Archive for April, 2016

浅田選手の「ジャンプのレベルを上げるぅ !!」 を考える…

「選手としてやる以上、オリンピックという最高の舞台にもう一度行きたいという思いが強い。それが最終目標になると思う。それが正夢になれば」 とは、最近の彼女の弁。   まあ、大体「自分の納得できる演技を!」なんて言い出したら、選手なんて終わりなんで、「お前はもう死んでいる…」とケンシロウに言われるまでもなく、即死状態、それでも、彼女、「選手であるからには、勝たなければ駄目だと思った」と、選手であれば、生まれる前から分かっていることを、世界選手権後に、とうとう、お分かりになってくださったと言う、ファンにとっては涙ものの、お言葉をいただき、その上、オリンピックまで目指すとみんなの前で言ってくれたわけで、さすが真央ちゃん、肝心の本業でのセルフプロデュースはからっきし駄目だけど、こういう場外での自己アピールはお上手よね♡ 笑 っと、この久々の相変わらずのノーテンキぶりにガックリ調子の狂ったおじさんのハートは、もう葉桜状態で更新も出来ませんでした…笑   で、そんな”真央ちゃん”こと、浅田選手ですが、少し前になりますが、何かしら言ってましたね… 「ジャンプのレベルを上げるぅ !!」 って。 「選手としてでるからには、勝たなければ駄目だと思った、勝つためには、ジャンプのレベルを上げないとだめだと思った」 … さすが真央ちゃん、分かってるぅー!!♪〜(^ε^)ヒューヒュー   ただですね、浅田選手からこの「ジャンプのレベルを上げるぅ !!」って言う言葉を聴くのに少々違和感があるのも事実で、この「ジャンプのレベルを上げるぅ !!」…は、もういいか、笑、この「ジャンプのレベルを上げる」って、どういう意味なのか分かります?? ジャンプのレベルって… ジャンプの何のレベルなんでしょうかね? ジャンプの難易度? ジャンプの成功率? 自分のジャンプ技術? 大体ね、現在女子フィギュアで最高難度であるトリプルアクセルを、今女子選手の中で唯一試合で実施し、成功しているのは浅田選手だけであって、と言うことは、彼女は、世界一ジャンプ技術を持っている女子フィギュアスケーターですよね?違います?しかも、プログラムでも、確か、女子の中でも最高難度のジャンプ構成をしているんだ!だから真央は凄いんだ!!ってマオオタ、言ってたような気がしますが、ね… そういう選手が、ジャンプのレベルを上げるってどういうことなんでしょう… 何言ってんの?って感じなんですが、このジャンプを上げるっていう言葉は、確か点を取らなきゃ駄目、という文脈でいっていたと思うので、つまり、ジャンプで点を稼がなきゃ駄目だ、という思いなんでしょう。 まあ…笑 笑っちゃいけないですが、自分の今までのジャンプでの点が少なかったこと、見えてなかったのでしょうかね… いままで自分の競技会における演技に対するジャッジの評価である得点て、彼女にとって、なんだったんでしょうか… まあ、ことあるごとに、「自分の思う演技」なんて、甘ちゃんやってたんでね、25歳のフィギュアとしてはベテランになってんのに、なんかね…って感じですが、さすが真央ちゃん、というところでしょう。   恐らく、彼女、今回の世界選手権で自分の演技が出来たって言ったものの、周りも褒めてくれたものの、実際は7位。順位としては過去最低。さすがの”真央ちゃん”でも、まだほんの少しプライドがあったのか、「自分の演技」やっても、順位が上じゃなきゃ、詰まんない!!って思ったか、でしょう。 だから、選手として出てきた以上、勝ちたいと。   頑張ってね…   で、ジャンプでの得点力を上げる、という意味であれば、ジャンプの基礎点を上げることと、GOEを稼ぐことの2点が必要になるでしょうが、ジャンプの基礎点を上げるのは、まあ、足し算ができれば良いんですが、GOEを上げるのは大変でしょう。 1)まず、現状のジャンプの成功率を上げるのを、最低やること。 2)評価されるジャンプを知ること。 3)そう言うジャンプを習得すること。 4)そういうジャンプを増やすこと。 5)そういうジャンプの成功率をあげること。 6)そういうジャンプの精度を上げること。 たいした話でなく、済みませんが、早話し、評価されるジャンプをかなりの成功率で、高い精度を持って、試合で跳ぶことが出来れば、GOEオール2点を常時もらえる、ということです。 であれば、オリンピックで、金メダルでしょう。 残念ですが、今回の世界選手権では、さすがの宮原選手の安定した綺麗なジャンプも、だからといって、上位に食い込めるよな得点にはなりませんでしたよね…   とは言っても、実際は、もうさすがにシニアに上がっている選手が、自分のジャンプの個性を変えるのは不可能でしょうから、多少評価されるジャンプになるように、、ジャンプの軌道を、遠くにと伸びるように変更するとか、ランディングに重点を置くとか、空中姿勢を綺麗にするためには軸がぶれず小さいほうがいいのであれば、体幹を鍛えるとか、素人で発想が貧相で申し訳ないですが、結局そういう基礎的なことの、地道な練習あるのみなんだろうなあ、と思います。 で、浅田選手、「ジャンプのレベルを上げる」って、大雑把なくせに大上段に構えた大げさなこと言っていますが、恐らく本人、それがどういうことで、そのために何をすべきなのか、そもそも、自分のジャンプに得点が付かないのは何故なのか、って、分かっていないとは思いませんが、明確に口に出せるようなものは、ないでしょうね… 多分、まずは、ジャンプの成功率を上げる、そして3+3を入れる、そしてまたその成功率を上げるのに一喜一憂して… くらいしかないんだろうなぁ… と想像してます。 だってね、ジャンプ基礎点で言えば、今大会では多分一番高い。 3A— 8.5 3F+3Lo— 10.4 3Lz— 6.0 2A+3T— […]

Wednesday, April 13th, 2016 

“Satoko Miyahara ! ” が認められた瞬間… 2016 世界フィギュア 女子フリー

2016年、今シーズンの締めくくりとなる世界選手権、宮原選手は、結果5位と言う成績でした。 シーズン当初から、自分に秘めた情熱的で積極的な思いを、何とか表現して、何か新しい自分を出せたらと、頑張ってきて、その変わりようは、特に今までさほど彼女に注目していなかった私には、グランプリシリーズ・アメリカ大会の彼女のショートの演技は、一瞬、サーシャ?と錯覚する勢いで、こういう宮原選手が見たかったんだ、って思い、嬉しくもありました…   そんな彼女の勝負曲、ショートで使った曲、リバーダンスからの一曲、「ファイヤーダンス」。   カッコいい、曲ですね… 大抵、フィギュア競技で使った曲の原曲を、音楽だけで聴くと、フィギュアで聴いた時の印象と違ったりするものですが、そう、本当はこんなに良い曲だったんだとか、結構本格的な純音楽だったんだとかね、笑、そうなるんですが、まあ、私がこの曲、宮原選手の演技ではじめて聴いたせいもあるんでしょうが、宮原選手の場合、この曲をこうして単独で原曲聞いても、少しも印象が変わらないです。 聞いていると、彼女の演技のカッコよさが、目に浮かんできます。 さすがですよね。 それはやはり、彼女がしっかり、この音楽の特徴を捉え、理解し、それが振り付けの中にどう生かされているのか、与えられた一つひとつのポーズの意味を自覚し、そしてそれを自分が実際形にしていくうえでの自身の気持の高まり、そしてこれまで培ってきた技術、それら全てが結実して初めて可能なことだと思います。 そして何より良かったのは、彼女自身、この曲に媚びることなく、誠実で、清潔で、品のある、宮原知子のファイアーダンスを演じたことです。 それが何より素晴らしかった… そして忘れてはいけないのが、振り付けの良さです。 トム・ディクソン、ブラボー!!   今シーズン、彼女の何が良かったって、やはり、ショート、フリー共に充実していたことでしょう。 それは演技は勿論ですが、その出来にかかわる、プログラム、振り付け、音楽が、非常に彼女にフィットしていました。 よくよく見たら、このフリーの振り付けって、げっ!、ニコルじゃないですか。笑 大丈夫~???って、彼女のフリーの演技を見れば大丈夫だったんですが、この程度の振り付けでも、その与えられた振りそのものに、しっかり、彼女の感じたsomething elsewを上乗せして、このなんとも中途半端な、よく言えば控えめで品のある、振り付け、ポーズの一つ一つに輝きを与えていました。 ニコルは、宮原選手に、感謝しなければなりません。   今大会の彼女は、ショートから終始、固さが取れませんでした… やはり、それまでの戦績に、それなりの実績を積み上げてきた中での、本当の世界との戦いですから、今まで、また昨年とは、違ったことと思います。 それに、大会の地は、アメリカ… 彼女のジャンプは、彼らが好きそうな豪快なものではないですし、ジャンプの評価基準からしても、低く、滞空時間の短い中で、くるくるっと回るジャンプは、所謂、「楽に跳んで遅れて回りきり、開いて降りてきて、伸ばせば完璧」って言われるような、評価されるジャンプとは真逆です。 演技も誠実な感じはいいけど、何かしら消極的で、地味でインパクトに欠けるってアメリカ人が評価してもおかしくないものです。小柄な東洋人、ということで余計そういう印象は強いのではないでしょうか。 でも、この大会を通じ、直に彼女の演技に触れるなかで、彼女の安定したジャンプ、スピン、ステップ、スパイラル… 気負うことのない、これら全てが、誠実で堅実で、優しく、そして一本筋の通った彼女自身の、その小柄な体、全身から発せられる優しいエナジーに包まれた時、彼らにとって、スポーツでもありエンターテイメントでもあったフィギュアスケートが、こんなにも安心感を与えてくれるものなんだと、感じてくれたのではないでしょうか。 こんなフィギュアもいい、って… 最後、フィナーレ、レイバックスピンの美しさに拍手がおこり、そしてそれがビールマンへと形を変えたとき、一段とその拍手が大きくなる中、静かに演技を終えた瞬間、立ち上がって拍手をする観客の暖かいまなざしに包まれる宮原選手… そして、人が何かを成し遂げたときに見せるホッとしつつも落ち着きのある笑顔。   “Satoko Miyahara ! ” が、世界に認められた瞬間でした…         来シーズンは、今より、もっともっと大きくなった、あなたが、見られますように…      

Wednesday, April 6th, 2016 

浅田さんが良いなら、それでいいですが… 2016 世界フィギュア 女子フリー

2016 世界フィギュアスケート選手権 女子フリーが終わって、最終結果出ましたね。 優勝は、予想どおり、メドベデワ選手でしたね。 実力云々、と言うより何となくもう、ジャッジの中で、決まっているような、今は、そして今年の世界フィギュアは、彼女で、って、何か、流れがありました。 勿論彼女もミスすれば、優勝は無かったわけで、ノーミス演技してくれたお陰で、ね、笑、ジャッジ長年の夢だった、世界最高得点の更新、果たせましたから、ね!笑 ジャッジもさぞかし、楽しい、世界フィギュアだったことでしょうねぇ~笑。 ほら、ジャッジスコアーの数字が、笑ってる。笑   そんな、インフレな最近のフィギュア競技大会ですが、今回私、大事な今日、仕事でライブ観戦できず、昼ごろ、ISUのスコアーで確認したんですが、注目の浅田選手が、んーと、あぁ~、なんと、7位… まあ、何といいますか、予想どおりというか、ちょっとがっかりと言うか、そんな気持だったんですが、得点を見ると、フリーは、134.43ということで、あー、ジャンプは多分大体成功したんだなと、察しが付きましたね… でも、大した出来でもなかったようで、まあ何となく、134点て、中途半端。笑 良くもなく悪くもなく。笑 彼女らしい… それが第一印象でしたね。   まあ、でも良い演技だったと思います。 振り付けに集中してました。 私、基本的にこのプログラム嫌いなので、どうしても、彼女の演技云々の前に、作品として駄目なんですが、それでも、彼女の演技としては悪くなかったと思います。 が、 スコアーに突き刺さる回転不足の矢、どうにかならないんでしょうか… 一演技に3つって… 「膝に不安を抱えてる」ので、仕方ない… ってね、この佐藤のヘボコーチは、どういう、ジャンプ指導してきてるんですかね。 このじいさん… 選手がどうであれ、コーチはあなたなんですから。 ここまで、あの浅田真央がジャンプ跳べなくしたのは、あんたのせいです! ジャンプ改造なんて、失敗、大失敗です。 恐らくそれで、浅田真央を殺したようなものです。   まあ、確かに、彼女のジャンプは、すんなり加点をもらえるようなタイプのジャンプではないんですが、でもね、高く、幅のある、流れのある、っていうのとは違う、宮原選手のジャンプはしっかり評価されてきているわけで、ジュニアの白岩選手だってそう。 みんなブレずに、自分の持っているものを磨いて、磨いて、磨いて、ピッカピカにして、ジャッジに観てもらおうと必死に頑張った結果が今の評価に繋がっているわけで。 浅田選手の、あの、試合で初心者のように、ジャンプ転びまくった、あの苦労はなんだったんでしょうか…   残念ですが、今時の、女子フィギュア、シニアでもジュニアにおいても、浅田選手のような、ジャンプの失敗を繰り返す上位選手は、いません。 そして、今現在の、例えば今回のフリーのような、彼女のような、スピードがなく、勢いがなく、何より気持、気合が入っていない、よちよち、した、ジャンプを跳ぶ選手は、上位にはまずいませんし、ジュニアから最近の若い選手で、成績ぱっとしない選手でも、ジャンプだけ見れば、浅田選手より得点できる選手はいますね。 今回、改めて、フリーで、他の上位選手と並べて観ましたが、今の浅田選手のジャンプは、古いです。 バンクーバー以前の彼女のジャンプは、そんなもんではなく、今のトップの選手たちとしっかり争えるジャンプでした。 なのに、変わりすぎです… もっと言えば、振り付けも、古い… まあ、古いと言うより、ショート、フリー共に、出来が悪い…   と言う具合に、改めて、浅田選手の「現実」を思い知ったこのフリーだったんですが、 でもね、何と言うんでしょう… 彼女がこれでいい、って言っているんですよね… 理想ではなく、ベストではないけども、まあ、これで、いいのかな、と… って言う感じだったですよね…   ですから、 あなたが良いってんなら、それでいいです。 です…   ショートの時にも書きましたが、彼女が今もっている潜在的な力って、結構あると思うので、それを引き出してあげれば、って思うんですが、如何せん、本人が満足してしまっている、というか、満足しようとしている。 「人間、満足したら終わり」 って、言いますが、 彼女、本当はもう、終わりにしたいと思っているのかもね。笑 […]

Monday, April 4th, 2016