Archive for March 8th, 2014

キム・ヨナへの評価を巡って

実は最初キム・ヨナの演技について書こうと思ったのですが、どうも、今更感があるし、無知な私がわざわざ書くこともないかなぁ~、なんて思っている中、ネットで色々見ているうちに、ああ、まだやってんだよな~、と。キムヨナ落し、姫上げ。 大体、キムヨナの演技の話になると、日本のみならず海外でもジャッジの不正の話になってしまい、彼女の演技そのものの評価が正当にされていないですよね。というか、そういう話にならない。 競技会での採点が高すぎたり、ジャンプの回転不足が彼女だけとられなかったりということが多いので、彼女の演技への高評価は全て偽者、ということになってしまっているようで。 で、結果、本当にキムヨナは、演技はやる気がなく、ヨレヨレで、ジャッジを金で買収し、八百長を繰り返し、性格が悪く、世界の嫌われ者、ということになっていますよね。 で、そのライバルとされている日本のお姫様については、全くその逆で。 完璧に善と悪の構図。 と、そこに全ての悪の根源であるISUが登場するわけです。 この悪の組織は、日本の大切なお姫様をいじめるわけですから、もう、大変です。 悪の組織からもキムチの魔女からも、皆でお姫様を守らなければなりません。笑 ホント、フィギュアファンはこういうのが好きです。これがなかったら少なくとも今の日本のフィギュア人気、注目度なんて半分でしょうね。だからマスコミは煽るわけです。お姫様いじめれば視聴率上がりますから。でも最近はお姫様の守衛になった方が良いということで上げに転じたりね。 まあ、二人とも引退すれば、よくも悪くもこういった話題はなくなりますし、わけのわからないファンはいなくなるので、純粋に競技を楽しむことが出来ますから、私なんかは、これからが楽しみなんですけどね。   で、私なんかがキムヨナの演技を評価するまでもなく、荒川静香さんがそんなことを書いた本を出しています。『誰も語らなかった 知って感じるフィギュアスケート観戦術』。1月発売。と言っても、私は読んでいませんので、その辺りを紹介しているものを読んでの話になります。 フィギュアファンであればもうとっくに知ってる話ですが… キム・ヨナの評価として、まず、 「一般的には浅田選手はジャンプ技術が持ち味で、ヨナは表現力で勝負していると思われがちですが、私から見るとむしろ逆なのです」 として、 ・メンタル面が強い。 ・3+3の難しいコンビネーションジャンプが強い。 ・着氷率が高い。 ・苦手なジャンプの前にスピードが落ちるのを隠すのが上手い。 ・スピードは出しているが、漕ぎが多い。 それに加え、2月中旬頃にネットの記事で、この荒川さんの本について、所謂キムヨナの不正疑惑、韓国のISUへの買収疑惑への反論と言う形で、紹介していまして、そこには、 ————————————————————————————————————————————————– 「ヨナは技術点のうちGOE(技の出来映えに対する加点)が高すぎる」という“キム・ヨナ八百長説”を唱える人々に反駁するように、「一つ一つのジャンプの質を見て、どちらが加点のつくジャンプを跳んでいるかというと、ヨナはやはりすごく強いジャンパーです」と断言。着氷率の高さはもちろん、テイクオフのスピードと勢いがあると解説している。また、ヨナの武器であるルッツやフリップなど難易度の高いジャンプで3回転+3回転のコンビネーションができる選手はシニアの女子ではごくわずかであるとし、なおかつ「彼女ほどの確実性がある選手は他にいません」と称賛。ヨナの技術点の高さと加点の多さには、きちんと理由があることを強調する。 ————————————————————————————————————————————————– この本で、荒川静香さんはキムヨナを擁護したと言うことで、特に日本のお姫様ファンからかなりバッシングを受けているようです。「荒川静香キムヨナ擁護」なんかでネットをちょっと探ってみるだけでも、色々出てきます。ブログランキング上位のブログもあります。私はそういうのから距離を置いていますから、ああいうのはちょっと引きます… どっかの国のファンと同じですよ。   私はこの本の存在すら知りいませんでした。笑 で、荒川さんが言っている上の事柄は、そのとおりと思いますが、このことで荒川さんをバッシングし反論するお姫ファンは、 ・我がお姫様はこの世でただひとり、「すべての3回転ジャンプ」を「実際に試合に投入できる」女子シングル選手。 ・「実際に試合に投入できる」ようになるまでどれくらい練習を重ねてきたかわかりません。やろうと思ってできることではない。 ・キムは「3回転ループが跳べない」「フリップジャンプの軌道とテイクオフのエッジがおかしい」という致命的な問題を持っている。 ・我がお姫様は、ジャンプという技術を磨きぬき、ショートとフリーでなんとすべて異なるジャンプの組み合わせで連続ジャンプを実施。これはすごいことです。 ・キム・ヨナは跳べるジャンプが少ないので組み合わせにも四苦八苦。いつも決まった種類しかできない。 と言うことで、キム・ヨナにはジャンプの技術がなく、我がお姫様には圧倒的なジャンプ力がある、ということを主張します。これは「あんたたちもっと驚きなさいよ」というブログでの主張ですね。 一応、ご紹介しておきます。   でも私は、その選手が本来持っているフィギュアスケーターとして能力云々ではなく競技会での演技について考えています。 何故なら、そう言った個々の選手の事情を踏まえた全てが集約されているのが競技会だと思うからです。 競技人生と言うくらい、選手にとって、競技会は人生の一部なんですからね。そこでのパフォーマンスについて語るべきです。 我々、素人は。 ので、全部飛べて凄いんだぞぉ~、って話は、とりあえず、意味がないです。笑     つづく      

Saturday, March 8th, 2014