Archive for May, 2011

【マーラー没後100年記念 第7弾】バーンスタイン・ニューヨークフィルの3番

今日からまたマーラー特集に戻ります。 宜しくお願いします。笑 私の中では、マーラーの交響曲は1番から5番を前期、それ以降を後期と勝手に考えているので、本当でしたら、「一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く」シリーズはこの3番をやってから始めるべきでしたが、さすがに2番の後3番へは辛かったので笑、少々フライングして寄り道したのでした。 さて、その3番ですが、ご存知のとおり、マーラーの交響曲中、一番長い演奏時間です。 今日お聴きいただく、バーンスタインの演奏も1時間45分掛かります。 まったく!もっと簡潔に音楽書けないのかねえっ!といつも思います。笑 まあ、でも良かったですよ、当初彼の構想としては7楽章だったらしいので、それよりはねえ・・ この曲には彼らしく標題がつけられていまして、曲構成は次のようなものだそうです。 第一部 序奏 「牧神(パン)が目覚める」 第1楽章 「夏が行進してくる(バッカスの行進)」 第二部 第2楽章 「野原の花々が私に語ること」 第3楽章 「森の動物たちが私に語ること」 第4楽章 「夜が私に語ること」 第5楽章 「天使たちが私に語ること 第6楽章 「愛が私に語ること」 最初に序奏というものがありますが、実際は第1楽章のみです。 第1楽章だけで約35分掛かりますし、最終楽章は25分です。 私的には特に最終楽章がちょっと・・・ です。 この楽章は、弦楽合奏で静かに安らぎを持って美しい旋律が変奏的に奏でられるのですが、それがある一定のパターン構成を繰り返して、最後にコーダに入ってフィナーレなのですが、その繰り返しが同じつくりで、今ひとつ工夫が足らないんです。 同じことを繰り返し、次第に盛り上がってクライマックスへ、という狙いは分かるのですが、旋律も似たりよったり、静かなところから次第にフォルテになって金管が強奏する、というパターンが同じで、そこには2回目、3回目でのオーケストレーションの違いとか調性の工夫が見られないので、この楽章によって、この曲全体が実際の演奏時間以上により長く感じてしまいます。 ラヴェルのボレロを勉強してほしい、なんて思いましたが、この第3番が作曲されたのが1896年、ボレロが完成したのが1928年。だいたい、マーラーが亡くなったのが1911年ですから、マーラーがボレロ聴けるはずもありません。笑  とはいっても、やはり超大作、感動的ないい曲です。 リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3です。 【交響曲第3番ニ短調】 クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)、ブルックリン少年合唱団、ニューヨーク・コラール・アーティスツ レナード・バーンスタインの指揮、ニューヨーク・フィル 1987年11月、ニューヨーク、エイヴリー・フィッシャー・ホールにてライブ録音 西DG、 ちなみにエイヴリー・フィッシャー・ホールはこれです。 第2楽章34:55~ 第3楽章45:40~ 第5楽章9:33~ 第6楽章13:42~ いかがでしたか? 3番を誰にしようかと考えた時、やはりこのだらだらと長い、否、もとい、超大作を最後まで緩まず聴かせてくれるのは、マーラーを得意としていて、マーラー憑依型(自己陶酔型)の指揮者が良いだろうと、思ったのですが、バーンスタインに任せて良かったですね。 彼は終始、前へ前へと音楽を積極的に展開して、以外に冷静さも保ちながら、最後のフィナーレまで聴き手を導いてくれたように思います。 […]

Thursday, May 26th, 2011 

一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く(STEREO SUOND誌特集より) ~ バディ・リッチ 編

「一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く」と題しまして数回にわたってお送りしてまいりましたシリーズも今日が最終回となりました。 今日は前回予告しましたとおり、バディ・リッチをビックバンドでお聴きいただきます。 STEREO SOUND誌での菅原氏のコメントは、 「当時のバディ・リッチはロジャーズの『ダイナソニック』を使用していたため、ドラム・ソロのスーパーテクニックはもちろん、『音』が非常によろしい。」 です。 まあ、とにかくドラミングが早い、早い・・ これまで聴いてまいりました、トニー・ウィリアムスやエルヴィン・ジョーンズとはまた違いますよね。 ですから、再生に関しても難しくて、早く細かいシンバルワークの一音一音に如何にエネルギーを凝縮させるか、この辺はスネアも同じですが、早くても決して流れず、しっかり「刻み」を再現できるか。 これには、菅原氏がよく言う「重い高音」が必要になりますし、そのためには位相がしっかりあっていなければなりません。 それと、バックのブラス、サックスセクションの再生。 このバンドは結構一糸乱れず、といったアンサンブルですので、ヘタするとシンセの音のようになってしまいますので、注意が必要です。 つまり、ドラミングのスピードを追うばかりに、手綱を締めすぎてはいけないという事ですね。 そういった細部に気をつけながら、全体としてこのファンキーさを如何に出していくか。 こういうのは、マルチやっている人は大変でしょうね・・  ・ ・ ・ ・ とまあ、こんな感じで、つい聴いてしまうわけです。         悲しいオーディオマニアの性です ・ ・  リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3です。 【Swingin’New Big Band 】 5,7 and 16 Recorded at RCA Victor Studios,Hollywood on October 10,1966.All others recorded live at […]

Tuesday, May 24th, 2011 

一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く(STEREO SUOND誌特集より) ~ Ella & Luis 編

今日の「一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く」は、「Ella & Luis」です。 これも非常に有名ですね。 STEREO SOUND誌での菅原氏のコメントに、 「ジャケット写真にエラの「エ」の字も、サッチモの「サ」の字も一言も書かれていない珍しいアルバム。言うまでもない」という意味だろう。」 とあるくらい有名です。 ここでの二人はジャケットどおり、本当にリラックスしていて、オーディオ的な聴き方をしたくないんですが、これも、よく聴きました・・・ リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3です。 【Ella & Louis 】 Ella Fitzgerald (Vo)Louis Armstrong(tp,vo)Oscar Peterson(p)Herb Ellis(g)Ray Brown(b)Buddy Rich(ds)  Recorded August16 1956 at Capitol Studios in Los Angeles 1 Can’t We Be Friends 2 […]

Monday, May 23rd, 2011