Archive for January, 2012

シュタルケルのコダーイ”無伴奏チェロ・ソナタ” MYTHOS復刻盤

ご無沙汰しました・・ 前回のオーパス蔵の「ウラニアのエロイカ」はどうも音が納得いきませんでしたので、ならばSP復刻で音質に定評のあるMYTHOS物をということで、今日はヤーノシュ・シュタルケルの伝説的名演、名盤と言われているコダーイの”無伴奏チェロ・ソナタ” を聴きます。 恥ずかしながら、これまでこの演奏聴いたこと無かったんですよね。 コダーイの無伴奏チェロ・ソナタはあまり他の演奏を聴いていないので、この演奏が名演かどうかは分かりませんが、とにかく音が凄いです。この盤の音を形容するのに「松脂が飛び散るほどの・・」といわれますが、正にそれです。 【コダーイ/無伴奏チェロ・ソナタ】 ヤーノシュ・シュタルケル(vc) PERIOD SPLP510最初期グリーン/シルバー盤及びSPL510からの復刻 1950年 リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 【収録曲】 1.第1楽章 Allegro maestoso ma appassionato 2.第2楽章 Adagio (con grand’espressione) 3.第3楽章 Allegro molto vivace シュタルケルはハンガリー・ブダペスト出身ですが、演奏は、以外に冷静で、熱くなるところも決して破綻せず、高い技術に裏付けられた着実な演奏だと聴きました。もう少し土臭いほうがコダーイらしいかな、とも思います。洗練されてますよね。天才肌の演奏。 MYTHOS、これからも聴いていきましょう。 フルトヴェングラーの印象が変わるかもしれませんしね。笑 ★PC音源はメインシステムで聴きましょう。 ★ランキングにご協力いただけると嬉しいです。 にほんブログ村 ★ジャズも宜しくお願いします。La gutsy jazz

Wednesday, January 18th, 2012 

フルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲第3番「英雄」"ウラニアのエロイカ" オーパス蔵

今日は1944年、フルトヴェングラーがウィーンフィルと残したベートーヴェン交響曲第3番「英雄」、通称”ウラニアのエロイカ”を聴きます。 使用した音源は、「オーパス蔵」で復刻したCDで、 これは以前ニコニコ動画に投稿して、記事にもしていたんですが、楽章単位でより高音質で再投稿して欲しいと言う要望ありましたので、今回再登場と相成りました。以前の記事・音源はこちら。 こちらにおいでいただく方は私がフルトヴェングラーに関してはあまり好意的ではない、ことはご承知と思いますので、演奏に関しては置いておきまして・・ この「ウラニアのエロイカ」いわれるレコードの復刻は過去たくさんありまして、其々の音質評価等詳しくはこちらをどうぞ。この「Classical CD Information & Reviews」さんを見るとたくさんあるんですよね・・ オーパス蔵盤は例の宇野功芳氏が絶賛したものです。もうこれが決定版だと。笑 今回は音源アップ時の音声ビットレートは640kbps、ちなみにYouTubeは映像込みで一律360kbps、CDは1411kbpsですね。 果たして・・ ちなみにオーパス蔵のホームページのサンプルの音はこちらでご確認ください。 【ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55『英雄』】 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1944年12月16~20日(19日)、ウィーン、ムジークフェラインザール リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 【収録曲】 1.第1楽章 Allegro con brio 2.第2楽章 Marcia funebre: Adagio assai 【収録曲】 1.第3楽章 Scherzo:Allegro vivace 2.第4楽章 Finale:Allegro molto 多少は、エネルギーが凝縮された感じで、以前の音源より緊張感が感じられます。ただ、オーパス蔵の音にいつも付きまとうある種の抜けの悪さは変わらないですので、恐らくその抜けの悪さのようなものはオーパス蔵の音なんでしょう。 復刻レーベルの音としては、情報量的には「グッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR」の方が正しいでしょう。SPに刻まれた情報をくまなく拾った、そんな音です。ただちょっと腰高で音が客観的なので、そこをどう聴くかでしょうね・・ オーパス蔵の方はやはりその音の抜けの悪さを何とかして欲しい気はします。この辺は、使用している機材の影響を受けますから、オーパス蔵さんには機材の再考が必要なのかもしれないな、と最近思います。 […]

Thursday, January 12th, 2012 

曽根麻矢子のバッハ "ゴルトベルク"

今日はチェンバロを聴きます。 曽根麻矢子。 私が、チェンバロを聴くようになったのも(といっても彼女しか聴いていませんが・・)、彼女のおかげ。 吉祥寺の新星堂だったか、そこの視聴機にあった彼女のバッハ「トッカータ」を聴いたのがきっかけでした。 たまにはこういうの聴くか・・ というのもありましたが、音が良かったんですね。笑 それで、自宅の装置で聴いて見たくなったというのもあります・・   それと、発売記念に、そのCDを買うと、彼女の演奏会にご招待という特典があったのが大きいかもしれません。代々木上原にある「Musicasa」というおしゃれな小ホールでしたね。そこで聴いて、ファンになってしまったというわけです。そのとき専用の小さな色紙にサインしてもらいました。 チェンバロ自体は、中学のとき吹奏楽の先生が自分のチェンバロを音楽室に持ってきてくれていたので聴いてはいましたが、本格的な演奏会はそのときが初めてでした。 その後彼女の演奏会も行きましたし、CDも買いました。 これです。笑↓ 1964年生まれの彼女は、桐朋学園高校ピアノ科の時、バッハを理解するため始めたチェンバロの魅力にはまってしまい、高校卒業後は、通奏低音奏者となります。スコット・ロスの弟子として有名かもしれませんね。 はつらつとして率直。頑固で一途な、彼女の性格そのままのチェンバロです。 【バッハ/ゴルトベルク変奏曲BWV988】 曽根麻矢子(チェンバロ) 使用楽器:18世紀フレンチ 1998年、パリ17区、パロワーズ・リュテリエンヌ・ドゥ・ラサンシオン リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 【収録曲】 1.アリア 2~16.第1変奏~第15変奏 【収録曲】 17~31.第16変奏~第30変奏 32.アリア ニコニコ動画のコメントに、「弾いているだけだな」とありまして、・・・・んーそういう面のあるかな・・と納得してしまいました。といってもほかのチェンバロ、ゴルトベルクは知らないのでなんともいえませんが、ただ、深みはないと思います。バッハにある哀愁も感じないですしね・・ でも、このCDは結構好きで聴いていました。 何故か。 彼女はこのCDのライナーに “私が子供のころから好きだったバッハの音楽。   人生で、どんなに辛いことがあっても、    バッハの音楽があればのりこえられるような気がする。  このCDを聞いてくださった方が、もしも少しでも幸せな気持ちになれたりしたら、  そんなに嬉しいことはない。” そうなんですね。彼女には、バッハに対する愛、彼女なりの最大級の共感があるんです。そして演奏にそれを感じるんです。「元気になってほしい・・」そういう思いが、彼女のこの明るいゴルトベルクには詰まっています。だから私もこれを聴いて元気になります。気持ちがいいんですよね。 この演奏は彼女とバッハとの私小説。 作曲家への愛、作品への共感。 テクニックより何より、演奏家には必要なものでしょう。 といっても、彼女、テクニックも凄いですけどね・・ […]

Monday, January 9th, 2012