今日は、カラヤン・ウィーンフィルの”ツァラトゥストラはかく語りき” をお聴きいただきます。 昨日はフルトヴェングラーでしたので、次はやはりカラヤンということです。 こう書くと、「なあーんだ」と言われそうですが、 私はカラヤンのファンです。 フルトヴェングラーの良さが分からないことに関しては、出来れば世間様に知れないようにと隠しておりましたが、カラヤンに関しては逃げも隠れもしません! ・・・ って、別に隠すことでもありませんが、大学生くらいまでは、カラヤン好きっ!だなんて、あまりにもベタ過ぎて、恥ずかしく思うところもありましたからね。。 カラヤンについては、フィルハーモニーの時代が最高、と言う評価を良く聞きますが、私はそうは思いません。 確かに、その後のカラヤンにはない溌剌として真っ直ぐな演奏は、この時期の勢いのあるカラヤンではありますが、この時期の演奏は、並みの指揮者で才能溢れ、よく出来た演奏の部類です。(日本語がヘタで済みません・・) 「並みの指揮者で才能溢れた」というと??ですが、譜面をしっかり読み、指揮技術も巧みにオケをコントロールして、音楽を提示する・・・ 大抵の指揮者は、ここら辺での良し悪しで評価される世界で生きていますが、カラヤンはその先へ行った指揮者だったと思います。 ・・・ それにしても”ファン”とは、なんと盲目なんでしょう!笑 私は、カラヤンは50年代後半から70年代半ば位が良かったように思います。 80年代も強烈にカラヤンの世界ですが、デジタル録音の時代になって、あまりよろしくない演奏が目立ちます。 それで、実は今日お聴きいただく演奏は、私にとってのカラヤン・ウィーンフィルのひとつのピークの演奏です。 リヒャルト・シュトラウス作曲、交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ウィーンフィルハーモニー、 ウィリー・ボスコフスキー(Vn.Solo)、1959年ウィーン、DECCA録音。 リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder ファイルサイズは53.7MB。 音声はMP3です。 R・シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 -DECCA Legends 国内盤- 画像と実際使用したCDのジャケットは異なります。 私はこの演奏を聴いて、ウィーンフィルって激しいオケなんだと思い改めましたね。 この弦の柔らかな音・・・、音楽に漂いながらも決してずれていない。 ワルツ・・・オケみんなが自由に音楽と溶け合っていて、一体になっている。 そして何と言っても、ホルン。こんなに荒れ狂ったホルン、なのに決して音が硬くならない。 それは金管パート全てに言えて、これを聞いた中学の頃は、金管楽器をやるものとしては、ただただ凄いなと・・・ カラヤンの凄いところを一言で言いますと、誰にもまねの出来ないテンポ感です。 あまりにも自然に音楽が流れていってしまいますので、音楽が軽いと誤解されやすいんです。 この機会に是非、カラヤンを聴き直していただければ嬉しいです。