【マーラー没後100年記念 最終弾】ショルティの8番"一千人の交響曲"

こんにちは。
更新遅くなりまして、申し訳ございません。
今日は、前回に引き続き、マーラーをお聴きいただきます。
ショルティの指揮で、第8番”一千人の交響曲”です。
タイトルに「最終弾」とありますように、【マーラー没後100年記念 】は、とりあえずここで閉めたいと思います。
やはり、10番は第1楽章がほぼ浄書の段階まで出来ていたようですが、やはり交響曲としては未完ですし、一作品とは言えませんからね。
それに、その第1楽章も浄書の段階とは言え、本人が最終確認していないですからね。
10番は、次回総括の時に、【マーラー没後100年記念 エピローグ】としてお聴きいただこうかと思っております。
今日お聴きいただくショルティ・シカゴ響の8番は、もう何回も聴きました・・
他にクーベリック・バイエルン放送響も持っていましたが、これを聴いてからは、こればっかりです。
やはり、音が良いのと(とはいっても、現代のハイレゾ的なものではなく、本当にアナログの良さが分かる録音で、再生マニアとしてもオーディオ的興味をそそられます。)、ショルティ・シカゴ響の実力を改めて実感させられる演奏だからです。
録音で言えば、こういった録音は再生が難しく、再生系の機器の実力が問われますが、こうして私のほうで調整した段階で”冷凍保存”したものをお聴きいただく方法だと、比較的鳴らしやすいのではないかと思いますし、そうあってほしいといつも思ってお届けしています。
ですから、音源をアップするまでにあーでもない、こーでもないと何回も演奏を聴いていますので、こうしてブログを書く段階で既に疲れておりまして(笑)、毎回、なかなか曲や演奏に関して言葉にできないでおりますこと、お許しください。
やはり、このCDは演奏は未だに名盤で、このCDに関してはネットで検索していただくと色々出てきます。
例えば、
○「名盤視聴記」さん、
http://www.percussionist.jp/mahler8/solti.html
に書かれていることは、本当その通りですし、録音に関しては、
○「CD録音批評」さん、
http://www.katch.ne.jp/~naoto/mahrer8Solti.html
を参考になさってくださいね。
では、お聴きください。
【マーラー:交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』】
ヘザー・ハーパー(S)、ルチア・ポップ(S)、アーリーン・オジェー(S)、イヴォンヌ・ミントン(Ms)、ヘレン・ワッツ(A)、ルネ・コロ(T)、ジョン・シャーリー=カーク(Br)、マルッティ・タルヴェラ(Bs)
ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン楽友協会合唱団、ウィーン少年合唱団
ゲオルグ・ショルティ(指揮)、シカゴ交響楽団
1971年8月&9月、ウィーンゾフィエンザールにてDecca録音
リッピングドライブ:PHILIPS CDD4801/31
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
音声はMP3です。
第1部 賛歌「来れ、創造主なる聖霊よ」
第2部 ゲーテの『ファウスト 第二部』から最後の場  23:27~

※後半にノイズあります。大変申し訳ございません。m(-_-)m
いかがでしたか?
ノイズ、本当に聴き苦しく申し訳ございません。
確かにキズはあるのですが、原因は長時間収録にもあると思っています。
本当に大事なところで、ぶつぶつ・・
リッピングソフトのPOIKOSOFT Easy CD-DA Extractorの設定で、エラー検知を能力を下げればよいのですが、そこを弱くすると音が”なるく”なってしまいますし、それに今回、リッピングに5時間くらい掛かってしまいましたので、もう一度リッピングする元気がありませんでした。
CDを買いなおすのも否でしたので・・
お許しください。
それはそれとしても・・
演奏、本当良いですね~~
後半の独唱陣がホント素晴らしいです。
メンバーも豪華ですしね。
私画マーラーを完全に否定しないのは、いえ、ある部分評価しているのは、彼がこの8番を書いたからです。
特に、第2部後半からフィナーレに掛けて歌い継がれていく独唱と合唱。そしてそれに絡んでいくオーケストラ。
本当に美しいです。
ルネ・コロ ・ ・
この曲は、マーラーらしく色々テーマが設定されているようですが、
はっきり言います、
それ全て無視してください!!
この音楽には創造主やらファウストの天使やマリアは必要ありません。
歌詞は分からなくても良いです。
あなたが、これまで生きてきた中で、心にある何か、汚いもの、美しいもの、全てこの音楽に委ねれられれば、それでよいと思います。
マーラーが考えた理屈は必要ないです。(笑)
あなた自身のストーリーで聴いてほしいです。
逆に、宗教的な音楽として聴くと急に陳腐に聴こえてしまいます。
この音楽に宗教的な敬虔さはあるでしょうか?宗教的な示唆を受けますでしょうか?
私には両方とも全くないです。そこまで深くないんですよね、彼の音楽は。
総括にも書きますが、彼は思いっきり、俗人です。
芸術家ではないと思います。音楽がそれを現しています。
この曲はベートーベンの第9の代わりにはなれませんし、彼もベートーヴェンにはなれません。
そんな彼が、この曲で成功したのは、やはり楽章形式の交響曲から自由な構成にしたことと、声を使ったことでしょうね。
彼は声を使うととても無理のない、良い曲を書きますよね。4番もそうです。
ですから、交響曲に拘らず、編成も構成ももっと自由な曲を書けば彼はもっと音楽的に成功したのではないかと思います。
え、今でも十分成功しているって?
確かにそうですね。(笑)
演奏ですが、この演奏を聴くと、ショルティという指揮者の実力がいかほどのものか、思い知らされます。
俗人マーラーの旋律に溺れることなく音楽を構築し、しかも美しい。
シカゴ響も然り・・  このオケは凄い・・
当時、カラヤン・ベルリンフィルに傾倒していたせいか、他の指揮者、オケをしっかり聴いてこなかったんだと最近強く思います。反省・・
次回は、【マーラー没後100年記念 エピローグ】と題しまして、10番をお聴きいただきながら総括をしてみたいと思います。
総括だなんて・・
本当にできるのかしら・・・

 

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