Archive for November, 2011

"モーツァルトの協奏曲" フルート&オーボエ ベーム&ウィーン・フィル首席奏者

今日はモーツァルトの協奏曲です。 フルート協奏曲第1番とオーボエ協奏曲。 今回の演奏のソリストは、当時のウィーンフィルの首席奏者が務めています。 ですから若干華がないかな、という感じはありますが、その分、仲間の伴奏ということもあり、ウィーン・フィルがとても積極的な演奏をしているように思います。 【モーツァルト/フルート協奏曲第1番ト長調 K.313】 ヴェルナー・トリップ(Fl) カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1974年4,5月  【曲目】 1.第1楽章: Allegro 2.第2楽章: Adagio non troppo(#9:36~) 3.第3楽章: Rondeau (#19:17~) 【モーツァルト/オーボエ協奏曲ハ長調 K.314】 ゲルハルト・トレチェック(Ob) カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1974年4,5月   【曲目】 1.第1楽章: Allegro aperto 2.第2楽章: Andante ma non troppo(#7:43~) 3.第3楽章: Rondeau(#16:43~) 私はモーツァルトは天才的アレンジャーだと思っていますが、それほど好きな曲はありませんし、素人ながらも作曲をするものとして尊敬する、という対象ではないのですが、このオーボエ協奏曲は別です。 このオーボエのソロの入り方には参りました。ヴァイオリンと同じフレーズで入ってきて最後の音を4小節もの間ロングトーンさせて次のフレーズに繋げていますが、この時代にこういった発想ができるというのは凄いと思いました。 オーボエがこういう入り方をすることによってこの曲の成功が決まったようなものですよね。 パーっと世界が晴れやかに、目の前に青空が広がります。 当たり前ですが、4、5小節でこんな音楽を私は書けません。笑 モーツァルトはこういうところが天才的ですよね。 交響曲は、天才的というより、しっかり練れた優秀な曲、という感じです。 ですから、ある意味、モーツァルトの作曲家としての素の姿は、交響曲、あとレクイエム等にあるのかもしれないと思っています。その他は作曲というより、内から溢れ出てきたものを書き留めた、或いは当時は巷で流行っていた歌謡曲のアレンジ、って感じですかね、想像ですけど・・ 個人的にはモーツァルトの音楽に感心はするものの、深い感動を得た経験はほとんどないので、モーツァルトがお好きな人が羨ましいです・・ BGMにはいいかな・・ PC音源は、メインシステムで聴きましょう。 ★ランキングにご協力いただけると嬉しいです。 にほんブログ村 ★ジャズも宜しくお願いします。La gutsy jazz

Wednesday, November 9th, 2011 

ムターのヴァイオリン名曲集 ”カルメン幻想曲” 他

今日はムターを聴きます。 “カルメン幻想曲~ヴァイオリン名曲集” ツィゴイネルワイゼンやツィガーヌ、タリスといったヴァイオリンの定番曲をムターがレヴァイン、ウィーンフィルとやっと言うことで話題になった?ものですね。 発売当初は、「ムターも、横綱商売するようになったか・・・」とあまり興味なかったのですが、そうはいても、こういう類のものは一枚あると何かと便利ですので、少したってから購入しました。 それと4D録音ということで音質の面でも話題になったように記憶しています。 堂々として、且つ確かなテクニック。 やはり、さすがムター、と言った演奏です。 【ムターのヴァイオリン名曲集 ”カルメン幻想曲” 他】  アンネ=ゾフィー・ムター(Vn) ジェイムズ・レヴァイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1992年11月、ウィーン、ムジークフェラインザール リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 【曲目】 1.ツィゴイネルワイゼンop.20(サラサーテ) 2.伝説曲op.17(ヴィエニャフスキ)(#8:42~) 3.ヴァイオリン・ソナタ第4番ト短調『悪魔のトリル』(タルティーニ/クライスラー編)(#16:23~) 4.ツィガーヌ(ラヴェル)(#32:55~) 5.タイスの瞑想曲(マスネ)(#42:56~) 6.カルメン幻想曲(サラサーテ)(#49:39~) 7.子守歌ニ長調op.16(フォーレ)(#62:16~) まさに、横綱相撲。笑 余裕綽々の、立派な演奏でしたね。 どや顔してそう・・笑 ただ、その余裕のわりには、音楽がちょっと小さく感じます。 何なんでしょうね・・ 多分、ボーイングがもうひと伸び足らないんだと思います。 五嶋みどりと比べると分かると思いますが、譜面づら、演奏する上でも、例えば4拍ならその長さを問題なく弾いてはいるものの、それでも何か短く感じる。 やはりそれは、演奏することへの謙虚さ、思い入れの差とでも言うのでしょうか、その辺の問題でしょうね。 まあ、演奏家も人間ですからね、人それぞれ、性格も違えば置かれた立場も違うわけで、こういったCDの企画もレーベルから言われてやったみたいなところもあるでしょうしね。 まさか、レヴァイン、ウィーンフィルとの競演ですから、やっつけ仕事ということはないでしょうが・・ でも、こういったこと、一つ一つが彼女の演奏を何かしら軽薄なものにしてしまっている要因ではあるでしょう。 それにしてもやはり、テクニックは大したものです。 さすがです。 ムターこの録音時、なんと29歳。まだ29歳だったんですね。 […]

Monday, November 7th, 2011 

リヒテル&ミュンシュのベートーヴェン "ピアノ協奏曲第1番"、他

今日お聴きいただくのは、リヒテル&ミュンシュのベートーヴェン “ピアノ協奏曲第1番”です。 使用するCDは、前回と同じXRCDですが、これが大変音が良く、いずれはアップしたいと思っていました。 演奏も素晴らしく、特にミュンシュの指揮するボストン響がアメリカのオケとは思えない豊かな響きを出しています。 このCDに収められている演奏は、リヒテルがボストン・デビューを果たした演奏会の翌日、1960年11月2日にセッション録音されたものですが、演奏会のためのリハーサルを終えたときに、そのオケの伴奏がすばらしかったため、リヒテルが感極まってミュンシュの手に接吻した、というエピソードにも納得できる出来栄えです。 会場のボストンシンフォニーホールの音響効果もあるのでしょうが、大変豊かな響きで、ヨーロッパのオケを聞いているかのような錯覚を覚えます。 【ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番ハ長調op.15、ピアノソナタ第22番ヘ長調 op.54】 スヴャトスラフ・リヒテル(Pf) シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1960年 リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 【曲目】 ●交響曲 1.第1楽章 Allegro con brio 2.第2楽章 Largo(#16:30~) 3.第3楽章 Rondo Allegro(#28:19~) ●ソナタ 4.第1楽章 In Tempo d’un Menuetto(#37:10~) 5.第2楽章 Allegretto(#43:11~) リヒテルのピアノは粒立ち良く常に明晰で、多少深みにかけるように思いますが、そういう印象も含め、これはリヒテルにしか出来ないベートーヴェンですね。 それと、くどいですが笑、伴奏がすばらしい。 この曲はピアノが出てくるまで長い(ブラームスのヴァイオリン協奏曲より長い)のですが、この後ピアノが出てくるなんて忘れてしまうほど、ミュンシュ・ボストンの前奏に引き込まれます。 XRCDの音質も素晴らしいのですが、どうもFLV作成時、mp3に変換する際の設定が悪かったのか、あまり良くないですね。ちょっと高域がシャリシャリしていませんか?何か情報がまばらな感じで、弦の音がスカスカに聴こえるんですよね・・ もっと中身が詰まった重厚な音なんですがね・・ […]

Sunday, November 6th, 2011