけですが、その時刺激装置と挿入されている電極カテーテルを接続し、体外から電気刺激を心臓に与えていきます。ここで上手く不整脈を誘発できない場合もあるそうで、その場合はクスリを投与して不整脈を起こしやすくするなどの処置が必要になります。私の場合は上手く出来たようで、場所の特定もスムーズに出来たようです。後はよりピンポイントに場所を特定していくわけですが、データを検証しつつ、より脈のズレ?の大きい箇所を見つけていきます。その時、電極カテーテルをその箇所に持って行き、「ここだね。ケーシングして」と先生。すると、なにか装置の電子音と同じ脈(不整脈?)が誘発されて、先生方はその電子音と脈音のズレを聞いているようでした。その時心臓は結構バクバクで、ちょっと息苦しかったですが、そのズレが大きい場所ほど、今回の不整脈の根源になっている箇所と言うことのようでした。で、特定できた箇所に電極カテーテルをあてて高周波電流を流し、これが心筋に接して生じる熱を利用にて焼き切っていきました。 結局私の場合は、4箇所焼いたと思います。その時痛みは全くなく、一箇所目を焼いた後、気のせいかもしてませんが、身体が軽くなったのを覚えています。 術後直ぐ、先生がまだ挿入口の止血をしている時には大分心臓がおとなしくなっているのが実感できまして、こういった感覚はしばらく忘れていたなあと思いました・・ 止血の間、術台でまだ心電図やら付いたまま横になりながら先生と色々お話しましたが、「血管を通して心臓に行くんですか?」と聞くと、「そう。電車でも乗れば必ず決まった駅に着くでしょ?それと同じ。別に難しいことじゃないよ」と先生。なるほどと思った次第。心臓は面白いですね。 今回の私の不整脈の原因は増房弁下乳頭筋付着部付近にあったそうなのですが、実は、術前の検査で心臓を確認している段階で、損傷箇所が見つかっており、これまでに高熱を長期間出したことがあるか聞かれていましたが、その損傷箇所と今回の不整脈の原因となっていた箇所はほぼ一致していたようです。 実は今回、アブレーションを受ける前に、不整脈が心筋梗塞、狭心症等の心臓病から来ているのか、リエントリ回路(所謂不整脈、興奮の連鎖、今回私の場合はこちら)によるものかを判断するために、カテーテル血管造影検査を受けていまして、それが27日。その間入院で29日アブレーション手術、で翌日の30日退院ですから、3泊4日のスピード治療でした。驚きました。ま、確かに、小さな穴さえ塞ぎ、止血が出来て、後は合併症が起きないことが確認できれば問題ないわけですよね。 で、今回の手術で一番辛かったのが、尿管(導尿カテーテル)です。経験したことのある男性ならお分かりになると思いますが、これは想像を絶する痛みです。若い女性の看護師さんが入れてくれたのですが、まあ痛いのなんの・・ 術中もヒリヒリするし、ちょっと触られただけで激痛が走り、もう死んでも尿管は入れないと心に決めましたね・・笑 で、抜く時もまあ痛いのですが、ベテランの看護師さんがやってくれて、「息を吸って~、吐いて~」とその瞬間、スポッと一気に抜いてくれたせいか、痛かったですが一瞬で済みました・・ その後尿をする時しばらくは、これまた激痛が走りましたが、今やっと痛みがなくなっています。 やはり、あそこには、物を入れてはいけません。出す所です。病院だから許されますが、シャバでは許されませんよ、ありえないです・・泣 で、そんなことになる前に、リッピングしてアップしようとしていたのが、今日聴きますD.オイストラフのベートーヴェン”クロイツェル・ソナタ”。 これは以前アップしました「春」とカップリングされた演奏です。 PC音源をちゃんとしたシステムで聴いていない方は分からないと思いますが、今回の音はかなり良いのではないかと思います。タスクマネージャの「プロセス優先度」を変更しただけですが、私的には、来た—–!!と言う感じです。 ・・・まあ、オーディオってその繰り返しですけどね・・ 【ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47 ≪クロイツェル≫ 】 ダヴィド・オイストラフ(Vn), レフ・オボーリン(P) 1962年、パリ録音 リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 【収録】 1.第1楽章 : Adagio Sostenuto – Presto 2.第2楽章 : Andante […]

Saturday, March 3rd, 2012