聖子漬け の変態オヤジ ”萌え” を考える

Wikipediaによると

 
“萌え”

俗語としての萌え(もえ)とは、一部文化において、アニメ・漫画・ゲームソフト等様々な媒体における、対象(主として登場人物)への好意・恋慕・傾倒・執着・興奮等のある種の感情を表す言葉である。「対象物に対する狭くて深い感情」という意味を含み、それよりは浅くて広い同種の感情を表す「好き」という言葉を使うのにふさわしくない場合に用いられる。最大公約数的には架空の人物、アイドル、無機物といった現実的には恋愛対象になりえない対象に対する、自覚的な「擬似恋愛」といった定義でくくることもできるが、必ずしも恋愛感情とは同一視されない。愛玩的対象に対して、恋愛感情ではない何かが感情として現れることを、萌え元来の意味である芽が出ることから何かに芽生えるという意味で使われていったとされる。「心に春を感じる」といった語感で用いられる。

 

だそうだが、この説明で言うと、萌えるのは自分のよう。

自分が萌えるから、”萌え”というと、アキバのオタク小僧の、ションベン臭い、なにか異臭を放つ言葉に成り下がったけれど、私が思う萌とは、Wikipediaのもう一つの説明、

「萌え(もえ)とは本来の日本語では、草木の芽が出る(伸びる)様を言う。」

である。

 

で、ひょんなことから聖子漬けになってしまった私は、この”萌”を聖子に見たわけで…

 
聖子、と言ってもデビュー当初の一瞬のこと。

 
実際、もうこの頃の聖子は、かわいい、としか言いようがないんだけれど、でも、”萌”ってそう言うのとは違うわけで…
 

チェリーブラッサム…


 

 
脇をしっかり閉め、振りは最小限。

AOR調の比較的激しいに曲にもかかわらず、立ち位置を変えず、常に一定のステップを踏んでいる。

この抑制された動作の中、歌声は曲調と同じで、伸びやかで激しく、元気良く、それでいて上手い。

 
このギャップ…

 
デビューしたばかりで、右も左も分からず、無我夢中で歌っていた聖子。
夢や希望、期待と不安で、もう今にも、はちきれそうな、この頃の聖子。

そんな聖子を歌ったかのような曲。
結局、聖子のこれまでの曲中においても恐らく、夏の扉とともに、一番激しい曲の中で、一定に保たれたステップとグッと抑えた振り。

その中で、聖子は精一杯アイドルで、笑顔で…

そして、何もかもがかわいい…
 

2つ目のチェリーブラッサムは、普通、歌番組だと他の歌手や司会者、或いは観客がいる中で、賑やかで楽しい雰囲気の中で歌うのに、この時は、そういった賑やかさはなく、スタジオで一人で、この激しいチェリーブラッサムをいつものとおり、かわいさ一杯で、精一杯、淡々と歌っている、この感じがなんとも、言えない…

分かってもらえるかどうか…

 
 
そして、

夏の扉…

 
夏の扉は比較的振りが入っていて、それもバージョンが色々あるようで、一番の違いは、フレッシュ、フレッシュ、フレッシュ、の所。


松田聖子 夏の扉6 投稿者 ManPimentel

後半は手を上に上げていたけど、多分最初は、この映像のように、何も振りはなく、その後、横に振るようになった。

それと、♪あなたは少し照れたよう、のところで、ほとんどは、ここのリズムに合わせて、右を向いた後、首を右に傾けるんですが、この映像ではそれもなくて、代わりに別のポーズをとっているし、♪夏は扉を開けて~、の所も、大抵は手を前に出し、手を振るんだけど、それすらもない。

つまり、この曲では色々振りをつけていくんだけど、この時は極力振りはなく、でも曲はノリがいいので、聖子自身は、リズムに乗って振りにもならないポーズをキュッキュッと、とっている。

前奏の間も、ここは、ステップ踏むだけでなく、彼女自身で考えていたのか、その時々によって色々振りが変わっていて、歌の中では決められた振りの制約があるけど、この前奏の部分は、自分のノリに合わせて、自分なりに振りをつけている感じが出ていて…

それがなんとも、かわいくて…

 

チェリーブラッサムの時は、まだ殻の中でむずむずしていた感じだったのが、夏の扉では、少しずつその殻を破って、芽を出した感じ。
 

 

まさに、萌。
 

この頃の聖子は、萌えていた。

 

もう枯れて、後は消えてなくなるだけのわが身が、この萌え真っ最中の聖子に接した時、その生きようとする激しい力と、まだまだと閉じ込めようとする力との摩擦による波動がこちらに伝わって、枯れ寸前の私は、息苦しくなって、私も生きたい、と、彼女にすがりたいけど、それをグッと抑えて…

 

 
ですから、聖子にとっても”萌え”は、後にも先にもこの頃しかなかったと思うし、恐らく、他の多くのアイドル歌手が聖子前後にいたけれど、聖子のように強烈に”萌え”ていたのは後にも先にも、この頃の聖子しかいなかったと思う。
 

もっと言えば、”萌え”とは、この頃の聖子のことであって、世界中、日本のどこにも、あとにも先にも、萌えはなかった。

 

 

そう、思うほどに、聖子は、アイドルだった…

 

 
まあ、今更私が言うまでもないけど…

 

 

ただ、唯一、現在の私にとって、萌えを感じるのは、安室奈美恵。

https://youtu.be/WwMVhM-xn50

少女なのか、レディーなのか
大人なのか、子供なのか
かわいいのか、かっこいいのか
スタイリッシュなのか、コケティッシュなのか
おバカなのか、お利口さんなのか
もうおばさんなのか、まだまだ若いのか
アイドルなのか、アーティストなのか

 
良く分からない。
 

そういう何とも言えない、魅力が、彼女にはある…

 

 
これも、今更私が言うまでもないか…笑

 

 

 

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