それなら、カラヤン&ベルリンフィルのワーグナー"歌劇「タンホイザー」序曲,ヴェーヌスベルクの音楽"

それなら、ベルリンフィルは何を聴けば、と言うことで、今日は、
カラヤン&ベルリンフィルのワーグナー”歌劇「タンホイザー」序曲,ヴェーヌスベルクの音楽”
です。
別にこの演奏が最高と言うことでなくて、まあ、1970年代までの演奏であればたくさんの素晴らしいベルリン・フィルを聴くことが出来ますよね。
この頃までのベルリンフィルは、とにかく、今のベルリン・フィルの演奏とは、楽器の音の勢いが違いますから、従って、それは音楽のダイナミックレンジ、音楽表現の幅に影響してきます。
フォルテとは、楽器の音量が大きく、強く演奏するだけではないんです。そのフォルテで、怒りや悲しみ、その作品に託した作曲家の思い、叫びが表現されなければなりませんが、そのためには、多少音型が崩れたり、音程が不安定になったり、和音が微妙だったり、はたまた、音が割れて音色がにごったりしたとしても、それが音楽表現に寄与していれば、それは他の何よりも優先されるべきことなんです。
  
カラヤンが登場した当初、前任のフルトヴェングラーと比較されて、オケの音が小さいと非難されたそうです。
モノラル録音ということもあるでしょうが、確かにフルトヴェングラー・ベルリンフィルは巨大な音の塊ですよね。
ここに聴くカラヤンだって、当時は綺麗で味無いと結構バッシング(笑)され、アンチ・カラヤンが真のクラシック通、的な雰囲気がありましたよね。
ワーグナーの中でもこの「タンホイザー」は、カラヤンらしさが出る曲。
流麗にして妖艶。荒々しくも気品を保った演奏。
【リヒャルト・ワーグナー/歌劇「タンホイザー」序曲&ヴェーヌスベルクの音楽[パリ版]】
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・ドイツ歌劇場合唱団
1974年、ベルリン、フィルハーモニー
リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
音声はMP3
【収録曲】
歌劇「タンホイザー」序曲~ヴェーヌスベルクの音楽[パリ版]

そう。
今のベルリン・フィルには、フォルテだろうがフォルテッシモだろうがピアノだろうがピアニッシモだろうが、オケのサウンドが変化せず、だから音楽が平坦で、何を聴いても聴き手には一向に感情が涌きあがってこない。
フォルテッシモのトゥッティーでも楽器の音は濁らず、和音はくっきり綺麗で破綻しないので、どんなに厚い和音でも楽器の一音一音が眼に見えるようです。
つづく
★PC音源はメインシステムで聴きましょう。
★ランキングにご協力いただけると嬉しいです。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
★ジャズも宜しくお願いします。La gutsy jazz

 

この記事のトラックバック用URL

http://gutsy.lolipop.jp/blog/wp-trackback.php?p=577

Leave a Reply

Leave a Reply

Your email address will not be published.

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.