出来が悪かった2014世界選手権女子フリー  

2014の世界フィギュア女子シングルは、失敗が多く、出来が悪かったです。ですから私からすると、大会そのものに締りがなく、どんよりとしていました。

結果はこうでした。(スポーツナビさんから拝借しています。)

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まあ、この結果はあまり興味がなく、大した話ではないです。

今回は、先日のGOEランキングより細かく見ていこうと思い、ちょっと頑張りました。

下の表がそうです。
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今回は、ISU発表のスコアーよりも詳しく載せています。そうすると、それで初めて見えてくるものがあるんですね…

 
まず、
①上の表は表題のとおりフリーの総括表ですが、一番左の最終順位はショートと合わせた大会最終の順位です。

②プログラム基礎点は、フリーで選手がジャッジに申告したプログラム構成のそのままの基礎点(のつもり)です。ジャッジスコアーにある「Base Value」は回転不足で減点されたり、1.1倍されたりした後の基礎点ですが、これはまっさらの基礎点です。
レベルのあるエレメンツは、レベル4を基本とし、レベル3だった選手の場合はその分減点にカウントしました。ただ、最初からレベル3のつもりの選手もいるでしょうが、便宜的にそうしました。

③減点は、回転不足、レベルの減点。

④×1.1は、演技後半の1.1倍加算でどれくらいプラスしたか、です。

⑤修正後基礎点は、こういった減点、加算がなされた後の基礎点で、スコアーに記載の数値です。

⑥GOEは、スコアー記載の各エレメンツのGOEの合計です。

⑦技術得点は、スコアー記載のテクニカルエレメンツの合計。

⑧で、問題の新GOEですが(笑)、書いてありますが、技術得点-プログラム基礎点です。
これをやります、といった技、ジャンプやステップやスピンなどが、最終的にどう評価されたか、選手がどんなパフォーマンスだったかが分かる数値かと思います。

⑨順位は、その欄の左隣の項目の順位です。それぞれの段階で、選手の相対的な出来が分かりますね。

 

表の見方としては、順位を横に追って行くだけでも面白いと思いますが、新GOEの意味としては、今回はコストナーの成績に現れています。
彼女は2つのジャンプに大きな失敗をしましたが、そのほかでは比較的多くのGOEをもらっていますのでGOEの合計は4位ですが、実は基礎点に大きく減点があり、新GOEでは-6.09で9位に落ちてしまいます。これは回転不足の減点後の基礎点からは分からない数値です。

 

そして何より注目したいのは、パク・ソヨンです。

彼女プログラム基礎点は10位。しかし、ご覧のように減点少なく3位、1.1倍も3位、結果、修正後基礎点は6位に浮上。そしてGOEは1位。基礎点は少なかったものの、技術点合計は64.02で5位に食い込み、それ以上にその得点は、3位のリプニツカヤとの差は1.5もないです。

でも、最後に彼女を待ち受けていたのはジャッジ意地悪さでした。

演技構成点が55.30の10位。
ジャッジスコアー見てください。55.30って言うのは、8点台が一つもないんですよ。

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確かに振りは浅いし、曲に対する気持ちがまだ積極的でない感じはしますが、それにしても誰もどの項目にも8点をつけないような演技ではなかったです。
 

 
恐らく彼女はまだ16歳。ジュニア上がりの実績の少ない選手に演技構成点なんて、余程でない限りあげない、って言う暗黙の了解があるんだと思います。見てると大体そうです。ロシアのエレーナ・ラジオノワの2013-2014グランプリファイナルの時のフリーの演技構成点も56.28でしたしね。まあ、彼女の場合は確かにまだ幼い感じで、ジュニアぁ~って感じでしたが、パク・ソヨンはそんなことないですからね。

 

この表で見ると、やはり、リプニツカヤは常に上位で、減点少なく、悪い中でも加点はそれなりにもらえています。競技者としてバランスよく安定していてその地力の強さを感じますね。

あと、アンナ・ポゴリラヤですね。ジャンプの回転不足もなく、技術点は1位でした。後は演技構成点ですが、逆にこっちを上げる方が難しいかも、ですね。

演技構成点のジャッジなんて、基準があってないようなものですからね。実績と雰囲気。

ちゃんとしてほしいものです。

 

 

 

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