“聖子” 漬けの日々の中で…

基本的にブログやっている場合、その主の年齢は不詳の方がいいと思っていますので、まあ、なんですが、私は、80年代アイドル全盛期に青春ど真ん中でした。

青春ですから、大学生ではなく、ね、色んなことが、悶々としていた、あの青春時代です。

青かった、あの頃です…

 

私はもともと、聖子のファンではありませんで、私は、K.M のファンで、その後 H.C のファンになりました。

コンサートに行っては紙テープ投げていたっけね…笑
あの頃はそうでしたね。

C ちゃーん!!ってね、叫んでた。笑

 
だから、聖子は、何と言うか、自分がファンにならなくても、日本中がファンでしたし、別にいいのかな、と言う感じで、一歩距離を置いていた。

でもね、テレビつければ歌番組には必ず聖子、CMも聖子。

いつも聖子は私のそばにいました。

 

聖子のデビュー当初は良く覚えてます。

昨日今日デビューしたくらいの時期に、レッツゴーヤングに初登場した時、兄と、この子最近デビューしたって子だね、って話していて、で、その歌声は、もう完成してましたからね…

堂々としてた。

売れるなって、子供ながら思った。笑

 

ただ、ファンじゃないから、追っかけることはしないので、聖子の記憶は日に日に薄れていきまして、せいぜい曲が耳に残っているくらい。

 

で、80年代終わり頃から2000年入るまで、聖子の記憶はほとんどありません。

あるのは、アメリカ行っただの、結婚しただの、出産しただの、離婚しただの、そんな週刊誌ネタばかりで、松田聖子は、まあ、よくある過去に売れたアイドルの末路を歩むのかなぁ… と。

で、それでも、何かの番組のエンディングに聖子の曲が流れたりするようになって、えっ、まだ歌ってるんだ… って。

しかも、しっとりといい感じで。

で、「SEIKO BALLAD ~ 20th Aniversary」を聴くようになって、今の聖子を、と言ってもそれも、何年も前の聖子でしょうが、あの頃の聖子とは違う、松田聖子に再会したわけです。

 

で、そんな私が今回こうやって聖子を聴き直すことになって、CDだけではなく、Youtube でですが、色々な映像を見る中で、私の聖子の記憶に完全に抜けていた80年代終わり頃から90年代の聖子に触れるに付け、何と言うか、今更何言ってんだって感じなんですが、聖子は、ホント、色々あったんだね…って、思いました…

デビューから現在までの聖子をYoutubeで辿っていくと、ある意味、聖子の一生をダイジェストで見たようで、ちょっと気持ちが重くはなるんですが、こんなに色々やってきて、まだまだ聖子は今も歌い続けていると言うこの事実に、ただただ唖然としましたね…
と同時に、こんな歌手と同じ国で日本人として、同じ時代を生きててこられたことに、本当に感謝しなければ、と。

よくよく考えてみてください。

聖子のファンでなくても、もし、あの頃、松田聖子がこの世にいなかったとしたら、「裸足の季節」も「青い珊瑚礁」も「チェリーブラッサム」も「夏の扉」「Sweet Memories」も「赤いスイートピー」も何もかもが、なかったとしたら。
今の日本において、そんな世の中、考えられますか?

あり得ないですよ。

 

でも、正直、色々映像を見る中で、こんな聖子見たくなかった、と言うのもありますし、デビュー当時のあの奇跡の声からのどを痛め、あのキャンディーボイスと言われるまでに復活して、でも、87年頃の彼女の声なんかは、もうそのキャンディーボイスでされも跡形もなくなっていて、ただ声が細く、きゃんきゃんするだけ。

こんなの聖子じゃない…

 
特に、シングルとしては2年ぶりとなった、87年の「Strawberry Time」は、ちょっとね…
 
恥ずかしながら、この頃の聖子は今回始めてみたようなものなので、その声もさることながら、その容姿も、正直言って別人で、私が持っていた聖子の姿が全くなくて、聖子への想いとこの現実とのギャップに暫く悩みましたね。笑

いや、ホントに。

こんなんだったの?って、ちょっとショックでね。
今更だけど…

だからせめて、その顔に面影を探したりね。
目の下から頬にいくラインにあの頃の聖子を見つけたり、歌ではなくて、話している声やその調子に聖子を感じて、自分なりに整理をつけてました。

85年から87年にかけては、彼女はホント、大変だったと思います。

だから、この頃も含めて、ずっと彼女のファンだった方は、本当の、真の、聖子ファンです。

 
90年以降は声も戻ってきて、今の松田聖子の歌声が聴けるようになりまして、曲にも恵まれて、自身で作詞したり作曲したり、本当に彼女は、結局、真っ直ぐここまで来たんだなって、本当に彼女は強いなあ、と…

聖子の今の曲は良い曲ばかりです。
大人の女性の歌なんだけれど、だからと言って、決して老け込むような曲じゃない。
聖子が50歳過ぎて、ちゃんとこういう曲を歌ってくれている、と言うのは本当に嬉しいです。

聖子らしい、いい曲ばかり。

 

で、ネットで出会った映像ではありますが、一番辛かった(と私が勝手に思っている)時期の映像で、こんな時もあったんだなぁ..というものです。
87年の加山雄三ショー出演時。


 

最初観た時、これが聖子?って、目を疑いましたよ。
全然声出てないし、本当にどうしちゃったんだろうって。
まあ、単にこのとき風を引いていたのかもしれませんが。笑

でも何にせよ、ちゃんと歌えないって、辛かったろうと思う。

 

で、次は翌年88年の夜のヒットスタジオでの自身の曲24曲のメドレーを歌った時。


 

最後の涙の意味は分かりませんが、本当にこれだけの曲が全部ヒット曲で、そして、こうして自分の曲のメドレーを番組で歌わせてもらえるという喜び、彼女だって、1曲1曲歌うごとにその頃の想いが駆け巡ったでしょうし、ね…
1フレーズだけにせよ、全曲無事に歌えたって言う、安堵感もあったかもしれないですし。

前年の加山雄三ショーの時の聖子を見た後だったんで、こっちも嬉しくて、良かったねーって、思わず涙が…

 
馬鹿オヤジ…

 
bandicam 2015-05-31 22-02-15-810
 

でもね、今は2015年。

聖子も52歳。

聖子のコンサートの映像あったりしますが、それを見ていると、まだ正直、違和感ありますが、チャキチャキっとして、頭が良く、気配り上手の、仕切り上手な彼女らしい、気持ちのいいコンサートです。

だから、無性に今の聖子に逢いたいです。

52歳の松田聖子に逢いたい。
そんな気分です。

 

ただし、こぶしを上げて、走り回る「夏の扉」には、もう、”萌え” はないけどね。笑

 

 

 

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2 Comments

  1. ボンちゃん says:

    はじめまして。現在40代半ばの聖子ファンです。
    聖子デビュー時は私は小学生だったのですが、いっちょ前に恋心を抱くような気分で見ていました(笑)

    自分の場合、郷ひろみとの破局会見から神田正輝との結婚に至る一連の流れについて行けず、
    90年代終わり頃まで距離を置いた時期がありました。しかし、デビュー20周年くらいでしょうか、
    あらためて彼女の歌を聴いてみて「やっぱり唯一無二の歌手だなあ~」と感動して、
    再度ファンとして舞い戻ってきた感じです。

    私はgutsyさんとは真逆で、完全なる聖子オンリーファンだったので、
    その他のアイドルの記憶が薄いんですよね。明菜の曲でさえ思い入れがないというか…。
    聖子の場合は、何と言ってもあの声の魅力と、あとは表現力ですよね。
    キャンディボイス期のニュアンス唱法とでもいうべきテクニックは、彼女独特のものだと思います。

    gutsyさんがショックを受けたという85~87年の声質ですが、おそらく出産による体質変化が相当あったように思います。私が覚えているのは「Perl White Eve」のときですね。
    出産前よりひときわクリアになった高音をまったくコントロールできずによく暴れていましたよね。

    本当にいろいろなことがあった聖子ですが、今は本人もファンもすべてを受け入れていると思います。
    私もいろいろな思いはありますが、ここ数年は彼女を一人の人間としてリスペクトする気持ちが強くなっています。アイドルとしてここまでブレずに歩むのは並大抵ではなかったはずです。
    私もいっぱしのオッサンになってみて、その凄さをあらためて実感しています。

  2. gutsy says:

    ボンちゃんさん、こんにちは。
    はじめまして。
    ほぼ同世代ですね。

    本当に彼女のそのニュアンスって、出来る歌手って意外にいないですよね。
    それがあるからこそ、今でも多少声が衰えても、歌手として一線で活躍できるんだと思います。
    声が変わるって、歌手にとって歌手生命を左右するほど、相当辛いことだと思うんですが、彼女、真っ直ぐここまで来たって感じで…

    >本当にいろいろなことがあった聖子ですが、今は本人もファンもすべてを受け入れていると思います。

    そうですよね。彼女くらいのアイドルになると、ファンの歴史も違いますからね、私なんか青春時代に持っていた彼女に対する微かな淡い想いみたいなのを、今、後追いで埋めてるって感じです。もう、勢い余って、7/11武道館行っちゃいましたし。笑

    彼女のセルフアルバム、一部から非難されていますが、ほとんど的外れで、彼女の曲、詩をしっかり聞いて読んでいないですよね。彼女結構考えてアルバム作ってますよね。プロデューサーもやっているので目の行き届かないところもありますけど。笑

    基本的に私の所に来てくれる方は、聖子には興味ない方たちだと思うので、記事も、そういう方達向けに書いています。少しでも今の松田聖子に触れて欲しいと思って、書いています。

    >ここ数年は彼女を一人の人間としてリスペクトする気持ちが強くなっています。

    私もそういう気持ちです。あと、ボーカリストとしてもですね。

    ファンによって、聖子に対する気持ちって其々ですから、こうして聖子ファンの方からコメントいただくと本当に嬉しいです。聖子ファンの一員になれたような。笑

    コメントありがとうございます。
    またいらしてくださいね。

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