サットマリーのバッハ オルガン名曲集 "トッカータとフーガニ短調" 他

今日は、パイプオルガンを聴きましょう。
ジグモンド・サットマリーのオルガンで、バッハのオルガン名曲集です。
お聞きいただくオルガンは、オランダ・ズウォレ聖ミヒャエル教会のシュニットガー・オルガンです。
この教会は、1721年に竣工していますので、オルガンも1721年製ということになります。
“シュニットガー・オルガン”は、巨匠といわれたアルブ・シュニットガーのマスタープランに基づき、息子のフランツ・カスパル・シュニットガーとヨハン・ユンゲル・シュニットガー兄弟が製作した4段手鍵盤64ストップの大オルガンです。
オルガンの歴史おけるこのオルガンの位置は、ヴァイオリンの歴史におけるストラディヴァリに当たるということからもどれほどのものか、察しがつきますね。
その音は、「高音域に向かっては北欧の澄み切った青空のように鋭い輪郭で冴え渡り、逆に低音域に向かっては、確実な歩みで朗々と大地を踏みしめる。さまざまのパイプが奏でるハーモニーは、いつも充実して濁りがなく、感傷的な甘さにおぼれるのを戒めるかのように、ある種のきびしさを伴っている。・・・」
これはCDの解説の一文ですが、まさにその音が76cm/secのハイスピードで捉えられてるわけで、しかし、その再生にはLP,CDともこれまで再現し切れませんでした。
そして、ついにこのXRCD24によって、その再生が可能になった、というわけです。
パイプオルガンの音が、実はこれほどまでに強靭なエネルギーを持ったものであることを改めて知ることができます。
【サットマリーのバッハ オルガン名曲集】
ジグモンド・サットマリー(Org)
1978年8月17、18日 オランダ ズウォレ 聖ミヒャエル教会
リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
音声はMP3
【曲目】
1.トッカータとフーガ ニ短調BWV565
2.パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582
3.フーガ ト短調BWV578
4.幻想曲とフーガ ト短調BWV542
5.シュプラー・コーラル~「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」BWV645、
6.シュプラー・コーラル~「我いずこに逃れ行かん」BWV646
7.シュプラー・コーラル~「ただ神の摂理にまかす者」BWV647

オーディオシステムの性能が上がった一番の恩恵は、こういったパイプオルガンの再生でしょうね。
今まで、パイプオルガンの演奏はバランスよく(というか普通に)再生するだけで精一杯で、演奏そのものの良し悪しなどわかるはずもなく、どれも同じに聴こえてしまっていましたが、ここにきてようやく、オルガン奏者がどのような意図、曲構成を持って演奏に臨んでいるのかが見えてきました。
この録音は、オルガンの音が豊かな残響を伴って教会いっぱいに広がる、といったものではなく、十分な圧力を持った空気(風)がバルブから噴出す様を克明に捉えていて、その音像はびくともしません。
CDの解説にあったような音、とまではなかなかいきませんが、その一端を聴いたような気がします。
今日はおまけがあります。
【ヘンデル/ハープ協奏曲変ロ長調作品4-6】
マリサ・ブロレス(hp)
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内管弦楽団
1980年
どうぞ、お聴きください。

C音源は、メインシステムで聴きましょう。
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