ムターが歪(ゆが)んでるぅ~!! ツィゴイネルワイゼン

1992年録音のアンネ=ゾフィー・ムターとジェームズ・レヴァインの「カルメン幻想曲」。

恐らく、グラモフォンがやりだした「4D」録音なるものの最初の頃のCDだったと思います。

DSC_0821

歪んでいる、と言うのはちょっと大げさですが、最初聞かせていただいた印象がこれだったので…

以前、時々登場していただいていた方が、アンネ=ゾフィー・ムターのツィゴイネルワイゼンを、しかもSACDでかけていらしたので、このCD私も持っていたので、ハイサンプリングの音はどんなのか確認したく、興味深々で聞かせていただいたのがこれ↓

Speaker: JBL K2 S5500
Ultra High Frequency Tweeter System: JBL UT-405
Pre Amp.: Cello Encore Preamplifier
Power Amp.: KRELL KMA-100MK2
SACD Player : DENON DCD-SA1

ビデオは同じQ2HD。

この際、SACDのガラクタ性は抜きにして、ハイサンプリングである、という一点だけに限って、やっぱりCDスペックの44.1KHzには限界があるよねぇ~、なんて話をしようと思っていたんですが、この音はちょっとそういうサンプルとしては使えないなと思った次第。

何が変かって、まず、スーパツイーターの調整が出来ていないのが、一聴瞭然。
で、ヴァイオリンの音色も変だし、サウンドも重く、リズム感がない演奏に聴こえてしまっていて、正直、最初数分も聞いていられなかった。

 
勝手に聴いといて申し訳ないですが、多分、SACDはもっと良い音だと思います。

で、早速、自分でも音を改めて確認。

久し振りに聞くのでワクワク。笑

以前は、まあ、グラモフォンらしい加工された音で、良い音でしょ?的な感じが漂っていて、大抵こういう録音は、プアなシステムだとまともに鳴らないものですが、私のもそういう音。

で、スピーカーも、日本上陸当初からずっと、お店の人と、良い音だねぇ~、いずれはディナウディオだね、なんて話していて、結局買わず、たくさん寄り道して、ついに手に入れた、このディナウディオで、いや、それだけじゃない、アンプも、DACも格段に良くなった今、果たしてどんな音するのか、楽しみでしたね…

で、それかこちら。

【再生装置】
 CD Drive: MATSHITA SW-5583
 Audio Interface: FOCUSRITE  Saffire Pro 26i/o
 DA Converter: PRISM SOUND DA-1
 Power Amp: HEGEL H4A Mk2
 Speaker: DYNAUDIO Contour S5.4

【録音マイク】
 ZOOM Q2HD付属 

 
んー、私のは、再発ものの廉価盤なので、あまり良くはないのかもしれませんが、なんか普通。笑
まあ、ただ、これもある意味、グラモフォンらしい、グラモフォン的、中庸の音。

でも、上の音と、もう歴然と違いますよね…

勿論、この音に関しては、全面的の私の方が良い、とは思いません。

まあ、実際の音は、当然もっと芳醇で、柔らかい、厚みのある音ですが、でも、上のハイサンプリング物に聞けるヴァイオリンのしなやかさ、厚み、空気を含んでいる感じ、高域の伸びと繊細さ、と艶。こういったのは、私の音に不足していますよね。

 
ただね、この方の音がね… 高域だって上手いこと調整できないから、付け足したスーパーツイーターの裸の音が聞こえてしまってますし、ケーブルが悪いのか、合っていないのか、低音がいつも不自然だし…

 

で、ここからは、1ビットとマルチの違いでしょうが、上のはヴァイオリンの立ち上がりが曖昧。
勿論、私のCDの方のこの切れ込みは、CD特有で、44.1KHzの限界でしょう。実際は、もっと、厚みを伴った、演奏者の呼吸を感じるものだと思います。
が、上のは、弦楽器切れ込みの鋭さが曖昧で、速いパッセージではリズム感に乏しく、この音楽の躍動感が伝わってきません。

かといって、CDの方は拙速な感じになり安いですが、上の音の重さは、1ビット特有でしょう。
ですから、音楽が最後のフィナーレに向けて、一直線に盛り上がっていく感じ、CDと比べて、弱いです。

最後のテュッティーも、スッパンッ!と決まらない。
最後なんか変じゃありません??
Q2HDの録音の設定で、Auto Gainと言うのがあるんですが、それを入れていたのか???

それと、ピッチカーとでの速いところ、上の動画で言えば、8:00前後のところも、上の方のは、少々曖昧で、はっきり細かく聴こえません。

あと、意外に感じるでしょうが、ヴァイオリンの音色の変化、CDの方が上でしょう?
高域は延びていませんし、艶もないし、音の感触が硬いですが、でもそういった要素とは別に、音色の変化、CDの方が伝わってくると思いますが、いかがでしょう。

これが1ビットとの決定的な違いだと、私は思っています。

 

オーディオマニアに蔓延る、高域不足恐怖症、低域不足恐怖症、細い音恐怖症、滑らか強迫観念症、硬い音恐怖症…

 

これを直す特効薬は、一にも二にも、実際の音楽に、たくさん触れること、

 

 

これしかない、ですよ。

 

 

 

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