Archive for August 18th, 2012

第2楽章アンダンテ・カンタービレを聴け!・・・ カラヤンの”チャイコフスキー交響曲第5番”

第2楽章アンダンテ・カンタービレを聴いてください。 この頃のカラヤンとベルリンフィルにしか成し得ない音楽があります。 それは文学的解釈など入る余地のない、正に音楽だけが持つ力です。     【チャイコフスキー “交響曲第5番ホ短調作品64” 】 ? Ripped in 24bit-192KHz    【Personal】 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリンフィル・ハーモニー管弦楽団   【Take】 SIDE-A 1.第1楽章 Andante – Allegro con anima, 2.第2楽章 Andante cantabile, con alcuna licenza – Moderato con anima SIDE-B 3.第3楽章 Valse. Allegro moderato, 4.第4楽章 Finale. Andante maestoso – Allegro vivace (Alla breve)   Side1. Side2.     ★PC音源はメインシステムで聴きましょう。 […]

Saturday, August 18th, 2012 

いつの間にか10年以上も昔の・・・ ゲルギエフのストラヴィンスキー”バレエ《春の祭典》”

本当にいつの間にかです… 今日聴くゲルギエフの春祭は1999年録音。発売時は、宇野功芳は絶賛するわ菅野沖彦はベタ褒めだわで、大変話題になった??(ホントか??笑)演奏です。確かに、当時の私のシステムではまともに再生できず、その真価は聴くことが出来ませんでしたが、凄い音が入っていそうな音ではありましたね。演奏も、これまでの多くの演奏が手をつけなかったアプローチでもって、野性的であったり、数学的であったり、というのとは違う春祭の世界を聴くことが出来たように思います。ただまあ、その頃の私はより自然で、ダイナミック、野性的な舞踏音楽としての演奏を好んでいましたので、このゲルギエフの演奏はあまり好きではありませんでしたが… 以前、旧ブログでもアップした演奏ですが、音も良くなっていると思いますので、再度聴いてみましょう。   【ストラヴィンスキー “バレエ《春の祭典》1947年改訂版” 】 ? Ripped in 24bit-192KHz 【Personal】 ワレリー・ゲルギエフ指揮、キーロフ歌劇場管弦楽団 【Take】 Side1.第1部 大地の礼賛 Side2.第2部 生贄の儀式 ■録音:1999年7月、バーデン・バーデン Side1.   Side2.   こうして改めて聴くと、この演奏良いですね!ゲルギエフには私辛口なんですが、って、あんたは何でも文句言っているじゃないか!!って? …… そうですね…(笑) そんな私ですが、この演奏は見直しました。以前は、作為的で好きでなかったんですが、音が良くなった今聴くと、その作為的と思っていたことが、音楽をする上での工夫であり、それが生き生きとしているため、演り古されたこの曲に、新たな血が巡り、新たな命が宿った、そんな瞬間を味わったよう感じです。この演奏は、純音楽的、バレエ音楽的とも違う、絵画的演奏です。それは舞台でのバレエの様子のような具体的な映像ではなく、場面場面によって移り行く色合いを感じると言ったほうがしっくりくるような類のものです。 この「春の祭典」は計算され尽くした音楽です。ですからこの演奏のように、冒頭のバスーンのソロから最後のトュッティーまで工夫を凝らした演奏の方が合っているのかも知れません。ただ、それはこの演奏のように高いレベルでの完成度が必須であり、この演奏の成功は、ゲルギエフの腕があってのことでしょう。 ただ、録音は、こういったゲルギエフの仕掛けを余すことなく拾い上げる必要があったとは言え、少々不自然です。グランカッサを意識しすぎです。(笑)   で、折角ですので、旧ブログの音源もお聴きください。 悪くないけど、結局この音は音が滲んじゃっているんですよね。     ★PC音源はメインシステムで聴きましょう。    

Saturday, August 18th, 2012 

karajan60も検証/OIBP (ORIGINAL-IMAGE BIT-PROCESSING)の実力・・・スッペの喜歌劇”ウィーンの朝・昼・晩”序曲

karajan60も従来盤と聴き比べます。もういい加減にせい!といった感じですが・・(笑) karajan60は全てこのORIGINAL-IMAGE BIT-PROCESSINGを施してあるそうです。これは以前からグラモフォンの「オリジナルス」というアナログ録音の復刻というか、リマスタシリーズで行われていたものです。どういう技術かと言いますと、グラモフォンがデジタル録音の際行っていた「4D」という録音技術をアナログ録音のリマスタ時にも適用するというもの。この「4D」とは、23bitでデジタル録音した音源を16bitに変換することと、そのデジタル録音された音源のデジタル・ディレイ(遅延補正)を行うことだそうです。 16bitへの変換はよくある話ですので良いとして、問題はこの遅延補正。現在大抵オーケストラの録音は、1本のマイクでは不足ということで、複数本のマイク(マルチマイク)で録音していますが、その際微妙ながらどうしてもマイク間の音のずれが生じるわけで、このズレをデジタルデーター上で補正しようというもので、これをアナログ録音されている名盤のリマスタリングの際にも応用したのが、グラモフォンが誇るOIBPといって良いでしょう。 OIBPリマスタの際、マスターテープを改めて23bitでコピーし、録音当時のスコアへの書き込みをもとに、当時は不可能だった楽器のバランスの再調整も行ったそうで、その際に当時のエンジニアにも再編集後の音を聴いてもらうという念の入れようです。 【スッペ/喜歌劇”ウィーンの朝・昼・晩”序曲】 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリンフィル・ハーモニー管弦楽団 ■録音:1969年、ベルリン、イエス・キリスト教会     “初期 西ドイツ盤”         karajan60(OIBP盤)       この音源だとちょっとわかりづらいかもしれませんが、オケの音とホールの響き、余韻がはっきり区別されて聴こえます。そのため、楽器の音が明瞭になり、そのお陰で、演奏の詳細が手に取るようにわかりますね。別のCDだと、演奏時の椅子の軋みとか、譜面めくりの音などがリアルに聴こえて、所謂スタジオライブのような音を聴くことが出来ます。 ただ、ちょっと音が鋭くなりがちで、再生が難しいようにも思うのですが、私のシステムの問題かもしれません。 何処ぞのDECCAと違って、ドイツ・グラモフォンは良い仕事をしてくれたと思います。 感謝、感謝です。 おまけにもう1曲。 【スッペ/喜歌劇「スペードの女王」序曲】   こういう曲にも全く手を抜かないカラヤン、です。   ★PC音源はメインシステムで聴きましょう。    

Saturday, August 18th, 2012