【マーラー没後100年記念 第11弾】 カラヤンの第9番 1982年ライブ

今日は、カラヤンの9番・ライブ盤をお聴きいただきます。
と言うことは、8番がマーラー没後100年記念のトリということです。
カラヤンで始まったので、カラヤンで閉めようか悩みましたが、最後は華やかに終わろうと思いました。
まあ、8番は一番好きな曲ですし、良い印象でマーラー特集終わりにしたいですからね。(笑)
カラヤンはこの9番を2度録音していまして、もう1つは1979年のものです。
カラヤンのマラ9と来ればやはりバーンスタインのライブ盤で、この二つはいつも比較されるようです。
なんてったって、バーンスタインのものは1979年10月のベルリン芸術週間で唯一ベルリンフィルを振ったという伝説の演奏でレコードアカデミー大賞も受賞している名盤ですし、一方カラヤンはまずそのバーンスタインの演奏の直後なんと同じ年の11月に9番の録音を始め(その後録音は年をまたぎます)、3年後の1982年に今回お聴きいただくように、同じベルリン芸術週間でまた演奏しています。
カラヤン、明らかにバーンスタインに対抗していますよね。
それもそのはずで、バーンスタインとベルリンフィルとの演奏はそれまでカラヤンとは見られなかったような感情的な演奏だったようで、それがレコードアカデミー大賞と来れば、嫉妬くらいしますよね。
でもそのお陰で、ここでのカラヤンはかなり熱いです。
珍しく、CD化が許されたのも頷けます。
【マーラー/交響曲第9番】
カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
1982年9月30日、ベルリン、フィルハーモニーにてベルリン芸術週間でのライブ録音
リッピングドライブ:PHILIPS CDD4801/31
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
音声はMP3です。
第1楽章Andante comodo
第2楽章 Im Tempo eines gemachlichen Landlers [28:16~]

※ノイズあります。
第3楽章 Rondo-Burleske: Allegro assai
第4楽章 Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend [12:53~]

いかがですか?
正直私はこの曲をどう聴いたらよいか分からないんですよね・・
なんか、音楽が堂々巡りで・・
そんなんだから、逆にマーラー演奏は難しいんだと思います。
音楽的には最終楽章を聴けばよいかと・・思ったりします。
多分、マーラーはわけの分からない複雑な感情ともいえないような何か、を前3楽章で示し、
最終楽章で何らかの安らぎか、或いは終焉みたいなものを音で現したかったのではないかなと思います。
といいますか、そういう風に理解しないと、なんのこっちゃ、って感じの曲になってしまいます。
でもサウンド的には所々次代を感じる瞬間があるのはさすがマーラーです。
カラヤンのこの演奏も聴き所はやはり第4楽章でしたね。
この弦楽合奏はベルリンフィルだからできたと言って良いでしょう。バーンスタインの演奏がどんなか分かりませんが、カラヤン&ベルリンフィルのコンビの面目躍如と言ったところだと思います。
ただ、カラヤンファンの私としては、やはり60年後期~70年中期くらいまでの人間の感情から音楽を解き放ったかのような音楽が好きなので、ここに聴けるとても感情的な人間くさい音楽はあまり好きではありません。
この時カラヤンは74歳。
この演奏でも分かりますが、少しずつオケへの統治能力が衰え始めているせいか、ベルリンフィルの奏者一人ひとりの感情が音楽にダイレクトに入り込みはじめています。
普通でしたらそれはそれで熱演であり良い演奏なんですが、ことカラヤンに関しては、そこ等辺を超越したところにカラヤンのカラヤンたる所以があるわけでして、そういう意味で、ここでの演奏は、円熟とはまた違う種類のものなんです。
そうは言ってもやはりすごい演奏ですけどね・・
第4楽章、特に29:42からの弦の音を聴いた時ほんとに驚きましたからね・・
CDキズだらけで、何日間か色々やっておりまして、もうCubase studio4で編集するつもりだったんです。
何種類かリッピングして、良いとこ取りしようと・・
で、ならば、ドライブを本来のPHILIPS CDD4801/31に戻したほうがよいわけで、それでリッピングしたところ、問題の箇所に来ても大きなノイズも出なく上手くいってしまいまして、ちょっと拍子抜け。
で、全く編集なしでお聴きいただきました。
音の調整は難しかったです。
82年の録音というとデジタル録音の初期ですし、ライブと言うことでどうもイメージが涌かなくて、困りました。
ただ、フィルハーモニーの響きはYouTubeでベルリンフィルの動画で聴いていましたので、そのイメージを手がかりにやって見まして、結局今までとはちょっと違う調整になりました。
どうですかね・・
次回は8番で終わりかと思っていましたが、
10番、忘れていました・・
次回の特集は、10番かな・・

 

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