Archive for January 17th, 2015

嫌いな指揮者ジョージ・セルのブラームス/ピアノ協奏曲1番

DECCA SOUND THE ANALOGUE YEARS からの1枚。 ピアノは、クリフォード・カーゾン。   私は、クナが嫌いですが、そのことについてはここにありますが、ジョージ・セルも嫌いです。 ただ、色々聴き進むうちに、どうもクリーブランド管との演奏のときが詰まらない。 他オケとの演奏は悪くない。 基本的にセルは情緒的表現ができません。だから演奏は淡々と進んでいきます。 そこをクールで良い。淡々と進む中で滲み出るブラームスの哀愁なんて評されることが多いですが、私から見たらそんなの音楽がそういう風に作ってあるからで、セルは何もしてないよ、って思ってしまいます。 実際、セルが良いとされるのって、ブラームス、ドヴォルザークですからね。音楽自体が情緒的。そういう旋律。 セルの音楽は基本的にはそうなんですが、他のオケとの場合はそれでもその辺のよさを感じますが、ことクリーブランド管との演奏となると、私は全くダメですね… で、性質が悪いことに、セルファンが、この私が嫌うクリーブランド管との演奏をことさら絶賛するものだから、余計私はセルが嫌いになったともいえます。   クリーブランド管のこの辺の話は、マーラー特集のときに、ここに書いてます。   でも、今回は安心。笑 ロンドン響との演奏。しかもピアノはカーゾン。 何の心配もありません。   まさに、英国流ブラームスを、さらりとお聴きください。 ね、悪くない。 というか、主役はもうカーゾンでしたね。 伴奏だからそれで良いんでしょうけど。   クリーブランド管以外のオケとだと、急に大人しくなるセルって、実は、気の弱い、内弁慶な人だったのかもしれないですね。 真面目で不器用で。      

Saturday, January 17th, 2015 

ブログで音を聴くこと

私がここで音源アップして、音楽を聴いていただいているのは、単にこんなにいい音だぞ、と自慢しているわけではなくて、まあ、自分自身変な音と思うものはお聞かせできませんが、ここで書いているシステム、方法でリッピングした音が、私のところでは悪くなく鳴っているその音が、皆さんのところでどう聞こえているのかって言うところを確認していただければなあ、なんて思ってやっているわけで、ですから、そもそもPCの音をまともに聴ける環境にない方にとっては、あまり意味がない。そうであればわざわざWAVでアップする必要もない。ま、手間はmp3にするほうが手間ですが… オーディオは想像力が必要ですからね。 あのドライブであのソフト使って、ああいう風な方法でリッピングするとこういう音なんだ、とか。 こいつのあのシステムではこの音源はまともになっているらしいが、俺のところではイマイチだな、とか。 目指しているのは、皆さんご自身でリッピングして聴くより、私がリッピングしたものの方が音がいいと多くの人が思ってくれるような音ですけどね。 好き嫌いでなく、ああ、これはそういうことなんだろうな、と。 でもそれは無理でしょう。 音はね、どうしても主観が入ります。 例えば映像より人それぞれ勝手な判断が入りやすいし、みんな其々評論家になっちゃう。勿論自分も。 そういう意味で音は難しいし、逆に大衆のものでもあるし、他の芸術分野よりも、なんと言うか… 芸術性か低いと言うか、高尚ではない、かな… 演奏家も、その演奏の芸術性云々よりも、その人のタレント性であったり、生でそのときを共有したと言うライブ性やパフォーマンス自体を楽しむことが多いでしょ? CDじゃダメな指揮者で売れなくても、演奏会はそういうことなく楽しめますからね。   話が逸れましたが、 まあ、 ラトルって、早くベルリンフィル辞めないかなあ、って思う今日この頃でした。      

Saturday, January 17th, 2015