偉大なるワンパターン、第九を聴こう ! ラヴリー・ジュリーニ ! !
もう30日、ちょっと遅い気もしますが、折角ですから、このブログでもアップしておかないとね。
で、年末ですし、縁起物なので、明るく華やかなライブ物がいいなあ、って思って、やっぱカラヤンの普門館ライブ?と思ったのですが、探しても見当たらない…
どこ行った??
仕方ないので、最近買ったDECCA SOUND ボックスにあった、イッセルシュテット・ウィーンフィルのがあって、さすが、なかなかの名演なんですが、わざわざ年末に取り上げるにはいささか硬派過ぎ。
で、思いついたのが、ジュリーニ・ベルリンフィル。
1990年頃の録音で、グラモフォン。
これ、実は大変な名演。
ジュリーニには、実は名演ってのが多いのは皆さんご存知でしょうが、これもその一つ。
これを聞いた当時は、自分だけの宝物を見つけてやったぞ!って感じでした。笑
とかくフレーズを大事にしすぎて、音楽の姿が霞んでしまうような演奏もあったりするジュリーニの演奏の中で、これは大成功した例です。
呼吸が深く、だから音楽が慌てず騒がず、だからメロディーやリズムがジーンと身にしみてくる絶妙なテンポ感。
ジュリーニが歌っているから、あのベルリンフィルが歌ってる…。
だから、ベートーヴェンが歌い始めて…
これが、『第九』なんだ…
【ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱』】
ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)
ヤルト・ヴァン・ネス(メゾ・ソプラノ)
キース・ルイス(テノール)
サイモン・エステス(バス)
エルンスト・ゼンフ合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
録音時期:1989、1990年
録音場所:フィルハーモニー、ベルリン
4D録音になる前の、グラモフォンなりのナチュラルサウンドで少々ドライな感じも相まって、ジュリーニの演奏をくっきり、しっかり浮かび上がらせています。
この年の瀬に、本当に気持ちの良い第九を聴かせてもらいました。
大上段に構えた、偉大な名演奏というわけではないけれど、愛すべきベートーヴェンの交響曲第九番。
そして愛すべき指揮者、ジュリーニ。
ありがとう。
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