これが、音が良いという「RME」ね… デジタルの評価って難しい
実は…
というのがもう一つ。
前回のブルーレイ・ドライブ以前に、実はオーディオインターフェイスもeBayで購入してたんですね。
RMEの「Hammerfall-DSP-Multiface」
RMEのオーディオインターフェイスといったら大昔、ステレオサウンドでもPCオーディオ関連記事で音がいいオーディオインターフェイスと言うことで紹介されていましたね。
ですので、機会があれば試したいとはいつも思っておりまして、特に私の使っているFocusrite saffire pro 10は非常にエラーが多く、再生中にPCとのリンクが切れることは当たり前。笑
不具合が多いということで発売当時から評判でした。まあ、オーディオインターフェイスではじめのころの製品で、彼らも慣れていなかったようなんですね。
ただ、私、Focusriteには憧れのような思いがありまして、今でこそ安価な製品ばかり作っていますが、当時は高級品。真っ赤なマイクプリやイコライザーはデザインも斬新で、高嶺の花、でした。ですからいつかはFocusriteって思っていたわけです。
ただ、そうはいっても、調子いいところでプツって音が出ないことが頻繁になってくるとね… もうがっくり。もういい加減にしてくれ、ですよ。
で、すきあらば乗り換えてやるからな、何て思っていましたら、eBayで例のRMEが安く出ている。おお~と思い購入したわけです。
この製品はPCIカードとセットで始めて作動しますが、売りとしてはCPUへの負担ゼロ、超安定でしょうかね。
比較的コンパクトですが、造りはしっかりしてる印象。
ドライバーをHPからインストールしていざ音だし。
曲はブルーレイもあるカラヤンのマラ5。
あぁ~、いい音。
なんといっても、音の定位がよろしい。音色も濃くなって音が凝縮し中身が濃くなった印象。
これを聞くとFocusriteの音は滲んでいたことが解る。
ん~、いいじゃないか。
良かった、これで奴ともおさらばだ、って聴き進んでいきました。
そう、進んでいきました、
が、
印象は、そこまで。
って、つまり、それ以上何もなかった、ということ。
「定位がよろしい。音色も濃くなって音が凝縮し中身が濃くなった印象。
これを聞くとFocusriteの音は滲んでいたことが解る。」
これだけ。
Focusriteで聴けていた奏者の勢い、音楽の勢い、起伏。そこから来る感動。
ぜーんぶ、消えちゃった。笑
ヒラリーハーンのバッハ・コンチェルトなんか彼女のヴァイオリンにつやが乗り、この再生しにくいCDが見事に定位が安定し、見通しよく再生されました。
これだけ聞いている分には良いような感じですが、聖子の「20th Aniversary Ballad」では、そこにいたはずの聖子がいなくなっちゃった。
これまで苦労して得た大事なもの、全て台無し。
これでは駄目です。
どんなに聴感上きれいに整理されても、音楽が消えては…
即、Focusriteに戻したのはいうまでもありません。
改めて聴くと、ホントに良い音。
これが今の私の音。
で、このRMEの音を聴いて感じたこの感覚、どこかで似たようなのあったな… と。
あ、そう、Plextorのドライブを聞いたときのあの感覚。
デジタル処理的には優秀かもしれないが、デジタルが音楽になっていない、あれです。
情報を取捨選択し、余分な部分を切り捨て、残った部分を自分たちの都合で(独自の回路で)磨きをかけた、
かのような、音。
Focusriteを聴くと、結局こっちのほうが細かい音出てますからね…
CD再生をやってきて思うのは、デジタルの音の評価って難しいってこと。
皆さんも気を付けてほしいですね。
オーディオにおける定位って、「音がそこにある」んじゃなく、
「人がそこにいる」ってこと。
これオーディオの、いろは、ね。
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