全然「ケーブル遍歴」といえるほどのことはやってませんが、ここに来てその遍歴に終止符を打てるほどの大きな事件がありましたので、それを説明するためにも、これまでを確認してみようかと。 そもそも私はお蔭様でケーブルでは苦労していませんで、と言うのも、比較的早いうちに例のHUBER+SUHNER社のケーブル(以下スーナー)に出会ったからなんですが、勿論その前には人並みに市販オーディオケーブルの中途半端な値段のものを使っていました。これ↓ 左からMIT、キャメロット・オーディオテクノロジー、アクロテック。他にシルテックの安物も使ってました。 アクロテックなんか当時結構流行っていて、6Nやら8Nなんかといって賑やかでしたね。その中でもこれは値段も手ごろで元気のいい音で人気だったと記憶しています。 で、そんなの使っていてもぜんぜん音が良くなく、かといってケーブルにメートル何万、十数万円も出す勇気や財力もなく、お店の音やジャズ喫茶の音とのギャップにオーディオやめようかな…なんて思っていた時に出会ったのが、スーナーというわけです。 右のが初代スーナー・ケーブル。例の吉祥寺のディスクSHOWAで買いあさっていました。笑 通称ブルースーナー。その頃はメートル2万円はしてましたね。途中メートル1万円で落ち着いていましたが。 それでも今のこのお店のヤフオクでの値段からしたら高いですよね。 もう10年以上も前の話です。 このケーブル、なんといっても音が太く、低音が出て、勢いがありました。市販のオーディオケーブルのような姑息な音じゃなく、根っこのところでしっかり音が鳴ってるような、そんな音でした。 で、そのブルースーナーから進化?したのがRG214。MIL規格物。 ↑クリックすると大きくなります。 ちゃんとしたスイス製。 音は大きな進化?は感じませんでしたが、歪感がなくなり、ブルースーナーより太くより安定したことと、音と演奏に独特の艶が乗るようになりまして、音楽を濃厚に表現してくれました。 ただこのケーブル曰く付で、ディスクSHOWAの店主がメグの寺島さんに進呈して気に入ってもらっていたようなんですが、どうもこのケーブル、取り回しが非常に悪く、つまり、線材に柔軟性がなく、アンプの端子を壊したらしいんです。それで、今までは気に入って褒めちぎっていたのが一転して雑誌でけちょんけちょんに貶したもんだから、お二人なんとなく疎遠になったとか。まあ、今はどうか知りませんよ。笑 まあ、確かに、取り回しの悪さはピカイチです。写真でもわかりように、結束バンドで留めないと曲がらない。笑 ディスクSHOWAの店主から色々教えてもらったり、実際その効果をお店で聞いたりしながら、自分の進むオーディオの道が見えつつあったのがこの頃です。 ただ、この頃はまだ、オーディオの再生系の重要性はまだ解っていませんでしたけどね…