ブラヴォ!!フルトヴェングラー!"ハイドン・交響曲第88番《V字》"

今日はフルトヴェングラーです。

そうです。タイトルにあるように、聴いてもそれほど感動できなかったフルトヴェングラーの演奏で、といいますか、そんなに聴いていないんですが・・ そんな経験不足な私がブラヴォー!と思える演奏に出会えました。
ハイドンの交響曲第88番、通称「V字」と言われています。ちなみにこの「V字」はロンドンの出版社が付けた整理用番号のことで作品の内容とは関係ないとのこと。
今日聴く演奏は、フルトヴェングラーが残したこの曲の演奏としては唯一のスタジオ録音です。
この演奏は、彼の演奏を聴いて感じる、予定調和、計算尽くな感じが比較的少なく、20分少々という曲の短さも功を奏したのか、楽章ごとの性格を大づかみに表現し、またそれがこの演奏の推進力の強さに貢献していて、非常に楽しく聴くことが出来ました。
何ていうんでしょう・・ オケがうねる感じ、とでも言うんでしょうか、旋律が絡みあって自然に膨張していくようなな感じ、良い演奏にはそういうものがあるものですが、この演奏にはそれを感じます。これまでも、そういった演奏を目指そうとしているのは分かるんですが、どうもそれが「計画的犯行」に感じてしまって、興醒めでした。
しかし、この演奏は違っていました。こういう「うねり」は、アゴーギクやテンポの操作だけでは決して生まれない、そういう類のもので、指揮者、オケメンバー一人ひとりが作品に身を任せ、同時に瞬間の空気を感じながら、ある種のノリを持ちつつ演奏して初めて生まれるものですが、そんないい雰囲気が当時の現場にあったのでは、と想像します。
フルトヴェングラーファンからは、こんな程度、他にいくらでも演っているよ、と言われそうですが、まあ、お許しください。
なかなかの快演。いい演奏です。

リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
音声はMP3

【ハイドン/交響曲第88番ト長調《V字》】

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
1951年、12月、ベルリン、イエスキリスト教会
【収録】
1.第1楽章Adagio – Allegro
2.第2楽章Largo
3.第3楽章Menuetto. Allegretto
4.第4楽章Finale. Allegro con spirito

 
この演奏のCDも例によって色々あるようで、マスタリングによっても演奏の印象が変わってしまいますから、なかなか厄介です。

MYTHOS盤も出ていますから聴いてみなくてはいけませんね。
ところで、モーツァルト好きの方は、ハイドン、聴くんですかね?
どうなんでしょう・・

 

★PC音源はメインシステムで聴きましょう。

 

 

 

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