Archive for October 27th, 2013

浅田真央、最後の年の始まりに… ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とショパンのノクターン第2番を聴く

フィギュアスケート選手の浅田真央選手が今シーズン限りで引退するとのこと。     あぁ… ですね。 寂しい、この一言に尽きます。 今ちょうどラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、第2楽章、美しいアダージョ・ソステヌートを聞きながら書いてますので、その思いもひとしお…笑   彼女に関しては以前にもちょっと触れましたが、私はフィギュアスケートに関してはそれほどコアなファンではありませんで、浅田真央選手を意識して応援しだしたのもバンクーバー・オリンピックの2年前くらいからと思います。ちょうど彼女が理不尽なジャッジと直向に戦っていた頃と思います。それ以前の彼女に関してはどちらかというと好きではありませんでした。基本的に私は、天才少女とか、そういう子供がうまくやってのけて凄いというものには全く関心がありません。音楽も。ですから、曲に合わせ表現するスポーツであるフィギュアスケートにあって、彼女が氷上で上手く回転しようが演技や所作が稚拙だと全く評価しませんでした。 でも、彼女バンクーバーに近づくにつれ少しずつ変わってきたんですね。 彼女の滑りに意志を感じるようになった。 そこからです、彼女を応援したいという気持ちが沸いたのは。   その彼女の競技用としては最後のプログラム。 フリーはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番から第1楽章です。 振り付けはタラソワ。 力強くも女性らしい可憐さと劇場的な派手さも併せ持った素晴らしい振り付け。それを浅田真央が演じることがどれほど必然であるかは、「鐘」で証明されましたね。 折角ですから、全曲聴きましょう。 ちょっとロシア的ではないんですが、ちょうどステップに当たるの箇所がテンポ的にあってるかな。演技スピードと合わせなければならないので、選曲とともに盤選びも大変と思いました。     ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18 ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ) ミシェル・プラッソン(指揮) トゥールーズ・キャピトル管弦楽団 1977年6月 MP3, Ripped in 16bit-44.1KHz, Convert to 320kbit/s-44.1KHz   出だしの振り付けの感じ、「鐘」に似てましたね。 素晴らしい曲です。     ショートはショパンのノクターン第2番。 この曲は2回目。改めてその頃の演技を見ましたら、まあなんとも軽やかに苦も無くひょいひょいと飛んでます。今見るとあれはあれでよい演技だなと思った次第。   こういう曲はフレーズの息が長く、ゆったりと呼吸してますので、振りもその呼吸を感じることが必要でしょう。そのためには、演技にしなやかさが欠かせませんが、常に滑り続ける中でこの「しなやかさ」を保ち且つコントロールするためには、それを支える強靭な肉体と揺ぎ無いテクニックが必要なのは言うまでもありませんね。 それを併せ持ったスケーターが彼女なんです。   ショパン/ノクターン第2番変ホ長調op.9-2 フジ子・ヘミング (pf) WAV, Ripped in 16bit-44.1KHz MP3, Ripped in 16bit-44.1KHz, […]

Sunday, October 27th, 2013