シューリヒト&パリ音楽院管の美学2・・・ ベートーヴェン”交響曲第7番”
エポックな箇所やポップでサビになるような印象的な箇所を作らず、だからこそ、強調されがちなフレーズ、テーマ以外の、細かで一見脇役の動機の数々が平等に、生き生きとしていて、全てが意味を持ってこの音楽を構成しています。
この演奏が、一つの大きな塊で迫ってくるというよりは、一定の圧力で次々と流れ落ちていく滝のように、強い推進力を持ちながらも、澄み切った清流のごとく、全てを見通せるほどの演奏なのは、そのためです。
【ベートーヴェン “交響曲第7番イ長調op.92 ” 】
? Ripped in 24bit-192KHz
【Personal】
カール・シューリヒト指揮、パリ音楽院管弦楽団
【Take】
SIDE-A 1.第1楽章 Poco sostenuto , 2.第2楽章 Allegretto
SIDE-B 3.第3楽章 Presto, 4.第4楽章 Allegro con brio
■録音:1957年6月、Paris、Salle Wagram
Side1.
Side2.
そして聴き手は、その飛沫に風を感じつつ、ゆっくり深呼吸する。
そんな演奏です。
★PC音源はメインシステムで聴きましょう。
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