実は、バンクーバー以降でも良かった2016の浅田真央、でした…

ご無沙汰しておりました…

皆さん、お元気でしたでしょうか…

私、新年早々、風邪を引いたようでして、喉かぜ、でしたね。
近年にしては珍しくて、ここ数年風邪なんてひいていなかったですから、何かこの年になってからの風邪って、変なつらさがありましたね…

で、全然、記事なんか更新する元気もなく、それに、フィギュアのほうも、大会ありませんからね…
オーディオの方で、聴き比べの記事でもしようと思って、ジコマン撮りしていたりしていたんですが、まあ、何となくそれも、そのままで…

少し前の記事でしたね。

ということで、浅田選手の今季は終わりました…

で、少し考えました、今年の彼女は、なんだったんだろうと。

 
異論はあるかと思いましが、彼女のピークは、私的にはやはり、2007年のあの頃から2010年くらいかな、って思います。特に2008年頃までの彼女は、ジャンプがどうのなんていう心配は微塵もなく、技術とハート、作品と振り付けと、彼女自身が一体となって、ただただ、氷上で舞っていた、そんな感じでしたからね…
あの頃にそんな演技できた選手なんて彼女以外誰一人いなかったです。
勿論そういうのとは別に、成績として彼女のフィギュアスケーターとしてのキャリアのピークは、バンクーバーオリンピックでの銀メダルです。オリンピックのメダリストですから、もうそれだけで一流なんですよね、彼女は。

2010年にはジャンプの矯正をやった影響もあって、一時期、成績がガクッと落ちましたが、それでも、改めて成績見てみると、悪いのってそれ程続いてはいなかったんですよね。いいときもあれば悪い時もあるって程度で。ただまあ、ジャンプに昔のような安定感はなくなったので、そういうところが、この頃の彼女の演技、そのものでしたけど、でも、当時彼女の演技を見ていたときの印象より、成績はいいです。特に、2012くらいまでは、振り付けも良かったですし、今見返しても、良い演技でしたね…

ただ、何故か私的には、2012年以降の彼女の演技にはあまり良い印象ないんです。
2013年のグランプリファイナルの「ノクターン」なんか、スピードがあって、ジャンプも決めて、彼女自身も気持が充実しているのが分かる、いい演技だとは思うんですが、でも、何か違う。
多分それは、2012年からの振り付けが私の好みではなかったのが大きいと思いますが、それとやっぱり、彼女の演技が変わったからで、何が変わったかというと、この頃から、演技に、「浅田真央」が出てきちゃったんですね。
今までの彼女の演技は、何があっても、ジャンプで失敗しても、何を置いても音楽、振り付け、が主役で、彼女自身は振り付けの一部と化し、ただただその作品の代弁者だったんですね。で、そこが彼女の演技の最大の魅力だったんですが、2012年頃の彼女の演技には、それがなくなって、彼女自身、「浅田真央」が主役になっちゃった… そうなってしまうと、作品を、音楽を、表現する、のではなく、「私」を表現する事になりますから、私にとっては、もう、興味はなくなりました…
ただ、今でも、客観的に見れば、大会の演技の出来としては、そう悪い演技ばかりではなかったですから、ソチオリンピックのフリーもね、笑、皆さんの思いとは違うんでしょうが、でも、私は、彼女の演技に対するそういう印象は、ソチも含め、昨年までずっと続いていました。

が、この2016年の彼女には、ここ数年にはない、あの頃にあった、作品、振り付けへの、ひたむきな、必死さが感じられて、私は、今年の彼女、好きなんですよね… あの全盛期に戻ったかのような、ちょっと、大げさに言えば。笑

少なくとも、今年の演技に、「浅田真央」は出てきませんね。音楽、振り付けが主役でした。笑
だから、本当は、私、今年の彼女に期待してたんですけどね…
膝だか何だか知らないですが、さすがに、ジャンプが跳べなさ過ぎでしたし、2回転がやっとじゃ、演技全体のクオリティー的にも、魅力が半減してしまいますからね、残念です。

今季のニコルのプログラムは、まあ、音楽とコンセプトと振り付けがメチャクチャなんで、あれですが、純粋に振り付けだけを見れば悪くなかったですし、後半に入る前の繋ぎの部分をもっと工夫すればもっといいプロになったと思いますし、これまでの浅田選手になかった魅力を出せたはずと思いますから、余計、残念ですね。

 
下の演技は、2009年の世界選手権、フリーの演技です。
まあ、このタラソワのプロも凄いですが、これをここまでジャンプ、トリプルアクセルを決めつつ、演技しきってしまう浅田選手も凄いですよね…

 

ただ、この今年のスケートアメリカでの演技もどうでしょう…

曲調も、振り付けのタイプも違いますから、自ずと演技も違います、が、ジャンプが格段に出来が悪いにもかかわらず、今季の演技は、あの頃とまた違った魅力を感じられる、そう、やっと思える、そんな、今年の彼女の演技だったように思います。

 

来季が浅田選手にとって、彼女の競技者として、どんな一年になるか、そしてそのために今季がどんな一年であったのか…
 

まあ、何を置いても、本人が悔いのないのが一番ですが、オリンピックへの代表争いがしっかり出来る、そのために頑張れる身体であってほしい、そう願うばかりです。

 

 

 

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2 Comments

  1. mike says:

    こんにちは!

    うーむ。。。。
    仮面と今期プロを続けて見比べるなんて、思いもしなかった!!

    比べてビックリ。今の方がずっと滑っていますね
    ジャンプの入り、降りた流れ、技前後の処理が、ずっとスマートだー、、、無駄な力がない感じがする。
    まぁおっしゃる通り、振り付けの詰め込み具合も違いますが。
    その代わり、ジャンプを絶対跳ぶんだ!という力というか、瞬発力が足りない感じがしました。

    でも、すごくすごく綺麗。
    私の今年の真央ちゃんの印象は、『儚く、美しい』でした。
    主様のいう全盛期にも、強く感じていた『人間ではない何か』感を強く感じました。
    「浅田真央」が引っ込んだかぁ。なるほど。
    ソチ2シーズンは、成績的には全盛期に負けない素晴らしい活躍でしたけど、
    確かに人間、浅田真央だったかも笑

    私は今期のプロすごく好きなので、持ち越しでもいいと思っています!
    EXなんて特に、もっと見たいです。
    でも真央ちゃん、よくないシーズンのものはアッサリ捨てそうな気もします(笑)

    来シーズンは、ジャンプの戻った元気いっぱいの真央ちゃんに会えますように。゚(゚´Д`゚)゚。

  2. gutsy says:

    mikeさん、

    こんにちは。
    mikeさんは、いつも、私が記事ではちょっと書ききれなかった事をコメントしてくださいますから、助かります。笑

    >ジャンプの入り、降りた流れ、技前後の処理が、ずっとスマートだー、、、無駄な力がない感じがする。

    そうなんですよね。
    まあ、スピードがでる中でジャンプが入ってくる曲、振り付けですし、それに、高さが出ない分、飛距離で飛ぶことを意識しているような気もしますが、でも、瞬発力が足らなく感じるのは、多分、膝に不安があるからかな、とも思いますし、その代わり、ジャンプの入りに変に気負う事なく、音楽とスケートの流れに乗った自然なジャンプだったように思います。

    「浅田真央」が出たいい演技というと例えばこれですかね。
    記事にも書きました、2013のファイナルの「ノクターン」。

    私もプロ持ち越し賛成です。
    さすがに、タラソワの仮面と比べるとスカスカって感じですが、もうちょっと振り付けを増やして、もっと攻めたプロでも良いような気もします。

    そうですね。
    また、真央の、のびのびジャンプ、期待しましょう!

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