Archive for June 8th, 2015

通りすがりさんへの返事

お返事、遅くなりました。 コメントへの返事、と言うには、大事なことなので、記事として残したいと思います。 前回ご指摘のあった、DSDもパルス密度で音の強さも記録しているとのことですが、それについては、コメントいただいた記事の一つ前の記事で、デジタルアンプの説明の際に1ビットを考える時にDSDのPDM、パルス密度変調についても話しています。 ただ、色々見る中で、DSDにおいて、パルス密度変調、ΔΣ変調と言う2つの原理が、私の中でうまく融合できなかったため、ΔΣ変調のみの説明になってしまいました。 この辺が素人の限界です。   で、一番大事なことですが、通りすがりさんは、 >確かにマルチビットに対して解像度で劣ります。 しかし、実際には1bitはカウント回数をマルチビットより大幅に増やしており、 例えば24bit/96kHzのPCMマルチビットが10、12、13、12.5、10.3と5回カウントするところを 例えば24bit/96kHzのPCMと比較してDSD64(2.8M)は29.4倍のサンプリング行っています。 と、おっしゃってます。 ここが大事です。 私は、DSDが1ビットで何回サンプリングしても、アナログ信号の強弱を16ビットで捕らえた、1回のサンプリングとは別物と考えています。 つまり、アナログ信号の強弱を16ビットで捕らえた1回のサンプリングデータを、1ビットではサンプリングできないと言うことです。 そりゃあそうです。 DSDが、PCMの29倍の回数サンプリングしたとしても、それは所詮、1ビットを29倍サンプリングしているに過ぎません。 1ビットをPCMの29倍繰り返してる??   そこで、問題になるのが、パルス密度。 通りすがりさんは、音の強さも記録(パルス密度)してる、とおっしゃいました。 一般的にもそういう説明がされていますが、よーく考えてください。 1ビットの音の強さは、あくまで、1ビット分です。 ただ、短時間のうちにたくさん、まとめてサンプリングできるだけの話です。 1ビット分の音の強さを、ね。 で、それを理論として、マルチビットの音の強さを、便宜的に、擬似的にそういう風に表現した、と言うことではないですか?   ここで、もう一つ重要なことがありまして、通りすがりさんは、 >少し乱暴な言い方をすれば、24bitが10、12と1回カウント している間、1bitは0(10)、+1、、-1、+1、-1、+1、……+1、-1、+1、+1(12)と 29.4回カウントすることで24bitと同等以上の情報に置き換えを行って いる訳です。 とおっしゃってますが、これは本当に乱暴に過ぎます。 サンプリング周波数の違いって、サンプリングの頻度の違いですよね? サンプリング周波数が低いからと言って、24ビットがプープーと横に長い波形で、1ビットがピッピッと短い波形と言うわけではありませんね? 両方同じで、ただ違うのは、1秒間のサンプリングの回数です。 何が言いたいかと言うと、DSDがPCMの29.4倍の速さでサンプリングしたとしても、PCMが、アナログデータを、1回、24ビット分の音の大きさをサンプリングした時、その時、DSDもサンプリングは1回、1ビット分の音の大きさをサンプリングしたに過ぎないと言うことです。ただ、24ビットが次をサンプリングするまでに、DSDは、24.9回、1ビット分の音の大きさをサンプリングしているということ。 そして、音の大きさによって、その頻度が変わろうとも(パルス密度)、短いけど、確実に時間が必要なわけですから、PCMのようにサンプリング1回で24ビットもの音の大きさを捉えるようなことは、できないと言うことです。 時間はかかるが、沢山サンプリングするので、さっき24ビットが捕らえた音の大きさの続きを1ビットでサンプリングしてはいる。 時間がかかるとは言え、音楽再生の中では一瞬ですから、その箇所は音が大きくはなっている、と聴こえる。 書けば書くほど分かりづらくなりますが… このことで音楽においては、表現の強弱の山がずれてくるのではないか。 つまり瞬発力に欠ける、音楽表現のピークを感じられない音。   ちょうど、通りすがりさんも、「PCMはCCDのような一括読み出し或いは液晶TVのような一括表示、DSDはCMOSのようなライン読み出し或いはブラウン管TVのような走査表示」と、おっしゃっているじゃないですか。 カメラの世界では、CMOSは品質が落ちると言うものでしたが、データのずれを克服したようですけどね。   また、 「対象を信号に変換する」点において原理的な優劣は無いのです。 とおっしゃってますが、DSDやPCMの原理って、何のためにあるのでしょう。 音楽のためでしょう? であるからには、単に「対象を信号に変換する」だけでは済まないんですよ。 結果が重要。 で、その結果がおかしいと感じられれば、その原理を調べ疑いを持つのは、当然のことだと、思いませんか? だって、大事なのは音楽であって、原理ではないからです。 […]

Monday, June 8th, 2015 

オーディオマニアでない “あんず” の失礼なコメント

最近、DSDが音が悪いと言う比較をやりましたが、それについて、条件が違うから比較できないと、イチャモンをつけてきた人がいて、なるほどと、その指摘は了解して話は終わったんですが、じゃああんたはどう思うのと聞いてみた。 そう、条件が違うにしてもそれを踏まえて、DSDどう思うの?ってね。 そしたら、こんなコメントを貰った。   「気にさわる事を言って申し訳ございませんでした。 私はSACDの(DSDの?)テープくさいような音が大好きで、 SACDは肯定派なんですよ。 ただ音は客観的な好みが有ると思うので、どの方式が良いとか悪いとか言いたく無いんです。 楽しみは沢山ある方が良いですし。 あ、ここでSACDの音が好きだと言っちゃいましたね(^^ゞ」   何かもう、吐き気のするコメントで、本当に気分が悪くなりましてね。 音を好き嫌いでしか判断できない人は、これ、オーディオマニアではないですから。 っていうか、客観的な好みって何? 好みって主観的じゃないの。笑   「あ、ここでSACDの音が好きだと言っちゃいましたね(^^ゞ」   人を小ばかにしている、この態度。 色々リスクを負いながら、ブログを書いているブログ主に対し、失礼極まりない。   音に関し、   「楽しみは沢山ある方が良いですし。」   などと言っている輩は、音の区別は出来ても音の違いなんぞ、分からないんだよね。 音の良し悪しが分からない。 分からないと言うより、音の良い、悪い、と言う概念が理解できない。 この、オーディオをやる上での大事な思考が、止まっている。 か、もともと、ないか。 こういう輩が、テープが一番だと言って、ナグラなんぞ使ってても、家電使っているのと同じ。 メディアを再生するために家電を使っているのと同じ。 使っている人間が、家電だからね。   まあいい。 お願いだからこういうのは、ここに来ないで欲しい。 どこか他に行ってて欲しい。   出入り禁止だ。      

Monday, June 8th, 2015