【追悼】ザンデルリング(8) 1973 日本公演 Vol.2

ザンデルリング、追悼特集。

1973の日本公演 Vol.2は、
チャイコフスキーの交響曲第4番です。
これは10月31日、東京文化会館で行われた演奏です。
会場が、厚生年金会館から東京文化会館に変わりましたので、オケの響きの違いを聴き比べるのも面白いかも知れませんね。
前回Vol.1で、「これまでの固定概念をいったん白紙にし、まっさらな気持ちで」お聴きいただくようお話しましたが、今回も同じです。
お聴きください。
【チャイコフスキー/交響曲第4番ヘ短調作品36】
クルト・ザンデルリング指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
1973年10月31日、東京文化会館
リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
音声はMP3
第1楽章Andante sostenuto – Moderato con anima
第2楽章Andantino in modo di canzona – Piu mosso(#19:55~)
第3楽章Scherzo: Pizzicato ostinato. Allegro – Meno mosso(#29:59~)
第4楽章Finale: Allegro con fuoco(#35:43~)

いかがでしたか?
好き嫌いおありかと思います。
嫌いな方、その理由は何でしょう?
・テンポが遅い。
・メリハリがない。特に金管。
・表情に乏しくロシアっぽくない。特に弦、木管。
・一本調子で面白くない。
・もっと派手なほうがよい。
とか、いろいろだと思います。
私もそう思います。(笑)
でも、じっくり聴いてみてください。
ザンデルリンクは丹念に旋律を歌っていますから、一緒にメロディーを辿ってみてください。
きっと、氏が見ているこの曲の情景があなたにも見えてくるはずです。
アップテンポのところも同じで、自分が興奮して逝っちゃいたいからといって、もっと速くと思わないで、このテンポ、リズムをそのまま味わってください。
ザンデルリンクは作品を受け入れ、その力を信用した指揮者だと思います。
だから演奏するときはいつもその作品に寄り添い、虚飾を廃し、作品が自力で歩き出せるようサポートしていた、そんな気がします。
“聴かせてもらう”、のではなく、”ともに歩む”、そんなことを聴き手に要求する演奏だと思います。
そしてそれは、他の作曲家、作品の演奏にも言えることだと思います。
皆さんは、いかがお聴きになりましたでしょうか?
PC音源は、メインシステムで聴きましょう。
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