【追悼】ザンデルリンク(7) 1973 日本公演 Vol.1

ザンデルリンク(正式?にはザンデルリング)、追悼特集。

本日は、1973年に来日したときのライブ録音をお聴きいただきます。
この時の演奏は、FM東京の「TDKオリジナルコンサート」という番組で紹介されまして、そのときの音源がCDとなって3枚シリーズで発売されましたが、その中から3曲ほどお聴きいただこうかと思います。
まずは、
ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第1幕への前奏曲と、
ベートーヴェンの交響曲第8番です。
2曲とも非常に伸びやかな演奏で、特に「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は、音符の一音一音に生命力があり、力ずくでない推進力を伴ったフレーズが途切れることなく、とかく内省的になりがちなワーグナーが最後まで開放的に、かといって明るすぎず、生き生きと演奏され、素晴らしいです。
このことはベートーヴェンにもそのまま当てはまります。
2曲ともこれまでの固定概念をいったん白紙にし、まっさらな気持ちで、お聴きください。
リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
音声はMP3
【ワーグナー/ニュルンベルクのマイスタージンガー~第1幕への前奏曲】
クルト・ザンデルリング指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
1973年10月18日、厚生年金会館、東京

【ベートーヴェン/交響曲第8番ヘ長調op.93】
クルト・ザンデルリング指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
1973年10月18日、厚生年金会館、東京
第1楽章 Allegro vivace e con brio
第2楽章 Allegretto scherzando(#9:47~)
第3楽章 Tempo di Menuetto(#14:12~)
第4楽章 Allegro vivace(#19:40~)

この演奏の録音を担当したのは、当時FM東京の「TDKオリジナルコンサート」のディレクターを務めていました、「STEREO SOUND」誌でお馴染みの東条碩夫氏です。
ライナーによりますと、当日、オケはリハーサルで、マイスタージンガーの冒頭十数小節をやっただけで切り上げてしまったため、マイクバランステスト等ほとんどなしに本番を迎えられたようです。
70年代のこの頃は、メインマイクを中心とした(補助マイクありの)ワンポイント録音だったようです。
使用機材は、
・メインマイク ノイマン SM-69
・補助マイク ノイマン SM-69,SM-87,269C
・テープレコーダー AMPEX AG-440
・マイクアンプ AMPEX AM-10,MX-10
のようです。
私のシステムではどうもシャリシャリ感が気になる録音に感じますが、もう30年・・・いえ40年近くも前の録音ですからね。
なかなかこういう録音をデジタルで再生するのは難しいです。
また、このCDは24Bit,96KHzベースでリマスタリングしていますが、このシャリシャリ感はその辺も影響しているのかもしれません。
芳醇なドイツの響き、というのとは違う、筋肉質でありながら決して硬くなく、質量のある凝縮した渋い銀燭の輝きとでも言うのでしょうか・・
いつまでも浸っていたいです。
PC音源は、メインシステムで聴きましょう。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

 

この記事のトラックバック用URL

http://gutsy.lolipop.jp/blog/wp-trackback.php?p=527

Leave a Reply

Leave a Reply

Your email address will not be published.

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.