Archive for July 7th, 2015

あの頃のフィギュアは厳しかった…

あの頃といってもトリオの時で、2006年でしたから、9年前。   先日サーシャ・コーエンの演技をYouTubeで見ていたら、こんな動画ありまして。 トリノオリンピックの女子シングルのサーシャのショートの演技。 実況のアナウンサーは多分NHKの人で、解説は佐藤有香さん。   ああ、昔はこうだったよなぁ…. って、思ったのが、サーシャの演技の後の彼女の得点発表からの様子とお二人の会話。 皆さんも、記憶にあると思いますが、この時、ショート終わった時点では、村主選手までの4人がほぼ横一線。 サーシャが最終滑走で、それまでは、スルツカヤ選手が66.70、荒川選手が66.02と、ともに66点台と接戦。 そんな中、サーシャが滑って、66.73。 スルツカヤ選手との差、わずか0.03。 私が改めてこのシーンを何年かぶりに見て驚いたのは、この僅か0.03の差でも、トップに立ったことへの、サーシャやコーチの喜びようと会場の盛り上がり。 近年、ショートでトップに立ったからといって、こんなに喜ぶことありましたか? しかも、0.03の差ですよ。   で、もう一つ、あの頃は違ったな… って思うシーン。   アナウンサー「この後、フリーとの合計得点で、女王が決まりますが、この得点の出方からして、メダル争いは、村主までの、4人と、考えていいんじゃないですか?」 と問われた、佐藤さんから出た一言。   「そうですね、あのー、フリースケーティングで、また、今日のように、誰がミスをしないか、そこが鍵ですね。」   誰がミスをしないか   だよねぇ~、って思いました。 この頃はそうでしたよね。 ミスしたら終わり、みたいな。     ジャッジシステムは、このトリノから今の形のものがスタートしたので、今と違って点数が出にくくて、選手間の差があまり出なかった、というのもあるでしょうね…   で、女子シングル、この頃と今と何が違うのか。 この頃は、サーシャとスルツカヤというような、金メダルを競い合う選手がいたことが大きかったですね。 だから、金メダルの価値も今と違っていた。 それ以降、バンクーバー、ソチときますが、まあ、確かに女子シングルは、キムヨナ選手と浅田選手の2人で、金メダル争いという構図にはなっていましたが、実際は、この数年間、ほぼキムヨナ選手一人でトップを守ってきた、ようなものではないですかね… 浅田選手は… また、話をぶり返すつもりはありませんが、競技者としての資質に問題ありでしたね。 メダル欲しいと思わないんじゃ、話になりませんから。   サーシャとスルツカヤの二人は、あのトリノで、どうしても金メダルが欲しかったんですから。 銀じゃ駄目なんですよ。 ましてや、自分のサイコーの演技が出来たって、駄目なんですよ。   金じゃなきゃ、ね。 駄目なんです。 そういう時代でした。   今更、ああいう緊張感も疲れますが、   時代は変わったよなぁ… と。     あの頃のフィギュアは、いろんな意味で、     […]

Tuesday, July 7th, 2015