Archive for the 'ヒラリー・ハーン' Category

納品は、明日。で、今は、ヒラリーハーンのパガニーニ協。

実はそうなんです。 伸ばしに伸ばしてきたディナウディオS5.4の納品が、ついにと言うか、とうとうと言うか、明日になったんですねぇ~。笑 折角買ったと言うのに、何と言うか、この気持ちって、ある種の余裕とでも言うんでしょうか… 以前は、今鳴っている音が悪くて、何とかしたいと言う必死さや焦りみたいなものがある中での購入だったんですが、今は、懐が空っぽな分、これまで、自分の信じてやってきた「オーディオ」が確実に実を結んできたと言う実感があるので、そういう中での新入りの登場ですからね、どこまでできるかお手並み拝見、的な感じはありますね。 ですから、今回ディナウディオを待つ心境って、ある意味、オーディオの本当の楽しさ、なのかも知れません。 この感覚はもしかしたら初めてですね… 今のシステムで、あのディナウディオはどう鳴ってくれるのか。 スカラのようなプチ・ヴィンテージのスピーカーでこれくらい鳴るなら、これくらいは…. ね、鳴ってもらわないと… 店で聴いてきたディナウディオは、ハイエンド系の整ったシステムに守られて、まあ、ある意味優等生で、そつがなく、皆から音のいいスピーカーって言われ偉そうにしていたんですが、笑 うちに来たからにはそうは行きません。 何てったって、オーディオCDプレーヤーなんてありませんし、プリアンプもありません。 部屋もあんなんですし。笑 デジタル情報が即、君をドライブするから覚悟しておきなさい。笑   そういう意味では今本当に楽しみです。 あいつが、うちで、どう鳴るか… どこまで化けてくれるか、ね…     ま、スカラより駄目だったら、そのまま持って帰ってもらえばいいか。笑   で、そのスカラで、今日はクラシック。 ヒラリー・ハーンのパガニーニ。   ちょっとプチプチノイズが入るのは、プレーヤーのバッファ値を最低にしているためのノイズです。 ジャズだと出なかったんですが、クラシックで出るということは、ジャズって情報量が少ないってことでしょうね。 特に広域成分なんてシンバルが瞬間的にシャーンやらチーンって鳴るくらいですからね。 だから、ジャズだけオーディオは危険ってことかな…      

Sunday, April 26th, 2015 

ヒラリー・ハーンのチャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲

今日は、ヒラリー・ハーンのヴァイオリンでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をお聴きいただきます。 先日、4月23日の五嶋みどりの時にお約束しましたからね。約束は守らないといけません。 実はもう少し早く更新できたはずなんですが、今までリッピングに使っていたソフトが今回お聴きするディスクをリッピングしてくれず、別バージョンに変更したり、リッピング中にPC電源が落ちたり、24bitでリッピングしたら動画に音声がのらなかったり、と色々アクシデントがありまして、今日になってしまいました。 CDをリッピングするだけなら簡単では?とお思いの方もおありかと思いますが、私の場合、メモリやCPUに負担をかける方法で行っていますので、PCと相談しながら行っている状況です。 巷では、PCオーディオやるならフリーOS「Ubuntu Studio」に代表されるように、メディアプレーヤーにしてもCPUやメモリに負担をかけない軽いもの方が高音質とされており、基本はそのとおりだと思います。しかし、例えばWindowsの場合OSやレジストリを調整していきますとオーディオの世界では聴くことのできないディテールを聴くことができますが、段々と音が痩せてきます。 詳細は省きますが、CPUがその能力を発揮するためにはある程度汗をかいてもらう必要があるみたいです。よくわかりませんが、私の印象ですと回路内の電力供給に関わってくるようです。また、デジタル回路はアナログ回路と違って、優先順位で動いているようですので、プロセス優先度も常識にとらわれず、聴感で決める必要があります。メモリも使わなければ良いというものでもないと思っています。PCにしっかり汗をかいてもらう。つまり、回路内の電力をたくさん消費してもらう。贅沢させるんですね。デジタルといっても、高周波のアナログ回路という話ですので、この辺はアナログアンプと同じ発想です。(ホントかいな笑) ですから、一般的にはウィルス対策ソフトなんてPCオーディオには悪の代表のように扱われていますけど、色んなソフトを試しましたが、それぞれ音が変わるんですよね。比べていくと、無い場合が一番良い、とも限らないんです。 ・・・ つまらぬ話が長すぎました ・・・ お聴きください。 ヒラリー・ハーン(Vn) ヴァシリー・ペトレンコ指揮、ロイヤル・リバプールフィルハーモニー管弦楽団 2008年11月、リバプール、フィルハーモニックホールにてDG録音 リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder ファイルサイズは52.3MB。 音声はMP3です。 第1楽章 Allegro moderato 第2楽章 Canzonetta.Andante 19:23~ 第3楽章 Finale.Allegro vivacissimo 25:45~ ピョートル・チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35 -DG/EU盤- いかがでしたか? 五嶋みどりとの比較という意味もあり、私もこの機会に購入しましてこうして聴きましたが、この際彼女の技術的な高さや潜在能力は置いといて、このCDの演奏で言いますと、正直、こんなものかと思いました。 音楽が小さいんですね・・  彼女の何がすごいかと言いますと、ヴァイオリンを鳴らす技術が凄い、ということです。映像で見ますと、少しのボーイングで音がビンビン伝わってきます。音でもそれがわかります。まあ、楽器奏者にとっては楽器をしっかり鳴らすこと、大きな音を出すことは基本でしょうしとても重要だと思いますが、楽器を効率よく、といいますか、巧く鳴らすことを彼女は相当トレーニングしてきたのではないかと想像します。だからこそ速いパッセージを楽に弾くことができるし、一音一音はっきり聞き取れる。 ただ、それが音楽の表現を小さくしてしまっているのではないかと危惧しています。 弓のふり幅が小さくなってしまって、音に感情が乗り切らない。第2楽章はまさにそんな感じで、私的には、楽器の巧さが音楽表現を邪魔しているとさえ思ってしまいました。 私は彼女の演奏を「驚異のフラット特性」と呼んでいますが、Finaleに向かって高速に熱を帯びてくる過程でも、まさに技術的にも表現的にもフラットで、音楽に温度感を感じませんし、よくも悪くも音楽が波打たない。 私としては彼女はまだまだ課題山積と聞きましたが、以上のようなことが彼女の音楽の個性として、成熟していくことを願ってやみません。素晴らしいヴァイオリニストですからね。 こういった感想の原因は、伴奏のペトレンコに、実は大いにあります。 彼はまだ未熟です。 音楽が硬い。この曲をどうしたいのかまとまっていない。まとまっていないから、オケに的確な指示ができていない、だから、オケ自体がバタバタして自らの演奏に必死、解釈的にもオケが強奏するサビになるようなテーマの時は元気だけど、その他のひっそりと伴奏する箇所は何をやったらよいかどこまでわかっているのやら。だから、結局ヒラリーをサポートできていない。それ以前に、オケを響かせる術を彼は知らないです。というか、協奏曲におけるオケ伴奏と言うものをこの人は勉強してきているのか、疑わしいですね。 この指揮者はNAXOSにショスタコーヴィッチの交響曲全集を出しているそうですが、そのことからしてもこの人のレベルが知れます。 交響曲全集というのは、誰でも出せるものではありません。もちろん興行的なこともあるでしょうが、ある一定のキャリアを積んでから出すのが当たり前で、といいますか、音楽的責任を考えれば出せませんよ。交響曲全集を出すということは、その指揮者にとってその作曲家の交響曲に対する一つの結論です。 それをこの1976年生まれの若造は、平気で出してしまっているわけです。 […]

Thursday, April 28th, 2011