Archive for May 9th, 2013

折角ですので全曲も聴いてください。カラヤンのブルックナー交響曲第7番 EMI盤

そういうことですので、お好きな方、どうぞお聴きください。 ついでに、以前1975年のグラモフォン盤のご紹介の時書いた記事も再掲しますので良かったらどうぞ。 この頃の記事は、今と同じように独善的でしたが、まだ謙虚さが残っておりました。笑 が、今はもう….. 酷いものです.. 笑   ブルックナー/交響曲第7番ホ長調[ハース版] 第1楽章: アレグロ・モデラート 第2楽章: アダージョ(非常におごそかに、非常にゆっくりと) 第3楽章: スケルツォ(非常に速く) 第4楽章: フィナーレ(躍動して、しかし速くなく)  1970年10月19日、1971年2月3日&4日 ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会 Abeey Road Technology デジタルリマスタリング、1996発売   記事中にあるニコニコ動画の音は、今ならもっと良い音だともいますが、これも歴史と言うことでお許しください。 全集も出しているカラヤンのブルックナー。 あなたはどちらがお好きですか?   …………………………………………………………………………………………………………………………. 2011年11月3日の記事 大分ご無沙汰してしまいました・・ 今日はカラヤンのブルックナーを聴きます。 カラヤンは全集を出すなど積極的にブルックナーを振ってきましたが、その演奏は他の名演とされる多くの指揮者のそれとは一線を画しています。 重厚壮大、神秘的、或いはこれはワーグナーか??と聴き間違うくらいのおどろおどろしさ。 それに比べたらカラヤンの演奏は非常に淡白で、実に淡々と進んでいきます。 ブルックナーを語る上で欠かせないのが版の問題です。 カラヤンも原典版を採用しています。 例えば、ベルリンフィルとの全集では、こうです。 交響曲第1番ハ短調(ノヴァーク版) 交響曲第2番ハ短調(ノヴァーク版) 交響曲第3番ニ短調(ノヴァーク版) 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(原典版) 交響曲第5番変ロ長調(原典版) 交響曲第6番イ長調(原典版) 交響曲第7番ホ長調(原典版) 交響曲第8番ハ短調(ハース版) 交響曲第9番ニ短調(原典版)   所謂原典版とは、実は「初版」には弟子たちが手を加えているらしく、その関与を明らかにしそれを除去すべしということから、1929年ウィーンで国際ブルックナー協会が創設され、第二次大戦終結までロベルト・ハースが中心となって編集されたものが、当時原典版として世に出たもののようです。 ハース版、ノヴァーク版とあるのはその後、レオポルト・ノヴァークが改めて編集しなおしたもので、どちらも原典版といえるもので、4、5、6、7、9番はその違いが無いので原典版と称され、他は区別されていると言うことですが、7番もハースとノヴァークでの違いがあるようですし、しっかり調べないとちゃんとしたことはいえませんね・・ 多分この全集では当初国際ブルックナー協会(ハースなど)で編集された所謂原典版を使っていいるのではないかと思います。で、その時編集されなかった3番や後にノヴァークによって編集しなおされた1、2番は、ノヴァーク版を使い、8番はやはりハース版を使ったと言うことではないかと思います。 基本的にブルックナーの音楽は打楽器は必要最小限しか入りませんが、私が一番許せない版は「シャルク改訂版」です。この版は、本来入っていない、入れてはいけない箇所にティンパニーを入れたり、別途金管やシンバル、トライアングルを追加したりしていて、もう最悪です。これは改訂版ではなく、勝手な編曲です。 この改訂版は勿論評判は宜しくおありません。当たり前ですね。 それにもにもかかわらず、また当時他にも版があるにもかかわらず、クナッパーツブッシュはこともあろうに、1956年の交響曲第5番ではこの悪名高いシャルク改訂版使ってウィーンフィルと録音しています。 歴史的な興味本位からか、どういう経緯でこの版を選んだかは分かりませんが、こんな演奏をしてブルックナーの音楽をおかしいと思わないのですから、このことだけでも、この指揮者のセンスが知れます。 その演奏を聴いた以降、私はクナの演奏を聴く気になりませんし、今となっては、そもそも彼の音楽家としての資質も疑っています。 他の多くの演奏家がやるように、アゴーギックの操作によるアプローチでは、いつまでたってもブルックナーの音楽は、片田舎の無骨でロマンティストなドイツのオルガン弾きの音楽で終わってしまうのです。 はたまたこれはワーグナーだったっけ???というようなお化け演奏になってしまいます。 […]

Thursday, May 9th, 2013 

1ビットはジャズを駄目にする。コルトレーン、聴き比べ。

1ビットだろうがマルチだろうが、デジタルなんて同じじゃねーか。結局アナログ聴いてればいいんだよ。って、聴こえてきそうですが、そういう方も聴いていただき、好みの歪みに調整して気持ちよく鳴らすのがアナログですが、少なくとも私の音源よりも良い音で鳴らしてくださいね。音の話は聴かなければわかりません。どんなに美辞麗句を並べ、巧みに表現してもその姿を言い表すことは不可能です。 大事なことです。 今回の聴き比べは解りやすいと思います。 こうして1ビットについて改めて考えるきっかけになった動画との聴き比べです。 こちらのサウンドは、SACDをデジタルアンプで鳴らしたものなので、1ビットを音を聴くには良いかもしれません。ただ、サウンド以外の動画の内容については、どうこう全くありませんので、専らコルトレーンをお聴きください。   このとき使用されたのが「A DAY AT JAZZ SPOT‘BASIE’-selected by Shoji“Swifty”Sugawara というSACDから1曲目コルトレーンのクレセントです。 これは、一関のジャズ喫茶「ベイシー」の店主 菅原さんの選曲によるもので、2枚組み6,800円。「極力アナログ・マスター・ テープからDSDへトランスファーし、Super Audio CD マスター を作成」したそうです。 ここで鳴らされたクレセントがマスターからの掘り起しかはわかりません。 クレセントは2つの動画に分かれていて、最初の動画の後半、4:40辺りから始まります。 2つ目の動画はクレセントの終わりまで収録されています。 私のほうの音源は、1987年発売のものでAAD。アナログリマスターをCD化したものですね。 この頃のものは、驚くほどの良い音、と言うわけではないですが、一番素直で安定した音で好きです。 【John Coltrane “Crescent“】Ripped in 16bit-48.1KHz  【Personal】 John Coltrane – band leader and tenor saxophone, Jimmy Garrison – double bass, Elvin Jones – drums, McCoy Tyner – piano 【Take】 1.Crescent,2.Wise One,3.Bessie’s […]

Thursday, May 9th, 2013