いつの間にか10年以上も昔の・・・ ゲルギエフのストラヴィンスキー”バレエ《春の祭典》”

本当にいつの間にかです… 今日聴くゲルギエフの春祭は1999年録音。発売時は、宇野功芳は絶賛するわ菅野沖彦はベタ褒めだわで、大変話題になった??(ホントか??笑)演奏です。確かに、当時の私のシステムではまともに再生できず、その真価は聴くことが出来ませんでしたが、凄い音が入っていそうな音ではありましたね。演奏も、これまでの多くの演奏が手をつけなかったアプローチでもって、野性的であったり、数学的であったり、というのとは違う春祭の世界を聴くことが出来たように思います。ただまあ、その頃の私はより自然で、ダイナミック、野性的な舞踏音楽としての演奏を好んでいましたので、このゲルギエフの演奏はあまり好きではありませんでしたが…

以前、旧ブログでもアップした演奏ですが、音も良くなっていると思いますので、再度聴いてみましょう。

 
ストラヴィンスキーバレエ《春の祭典》1947年改訂版” 】 ? Ripped in 24bit-192KHz

【Personal】
ワレリー・ゲルギエフ指揮、キーロフ歌劇場管弦楽団
【Take】
Side1.第1部 大地の礼賛
Side2.第2部 生贄の儀式
■録音:1999年7月、バーデン・バーデン
Side1.
 
Side2.

 
こうして改めて聴くと、この演奏良いですね!ゲルギエフには私辛口なんですが、って、あんたは何でも文句言っているじゃないか!!って? …… そうですね…(笑)
そんな私ですが、この演奏は見直しました。以前は、作為的で好きでなかったんですが、音が良くなった今聴くと、その作為的と思っていたことが、音楽をする上での工夫であり、それが生き生きとしているため、演り古されたこの曲に、新たな血が巡り、新たな命が宿った、そんな瞬間を味わったよう感じです。この演奏は、純音楽的、バレエ音楽的とも違う、絵画的演奏です。それは舞台でのバレエの様子のような具体的な映像ではなく、場面場面によって移り行く色合いを感じると言ったほうがしっくりくるような類のものです。

この「春の祭典」は計算され尽くした音楽です。ですからこの演奏のように、冒頭のバスーンのソロから最後のトュッティーまで工夫を凝らした演奏の方が合っているのかも知れません。ただ、それはこの演奏のように高いレベルでの完成度が必須であり、この演奏の成功は、ゲルギエフの腕があってのことでしょう。

ただ、録音は、こういったゲルギエフの仕掛けを余すことなく拾い上げる必要があったとは言え、少々不自然です。グランカッサを意識しすぎです。(笑)

 

で、折角ですので、旧ブログの音源もお聴きください。
悪くないけど、結局この音は音が滲んじゃっているんですよね。

 

 

★PC音源はメインシステムで聴きましょう。

 

 

 

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