Archive for the 'CD' Category

ムラヴィンスキーの”悲愴” を聴く… 全楽章

“悲愴” と言っても、特に、父への追悼の意味ではなく、以前のムラヴィンスキーの続きです。   まあ、私は、リアルな人の死に対して、音楽で追悼する、という趣味はなく、人の生死は、音楽なんぞ到底力の及ぶものではない、ですよね…   録音は、父が亡くなる前、4番、5番をアップした時に既に終えていました。   再生システムは、 PC: DELL Precision T7500 64bit 48GB CD Drive: MATSHITA SW-9588 Audio Interface: FOCUSRITE Saffire Pro 26i/o DA Converter: PRISM SOUND DA-1 Power Amp: HEGEL H4A Mk2 Speaker: DYNAUDIO Contour S5.4 Recorder : SONY PCM D-50 チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』 レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団 エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮) 録音時期:1960年11月 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール どうぞ。 ●第1楽章 ●第2楽章 ●第3楽章 ●第4楽章     […]

Friday, June 24th, 2016 

ムラヴィンスキーのチャイコフスキー !! を聴く…

ムラヴィンスキーの、といえばこれですね。 ムラヴィンスキーが1960年、グラモフォンに残した、チャイコフスキーの4番、5番、6番。 ヨーロッパ・ツアーをおこなった合間を縫って、ウィーンとロンドンでドイツ・グラモフォンによりレコーディングされたものです。 ごらんのように本来は、4番、5番、6番と、バラ売りされていたんですが、今は、後期交響曲集として纏めてのもののほうが主流でしょうか。 今回私が使ったのは、これです。 一応、ドイツものです。 で、これもかなり、私の中では、耳タコで、別名、リファレンス、とも言いますが、ことあるごとに聞いてきた盤です。 で、そのたびに良かったり悪かったりの繰り返しで、かなり、その変化が激しいというか、解りやすいCDという印象なんですが、ムラヴィンスキーの演奏というと、激しい、厳しい、という印象だったのを、繊細で表情豊か、という印象に変えてくれたCDでもあります。 最初は激しく、その後は妙に繊細に、そして今は、その両方を兼ね備えた演奏、という印象でしょうか… つまり、そういう風に再生できているということですかね… 今は… ね。 今回は、其々3曲とも聴いていきますが、とは言っても全部4楽章というのもあれですから、 第4番は第4楽章、第5番は第2楽章と第4楽章、第6番悲愴は、全楽章、という感じで聴いていきます。 で、今日は、4番と5番ですが、上の、エソテリックSACDをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、この、改めてマスターから起こした、ことしか価値のない音源と聴き比べもいいですね。 でも、恐らく、SACDの音に心酔して何の疑問もなく聴いていらっしゃる方は、何を聴いてもSACDが良い、と感じるんだと思いますが…笑 それ以外だったら、レコードって感じでね… 1ビット、という方式で、音楽的に大きく失われているものが聴き取れない、或いは、日頃からクラシック音楽に対してそういう聴き方をしていない、ですかね、そういう人たちは…   改めて、この演奏の批評を見てみますと、HMVでは、 「 当時絶頂期にあったと思われるオーケストラのコンディションはきわめて良好で、ショスタコーヴィチ第8交響曲の英国初演など多くのコンサートにレコーディングという強行日程をこなしていたとは微塵も感じさせません。  コントラバスまでピタリと揃うという、鍛え抜かれた弦楽の高度なアンサンブル、金管群のロシア的で強烈な咆哮などが、先端技術によってステレオ録音されていたことは実にありがたいことで、当時、西側オーケストラ関係者を畏怖させたといわれる凄腕指揮者とオーケストラのサウンドの威力がダイレクトに伝わってきます。  そうした音響面での魅力に加え、当時ですでに16年という、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルの緊密な関係がもたらした精緻でシリアスな設計の巧みさと、センス良く鍛え抜かれた陰影濃やかな表現の数々がこれらの演奏に不動の魅力を与えたともいえるでしょう。実際、3曲ともに半世紀近く経ってもいまだにトップ・レヴェルの評価を得ているのですからそのクオリティの高さはやはり尋常ではありません。」 ということです。 で、音ですが、第4番だけ録音がロンドンなんですね。 そのせいか、音が第4番だけ違います。 他の2曲よりハイファイで、きめ細かく、鮮やかな音で、比較的聴きやすい、つまり再生しやすい、ですかね… 私の再生システムは、 PC: DELL Precision T7500 64bit 48GB CD Drive: MATSHITA SW-9588 Audio Interface: FOCUSRITE Saffire Pro 26i/o DA Converter: PRISM SOUND DA-1 Power Amp: HEGEL H4A Mk2 Speaker: DYNAUDIO Contour […]

Saturday, June 18th, 2016 

クライバーの”運命”

耳タコ、の極致。笑 確かSACDにもなっていましたか? で、ハイレゾ配信もされている、もう、使い古された”音源”。 勿論、これ、単なる音源ではなく、1974年、ウィーン,ムジークフェラインザールで、カルロスクライバーがウィーンフィルを指揮した、ベートーヴェンの交響曲5番の演奏、作品。 とは言え、何十回となく聴いてきていますから、この演奏に対する新鮮味がないのも事実で、こんなもんだろうと、音に対しても、ちゃんとした聴く耳もって聞いていないこともしばしば。 本当は、今聴いているそこの現場は、1974年3月のウィーンのムジークフェラインザールのホールであって、そこに今、クライバーとウィーンフィルのメンバーが、正に運命を録音するために集まり、リハーサルを重ね、最終的に世に出せると判断した演奏が今、なされているわけで… 一応、私はいつも、オーディオで音楽を再生する時は、そういう当時の現場を感じられるように再生したいと願っているわけでして… ほらそこに、クライバーがいる、ってね…笑   結局、録音された記録、ではあるけど、それをどう解凍し、如何に新鮮な状態で味わうか。 さっきまで海で泳いでいたかのような新鮮な、歯ごたえ、味わい。 そういうものを口にした時に感じる命の勢い。 それが、自分の身体の、毛細血管の隅々にまで行き渡っていく時の、蘇ってくる、自分にもあったであろう、”生きる” と言うエネルギー、血潮。   今正に、名演が生まれた瞬間。 その瞬間に立会得たと言う喜び。 それを味わいたいがために、オーディオがあります。 私の場合。   誰がなんと言おうとね。   解らないやつは相手にしなければ良い、って思う。   だって、もともとそうだったはず。 記録された音が、今ここにいるかのように、目の前で鳴る、驚き。 遠くのものが、今ここにあるかのように鳴ってくれる、喜び。 ウェスタン、RCA。 みんなそのために存在し、人間に喜びと感動を与えてくれた。   解らないやつは放っとけば良い、って思う。   と、偉そうなこと言っていますが、果たして音は、どうでしょう… 今回も途中スピーカーの右のツイーターが時々消えたりしてまして、運命の5分過ぎでしょうか、ボリュームを一瞬大きくしている箇所ありますので、ご注意ください。 それとそういう関係もあって、ボリューム大きめに再生してまして、録音レベルが、レッドゾーン突入がしばしばありますので、少々歪みっぽい箇所ありますが、予め、御了承ください。   と、言い訳をしたところで、笑、 どうぞ。 第1楽章と、第3-4楽章です。   「クライバーがそこにいる」 なんて、100年早いか…笑    それにしても、グラモフォンの録音。 どうです? 惑星、この運命と続けてグラモフォン聴いて来ましたが、最初に聴いたRCAのライナーのローマの松聴いた時のような新しい感動がちと薄いような感じしません? こんなものかなぁ、と…   大体グラモフォンは音を弄りすぎで、極端なこと言えば、こうして聞いた印象では、RCAはプロ、グラモフォンはアマ、そのくらいの違いを感じます。 だから音の出来の懐、とでも言うんでしょうか、そういう懐の深さがないというか、底が浅いと言うか、すぐ正体がばれてしまうと言うか… そこそこまでいったら、それ以上は良く鳴らない、録音自体に限界をいつも感じますね。   そういう意味では、オーディオ的には、難しいレーベルではあるかもしれませんが、逆に、オーディオマニア的には、興味の沸かない、音的に魅力のない、再生し甲斐のないレーベル、とも言えますね… 悪くはないんですけどね… 今回使った盤も「オリジナル=イメージ・ビット=プロセッシング」という何やら怪しげな処理を施しているもの。 […]

Sunday, June 12th, 2016