クライバーの”運命”は、こんな感じ… で、いいのか…?
これも言わずと知れた名盤、と言うか人気盤ですね。
定番というやつ。
正直、最近はめっきり出番がなくなっていましたが、以前は、前回のムラヴィンスキーのチャイコ同様、結構なヘビロテ?でした。
ただ本当に、この手のグラモフォンの音って、ちゃんとなっているのかどうかが、良く分からない。笑
調整するたびに音が変わって、だから演奏も変わってしまい、だからその評価も変わったりして。
私のこの演奏の最終評価は、意外に真面目で地味で堅実な演奏。
言うほど大したことない、かな。
で、今回聴いてみて、意外に真面目で地味で堅実な演奏という印象は変わらないですが、やっぱり、この頃の演奏家は違うなと思い知らされたのが、演奏のエネルギーです。
音楽を演奏することを通して、この作品を再構築していくと言う、演奏への集中力ですね。
演奏が荒々しいとか、元気がいいとか、と言うことではなくて、一音一音全てに意味がある。
何のためのフォルテか、何のためのクレッシェンドか。
この演奏、当時は斬新、とまではいかないにしても新しい解釈の新しいベートーヴェン演奏、のような評価だったように思うのですが、今こうして聴くと、ドイツ的ではないにしろ、真正面からベートーヴェンに対峙している、そう思います。
このCDのオーディオ的再生のポイントは、オケが団子にならず、内声もしっかりハーモニーとして再生できているか、弦楽に演奏の持続的なエネルギーがあるか、コントラバスがこもって重くならないか、金管が煩く飛び抜けていないか、とかですかね。
【再生装置】
CD Drive: MATSHITA SW-5583
Audio Interface: FOCUSRITE Saffire Pro 26i/o
DA Converter: PRISM SOUND DA-1
Power Amp: HEGEL H4A Mk2
Speaker: DYNAUDIO Contour S5.4
【録音マイク】
ZOOM Q2HD付属
どうぞ。
第一楽章
第二楽章
第三楽章~四楽章
もう、あれですね、少なくなくとも、スカラで聞いていたころより格段に、その再生能力は上がってます。
まあ、当たり前と言えば当たり前ですが、とりあえず現状では再生はまあ、とりあえず良いとしましょうか…
と、言いたいところですが、本当にこれでいいのかな、と…
クラシック再生で重要なのが、まあ、何と言っても、ホールの響き。
このホールの響き次第で、オケの音、楽器の音、変わりますからね…
幸い、ソフトには、どこのホールでの演奏が明記されていますから、録音の仕方で音は変わるとは言え、必ず共通の響きってあるでしょうし、その片鱗は、必ず情報として入っているんだと思うんですよね。
スカラ使ってた時は、この辺の再生は諦めていましたが、もう、無視できません。
ちゃんと、再生しなくては、ね、いけません。
で、聴いていただいた、クライバーのこの演奏、どこのホールかと思いきや、スタジオ録音らしい。笑
なんじゃそりゃ。笑
ウィーン、って書いてあるから、てっきりムジークフェラインザールかと思ってましたが…
まあ、前回のムラヴィンスキーは正真正銘ムジークフェラインザールでの演奏の様ですからね、この点に関しては、もうちょっと時間をかけて、ホールを意識して聴いて判断しなくてはいけないでしょう。
要検討です。
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