Archive for September 27th, 2011

【追悼】ザンデルリンク (9) ブラームス"交響曲第1番" 1971

ザンデルリング、追悼特集。 真打登場。(笑) ブラームス、交響曲第1番です。 ザンデルリンクといえばブラームスなわけですから、本当でしたらもっと早く登場しなければいけませんね。 実は当初1973年の日本公演の時の演奏をご紹介するつもりだったんです。この時のブラームスの演奏はこれまでとてもよい印象を持っていましたから。 ところが、今聴くとどうもイマイチピンとこないんです。いや、そんなことないと何回も聴きましたが、やっぱり今ひとつ、納得いかない。この時のブラームスは世間では名演として語られているのに、です。 この演奏なら、後のベルリン響との演奏の方が説得力があります。 じゃあ、何処がおかしいのか。 ザンデルリンクは演奏する上で微妙なテンポ変化や音の強弱を緻密に計算していきますが、それが全体的に弱いんです。 ご存知の通りザンデルリンクは音楽を劇的に表現したりするようなサービス精神は持ち合わせていません。 イン・テンポの中でじっくり旋律を歌いリズムを刻む過程で、音符が持っている生命力を呼び覚ませ、自ら歩き出させようとする演奏ですから、この微妙なテンポ変化や音の強弱が曖昧になると、途端にべたっとした、つまらない演奏になってしまいます。 この時のブラームスはその一歩手前に感じたんですね。 で、結局定番どおり、ドレスデンかベルリン響か、と言うことになるわけですが・・ 不覚にもベルリン響との全集は持ち合わせていなかったので、NAXOSミュージックライブラリーで聴きまして(済みません・・)、ドレスデンの全集は持っていたはずですが見当たらず、仕方なく1番のみ購入して聴き比べた次第です。 ベルリン響との演奏は、なるほどこういうブラームスもあるのかと感心しましたが、でもザンデルリンクってやっぱりこっちの方かな・・という感じでドレスデンとの演奏をアップすることにしました。 お聴きください。 【ブラームス/交響曲第1番ハ短調作品68】 クルト・ザンデルリング指揮 シュターツカペレ・ドレスデン 1971年、ドレスデン、ルカ教会 リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 第1楽章 Un poco sostenuto – Allegro 第2楽章 Andante sostenuto(#14:40~) 第3楽章 Un poco allegretto e grazioso(#24:43~) 第4楽章 […]

Tuesday, September 27th, 2011