Archive for June 29th, 2015

日本選手から外国人コーチが消えた… ?

羽生選手はブライアンコーチのようですが、それ以外の選手で外国人コーチについている人っていましたっけ… いませんよね…   私の印象としては、世界で戦うには日本人ではなく外国人コーチ、なんてイメージがあったんですが、もう古いんでしょうね。笑   といっても、私なんか、タチアナ・タラソワ、ニコライ・モロゾフ、ブライアン・オーサーくらいしか知りませんから、何のことは無いんですが、それでも、トリノの時なんかで、荒川静香さんは、最初タラソワで、その後モロゾフに変更してますが、タラソワからは気持ちの部分を教わり、その後今の自分に足りないものを補うため、モロゾフについたようですが、その頃のインタビューなんかを見ると、得点的に伸び悩んでたこの時期に、2人の外国人コーチからのメンタル、技術両面からの思わぬ一言があって、それが支えになり、いい状態でトリノを迎えられたとおっしゃっています。 トリノの時は、安藤美姫さんもキャロル・ヘイス・ジェンキンス、高橋大輔さんはモロゾフがコーチだったりと、その時のオリンピック出場選手の半分が外国人コーチでしたからね。 それにあの頃はやはり、もう一段上に行くには、日本人では無く世界レベルで、という雰囲気って確かにあったと思いますし、現に日本のフィギュアのレベルもまだまで、この頃外国人コーチに付いたことで、成績が上がった、という実績もあったと思います。 で、バンクーバーになると、モロゾフとタラソワ。 と、ソチはもう、羽生選手のブライアンだけだろうと思いきや、ペアにジェイソン・ダンジェン、アイスダンスにチャイト・ガリートと、外国人コーチいました。 そうでした。 でも、シングルでは羽生選手のブライアンしかいないわけで、まあ、それは外国人コーチについていた選手が順次引退していった過程でもあるわけで、今時は、わざわざ言葉の通じない環境に身をおいて、何かとリスクのある外国の地で外国人コーチに付かなくても、日本人にも優秀なコーチはたくさんいるし、という雰囲気は、ありますかね… 経済的な問題もあるでしょうし。   これからでてくる若い選手たちが、今後どうするのか、ちょっと注目したいですね。 どっちが良いのか分かりませんが、やはりフィギュアスケートは、スポーツ競技なので、勝負の世界ですから、1点でも多く採れる演技をして、メダルをとるんだ!という強い気持ちが大事なのは言うまでも無いわけで、とかく、自分の納得の演技が出来れば… なんて言いがちな昨今の若者が多いですが、それは上を目指すための自己コントロールの話であって、出来なかったことに対する反省も出来ず、自分への甘えにより平常心を保とうとするのとは、ちと、違うので、そういった良い緊張感を、この同じ飯を食って、同じ空気を吸って育った人たちと、ぬくぬくとした環境で、どこまで保てるか。 まあ、これから出てくるであろう選手は、勝つんだ、という意思が強そうなので、まあ、頼もしいなあ、と、安心はしています。   ただ、注意したいのは、今の日本フィギュア、羽生選手が凄すぎて忘れがちですが、それ以外の選手は、メダル争いに名乗りすら出来ない状態です。 つまり、レベルが落ちている。 選手層は厚いとは言え、順位もさることながら、点数も伸び悩み。   こういった選手は皆、日本人コーチですが、コーチの実力もそうですが、選手の意識もこの成績につながっている、っていうのも、あるんじゃないかなあ、って思いますが… どうでしょう…   まだ若いうちはいいかもしれませんが、壁に当たり、伸び悩む時期が必ず来るでしょうから、その時、コーチがどう導き、上へと伸ばせるか。   競技寿命の短いフィギュア・スケートにおいて、この瞬間のコーチの役割は、その後の選手生命を左右する、重要なものであるということは、その時期の対応に失敗した選手のその後の成績を見れば分かりますよね。   怖い話です。      

Monday, June 29th, 2015