Archive for July 6th, 2016

新葉の”表現力”に期待 !!

今更ですが、今年もファンタジーオンアイス、開催されまして、5月27日の幕張を皮切りに、6月26日の長野公演までの一ヶ月間、”オリンピックや世界選手権で活躍する一流スケーターたちが一堂に会し、華やかなエンタテインメントが繰り広げられ” ました。 相変わらず、フィギュアスケートの大会、イベントのこういう、ポップデザインとでも言うのでしょうか、そいうのがいつも派手で華やかで、少々大げさで。笑 でも何かこう、夢があって、ワクワクしますよね。 ああ、行ってみたい!って思いますよね、こういうの。笑   で、私はというと、こういうのは行っていませんで、専らネット動画で済ましていますが、一度は行って見ないとね、いけないと思うので、まあ、相続のこととか色々、落ち着いて気持ちが乗ったら行ってみたいなあと、思います。 が、とりあえずこのFaOI 2016は、動画を物色、ということで、ネットを漁っていましたら、ありましたね~、樋口選手の最新の滑り。エキシビジョンの新プロ。   『白夜行』 正式には、テレビドラマ『白夜行』サウンドトラックの中の一曲、『白夜を行く』 。 私はこのドラマ知りませんで、町田選手の滑りも観ていませんでしたので、この曲、今回初めて聞きました…     美しい曲です…   このドラマ、或いは原作の小説がどのようなものか知りませんが、樋口選手は、とても自然な演技していますね… 腕のしなやかさ… 腰から下は、まだまだ肉体的な固さはありますが、それでも、気負いからくるぎこちなさの全く感じられない自然な身体の動き。 こういうゆったりとした、息の長いメロディラインを演技するというのは、非常に難しいんだろうと思います。 一つ一つのポーズが、旋律の最後までしっかりと表現できていなければ、振りの一つ一つが単なるポーズの、連続に過ぎなくなってしまう。 楽器で演奏する時もそうです。 こういう曲を吹く時は、次の小節の頭まで伸ばすくらいにまで、深く呼吸をして演奏しなければなりません。   彼女の演技は正に、これを体現しています。 この美しい旋律にあわせ、しっかり呼吸していますよね… だからこそ、初めてこの曲を聞いたにもかかわらず、何の違和感もなく、彼女の演技を通して、この物語の世界観を彼女と共有できたかのような感覚を味わいつつ、観終わることができたんだと思います。   町田樹は、「主人公の桐原亮司に扮し、青を基調に左手のみを赤く血に染めたイメージの衣装で悪と良心の葛藤を表し、氷上に横たわり死を迎えるまでを演じて、亮司の自己犠牲や作品の世界観」を表現しました。 でも彼女は、彼の演技を見てこの曲を選んだにもかかわらず、それに影響されず、もう既に自分の目線で、演技していますよね。   前にも言っていますが、恐らく今のジュニアの中で、表現力は、彼女が一番でしょうし、シニアでも、その潜在的な能力は、3本の指に入ると思います。   本田選手の表現力は、センス、才能、天性のもの、だと思いますが、彼女の場合、何も考えなくて出来ていて、だから、今以上には伸びない。つまり逆に考え始めると出来なくなってくる。笑 色んな曲を演技してもいつも同じような感じの演技になってしまうような気がします。 本田選手は、表現力に関してはあまり、伸びしろがないように思いますね… でも、樋口選手は、しっかり考えているし、曲をよく聴いているし、それがどういう曲なのか、そのツボみたいのを、理解し、咀嚼して、で、それを振り付けで、自分の表現ができる能力があります。 さすがに、浅田選手のような、造形美としての完璧さはまだありませんけどね…   取っ掛かりは、表現力の練習ではあったとしても、この美しい曲を、踊りたいと、思ったあなたを、これからも、応援していきますね…          

Wednesday, July 6th, 2016