浅田真央の表現力…
フィギュアスケートの試合で、良く、表現力がある、ない、って言っていますが、私なんか、ね、笑、でも、本当にそんなもん、あるんでしょうか…
表現豊かに、音楽、プログラム、振り付けの魅力がジーンとこちらに伝わってくる演技って、競技会においても私たちは観る事はできますし、そういった選手には、表現力があるって、感じるものですが、でも、そういった選手、演技が必ずしも、PCSで高い得点を得るわけではない、いえ、ほとんど、その演技に見合った評価は、されない、なんてこと、競技会では当たり前になっているという事は、私たち誰もがみんな、知っていますね。
何なんでしょう…
何故、そういう事がまかり通っているんでしょうね…
でもね、恐らく、答えは簡単で、そういう所謂表現力、っていうのは、フィギュアスケート競技、もっと言えば、ISU主催の大会では、評価対象になっていないんですね。ですから、もともと、スポーツ中心の人生を歩んできて、芸術、芸能、エンターテイメントでの、作品を表現し観客を魅了する、という事の価値観とは無縁な、ISUの審判の人たちですから、評価すべき対象ではない要素については勉強もしないですから、それがどういう事かも知りませんし、選手たちが演技の中で必死に表現している事には、気が付きもしませんし、っていうか、審判する項目にないので、意味がないし、何の事やらさっぱり分からない。
まあね、もともと、表現力、なんていう評価項目、ありませんから…
でもね、私たちが、その演技、選手に表現力がある、と感じるにも明確な理由があるわけで、PCSの5項目、
スケート技術(Skating Skills)
要素のつなぎ(Transitions / Linking Footwork)
動作/身のこなし(Performance / Execution)
振り付け/構成(Choreography / Composition)
曲の解釈(Interpretation)
これのうち、「動作、身のこなし」、と「曲の解釈」が如何に優れた演技か、を私たちは見て、結果、この選手は表現力がある、プログラムを上手く表現している、という風に感じるわけです。
そもそも、PCSって、テクニカルエレメンツ以外の演技要素を評価するものですから、当然、振り付けに関わる選手のパフォーマンスを観る事になりますから、演技を見て、選手が如何に「曲を解釈」しているか判断するには、振り付けを演じている時の選手の「動作、身のこなし」から、判断されるはずのものであって、ですから、スケートの能力の優劣とは無縁で、実際しっかり、「スケート技術」って項目がありますし、「要素のつなぎ」「振り付け/構成」なんて、振り付け師の話ですから、私たちが漠然と表現力がある選手、プログラムをしっかり表現できていると感じられる演技というのは、振り付けの「動作、身のこなし」が優れていて、当然そういう選手、演技は「曲の解釈」が出来ていると判断されるわけで、ですから、そこの2要素の得点が高いはずなんです。
こういう風に、ジャンプ、スピン、ステップ以外の演技、つまり、振り付けを、選手が如何に魅力的に演じているのかを判断する、これが、私の、フィギュアスケートを見る時の常識なんですが、
実際は、違いますね…
大体、表現する事がどういう事か分からない人がどうやって、その選手が曲を解釈しているかどうかを判断するのか…
振り付けを演じている時の、動作、身のこなしの、何を判断しているのか…
振り付けって、曲を表現するために選手が行う動作、身のこなしですから、「動作、身のこなし」の良し悪しを判断するには、作品を表現する、ということが、どういう事か分からないと出来ないはずなのに…
そう、出来るはずもなく、ですから、このPCSの評価基準も、結局は、スケートの上手さからくる、技術的な滑らかさを判断基準にしていたと思います。
まあ結局、今まで言ってきた愚痴、の繰り返しになってしまいましたが、これが、ISUが自身の主催する大会の現場で行われている、選手への仕打ちであって、現実です。
でも、そんな大会での選手の演技は、どうでしょう。
多くの選手は、表現する事に苦心していますよね。
評価されないのに…
何故でしょうね…
それは、フィギュアスケートが、そういうスポーツだからです。
前にも言いましたが、音楽に合わせた衣装を着て、音楽に合わせた振り付けで、音楽に合わせて演技をし、音楽の何かを表現する。
ジャンプだって、音楽に合わせてやる。だからジャンプだってフィギュアスケートでは表現するための手段の一つになる。
だから、ですね…
これがフィギュアスケートのもつ、真の、現実、です。
そして、その、フィ牛スケートの、真の現実の、ど真ん中を突っ走ってきたのが、浅田真央、ですね。
彼女は常に、振り付けを大事に、そして色々なジャンルの振り付けを、本当に完璧に演じてきた唯一の選手です。
ですから、何が彼女の一番のプロ、演技か、というのは本当は難しくて、ほら、これ全部、彼女、完璧にやったでしょ、っていう、笑、あれもこれも、こんなに完璧に…
で、でも、そんな中で、私が、彼女は凄いわ…って、思ったのは、これです…
高貴で、意地悪で、コケティッシュで、可憐で、幼く、可愛らしい、いたずらっ子を、見事に、演じてますよね… もう、完璧…
それは彼女が、この曲のこの振り付けを、指先からつま先まで、完璧に再現して、それを、生きた形で、私たちに見せてくれたからですよね…
こんな演技、後にも先にも、彼女しか出来ないでしょう…
で、次は、これ。
これも、彼女にしか出来ない、彼女の表現力を見せ付けられた演技。
音楽を表現するのに、如何に、腕の表現が大事か、腕の力の出し入れが必要か、思い知らされます…
まあ、この演技、腕だけではないですが…笑
最後、少し駆けるところの彼女の姿勢、この曲には、もう、これしかないという…笑
シャープで、透明で、冷たく、やわらかく、あたたかい、月の光が、
彼女を照らしていました…
私は基本、かわいいプログラムはあまり興味ないんですね。
そういうときの彼女、どこか、かわいい真央ちゃん、を演じているようで、私にはイマイチなんですが、このプロは、当時はあまり見なかったんですが、今見るとしっかり、曲、振り付けの持っている、世界をしっかり演じていますよね。
こういう感じって、最初観たカプリースみたいになってしまいそうなんですが、振り付けも似ている瞬間があったりしますが、もう、そんな心配微塵もひつようなく、メリー・ポピンズ、というより、アニメチックで、ディズニーっぽい感じを完璧に演じきっています。
まあ、この当時は浅田選手はこのくらい当たり前、って感じでしたから、今よりはその凄さが分からなかったんでしょうね…
この頃は、私は、あまり見ていません。
このエキシのプロも、まあ、軽く流している程度のもので、彼女の演技も、コンセプトとしては、ちょっと大人の、普段着の私、を演じている、そんな感じですかね…
ただまあ、振り付けが何とも中途半端で、彼女も、どうしたらいいのか、もてあましている、そんな感じです。
で、振り付け、誰だぁ?って見てみたら、ニコル…
このシェヘラは、選曲、振り付けの勝利でした。衣装も。
この短い時間の中に凝縮され、良く吟味された振り付け、ポーズを、ホントに無駄なく、的確に演じましたね。
アラビアンポーズの腕の動き、腰の入れ具合、ただその形をやれば良いってもんじゃない、この曲で、この振り付けが意図した表現、効果が完璧に現れていました。
そして、実は、私が、一番好きだったりする演技…
浅田真央、一番、彼女らしい、プログラム。
愛の夢…
こんなに、穏やかで、やさしく、幸せを感じる演技は、他に、ありません…
悲しみを、愛で、つつんで、花束にして…
そんな、夢のような、演技でした…
そして今、
浅田真央は、表現することにかんしては、何も変わっていません。
そんな真央を、みんな、応援しているからね。
頑張れ…
こんばんは。
この空白の期間、真央ちゃんの軌跡を振り返るよい機会だったみたいです。
演技だけに限らず彼女の戦績もあらためて振り返ってみたりして。
来季は本当に現役ラストなのか、と心の準備
引退宣言をしていたソチシーズンは、ピンとこなかったけど
今回は、これまでの真央ちゃんを振り返ったりして、
心の整理しつつ
Gutsyさん、チョイスがとてもいいです~
こんばんは!
お久しぶりです!!
世間は枠の心配でいっぱいですね。
全日本の優勝者はアジア大会、四大陸、世選に派遣するって聞いた時から、
当然起こるだろうと誰もが予想していたとおもうんですが。。。
本当にバカですね。誰がバカなんですかね。
鉄人真央ちゃんが奇跡的に全部こなしてしまっていたからでしょうか。
選手みんな不憫でなりません。いろんな意味で、いろんな立場で可哀想です。
さて!!
話がそれてすいませんでした(^.^)
ブログ主様のチョイスにメリーポピンズがあって嬉しい!
私はEXもローリー作品は真央ランキングで下位なんですけど、、、
人気の高いso deep、ジュピター辺りでも、タラソワ作品が素晴らしすぎて↓↓・・・
そんな中でローリー作品全ての中でメリポピが1番なんです!!
(同点で幻想かな〜、次がバッハです)
ステップがすごい可愛くて、凝っていて!!
アイガットにも入っていますが、おそらくこっちがオリジナルじゃと思わせる仕上がりです。
衣装も、なかなかこれをイヤミなくw、爽やかに着こなすの難しい中、
ドハマりキュート過ぎます♪(´ε` )
他の作品は、感想を書き出したらキリのない、全て全て大大大好きな名作です!!
広〜い長〜い真央砂漠の中、素敵な記事ありがとうございます。
あと1シーズン、真央ちゃんの演技がみれる幸せを噛み締めながら、
応援したいと思います。
naoさん、
おはようございます。
そうですよね、本当に来季で終わりなんでしょうかね…
何か良さそうだったら、もう一シーズンやるって言い出したりして。笑
本当は、コアな真央ファンに私なんぞの感想なんて必要ないんでしょうけど、この真央ロスの期間に、せめてもの、慰めにでもなればと思いまして…
当時は当たり前と思っていた彼女の演技の数々が、今ふと周りを見渡すと、彼女のような演技できる選手誰もいなくて、愕然とします。
今更ながら、彼女は凄いな、と、単純に、そう思いますね…
mikeさん、
お久し振りですね。
枠取りはね、私はあまり心配していないんですよね。
まあ、三原選手と樋口選手、どっちか、それぞれ、6位、7位くらいは入れるだろうと。
甘いかな??
それにしても、マスコミ記事の「暗雲」だなんて、出場する選手に失礼ですよね。
今回は良いプロ、というより、彼女の表現力の凄さが分かる演技、プロ、という事でざっと、ですが、選んでみました。ホント、そうなるとニコルのって、外れるんですよね…
アイガット、見直しましたが、ステップが結構凝っていて、難しそうですね。でもステップ以外がイマイチで、当時もそんな印象でしたね。
それにしても、ここに上げた振り付けを見ると、浅田選手も全盛期、でしたけど、タラソワも、全盛期でしたね…
ふたりとも、凄すぎ…笑
私もいま、振り返ると、凄い、すばらしい演技をしていたんだなと改めて感じます。
勿論、不世出の選手だ、ということはわかってたんですが。
仰る様に、「次世代」「世代交代」と、マスコミが煽るけれど、あの頃の真央ちゃんに、今の
若手が勝負したら、足元にも及ばないくらい次元が違うな、と。
彼女は余計なことも言わなかったし・・・。
ここにあげてくださったEX,どれも素晴らしいです。
これらを競技用にして演技してほしいくらいです。
確かにタラソワ全盛期!!
バンクーバー前ももちろん素晴らしいですけど、
手垢がつきまくっていて、毎年毎年誰かがやるシェヘラ、白鳥、ピアコンを、
あれほど鮮烈で、洒落ていて、解釈がきちんとされていて、
それでいて初めて見るような新鮮な振りを付けられたのが本当に凄いと思います。
この頃のEXあまり見ていないですか?
バラードも絶品ですが、ショパンのワルツも最高にオシャレ˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚で
素晴らしいですよ!!大好きです!!
確か2回くらいしか演じてくれなかったんですけど、、、、ジュピターの年でしたから。
同じジャズでも、ローリー作品とこうも違うかって感じです(笑)
ジゼルさん、
こんにちは。
そうですね、確かにこれらのプロ、演技を競技会という場で、って思ったりもしましたが、でも何となく、競技会でやるなんて勿体無い、って言うか。笑 多分、彼女がこんな凄い演技しても、ISUのジャッジには全く分かりませんし、PCSとして恐らく全く評価されないでしょう。ですから、彼女のこれら、私たちにとって宝物のような演技を、競技会の場で、汚されたくない、そう思いますね…
無能ISUには、浅田選手の凄さ、フィギュアスケートの本当の素晴らしさ、なんて、一生わからなくていい、私たちファンだけ分かっていれば良い、そんな風に、最近は思ってます。
mikeさん、
ワルツって、これですか?
そうですね、このアレンジにピッタリの振り付けで、ジャズ風な感じと、ショパンのピアノ曲が持つクラシカルな、品の良さを上手く、良いバランスで、で、しっかりとした構成で、さすがタラソワって感じで、センスいいですよね。私の好みでいえば、この曲、このアレンジ、この振り付けであれば、この衣装は別な感じかな、って思いますし、それと手袋が背景と同じ黒系なので、手がほとんど消えてしまってして、… その辺がちょっと残念かも。
細かくてスミマセン…