STEREO SOUND 『石川さゆり』、聴き比べ、1-津軽海峡・冬景色
ご無沙汰してました。
最近はめっきり更新滞ってますね…
今日はタイトルのとおり、少し前に買ったSTEREO SOUND誌の「石川さゆり」のCD-Rをお聴きいただきます。
津軽海峡・冬景色。
で、聴き比べるのは、このCD-Rを買うきっかけとなった方からご提供いただいた音源です。その方というのは、例の不正ランキング疑惑濃厚なブログランキングサイト「にほんブログ村」のピュアオーディオ部門でいつも2位にいらっしゃる方です。SEEDさんという方ですね。とはいってもこの方がこのCD-Rを買ったわけではなく、お知り合いの方が買ったものを、そのお知り合いの方がエソテリックのCDプレーヤー(P-0?)で再生、デジタルアウトしたものをTASCAMかなんかのCDレコーダーでCDに焼いたものを、このSEEDさんがPLEXTOR Premium2 ですかね、それでリッピングしたものです。
私のは、実際買いましたから、それを、PHILIPS CDD3610/85で16bit 44.1KHzにてリッピングしました。ご提供いただいたデータもファイルサイズがほぼ同じですから恐らく16bit 44.1KHzだと思われます。
でそれを、私のも含めて、クラウドサーバーの「BOX」と言うところにおいて聴いていたわけですが、今回はそこから改めて2つともダウンロードし、それをMP3に変換したものを聴いていただきます。MP3に圧縮してしまっているので、分かりづらいかもしれませんが、
「まあ一聴瞭然の違いがあります。もし分からなければ、あなたの装置、あなたの耳のどちらかか、両方おかしいと思ったほうが良いかもしれません。」
と思ったんですが、改めて聴くと違いが分かりづらい。WAVのままだとまだいいんですが、MP3にしてしまうと微妙。
実はせんじつこのCDRをいつもお世話になっている高崎のハイエンド店に持ってって聞かせていただいたので、まともに鳴らすとこのくらいは鳴るというのは確認しています。
そのときのシステムは、CDプレーヤーがdcsのPuccini、プリがHegelのP20、パワーが同じくHegelのH30、スピーカーがディナウディオのConfidence C2 Signature。
この組み合わせでは当然ですが何の問題もなく安定し鳴っていましたが、私の感覚からするとちょっと石川さゆりがベテランになった感じがありまして、津軽海峡冬景色の頃はまだ30歳。その辺の青さが聴けるはずなんですが、このときは聴けませんでした。多分これはCDプレーヤーの音の影響が大、と感じました。Hegelのアンプを使っている私としてはこれは直感で分かります。
何はともあれ、もっとよくリッピングできるはずと何回かやっていまして、まあこんなものかなと言うのが今回お聴きいただくものです。
では、どうぞ。
提供された音源(ESOTERIC-CDP⇒CDレコーダー⇒CDR⇒PLEXTOR-Premium2⇒WAV⇒MP3)
私の音源(PHILIPS CDD3610/85⇒WAV⇒MP3)
どうです?
今回提供いただいたものが、同条件のものではなかったので、何とどのように違うかはいえませんが、これをご提供いただいたSEEDさんはその気になればお知り合いからCDレコーダーで作ったCDRではなく、実物をお借りすることもできたと思いますが、それをしていませんし、ましてや、P-0だったら結構高いトランスポートですからね、最終的に高音質で評判のPlextor Premium2でリッピングすれば問題なし、とお思いになったんだろうなあと、わたしは想像していますが、音、全然違います。私の方が良い音です。良い音、と言うと好き嫌いじゃないの、とお思いでしょうが、この違いはそのような部類の差ではないと思いますね…
♪こごえそうな鴎(かもめ)見つめ 泣いていました
あ~あ-あ~~
津軽海峡 冬~景~~色~~♪
と一緒にコブシをまわせるのはどっちか。
今後、どちらかの音でしか音楽を聞けないとしたら、あなたはどっちを選ぶか。
具体的に言いますと、ご提供いただいた音は、確かに情報は確実で安定していて、にじみがなく、デジタル処理として非常に優秀さを感じる音で、そこからくるリアルさのある音ですが、ただそれだけ。今言った長所をおおっと提示してくれる音です。別の言い方をすれば、石川さゆりが津軽海峡・冬景色を歌っていることは克明に描いているけど、今ここで、石川さゆりが津軽海峡・冬景色を歌っていないんです。私のは歌っています。その違い。提供いただいた音は、正に口先だけ。
実際聞いて分かりやすいのは、サビの部分。
♪こごえそうな鴎(かもめ)見つめ 泣いていました
あ~あ-あ~~
津軽海峡 冬~景~~色~~♪
この「あ~あ-あ~~」。
それと2コーラス目の
♪ごらんあれが竜飛岬(たっぴみさき) 北のはずれと
見知らぬ人が 指をさす
息でくもる窓のガラス ふいてみたけど
はるかにかすみ 見えるだけ
タメ、陰影に違いが歴然。
まあ、出だしからの一節二節くらいの言葉の端端にある、「タメ」を聴くだけでも分かりますが…
リッピングでもこれだけ違ってしまうと言うこと。
アナログのように好き嫌いで済む類のものではなく、情報量があるし、リアルでよいはずなのに音楽になっていない、と言うことがデジタルでは起こってしまう。
デジタルの音質を語るときは、今まで以上に音楽を知らないとまずいことになる、と言うこれは良い例です。
それと、ブログでランキング上位にいる人も、だからと言ってオーディオ的センスがある、耳が良い、と言うわけではないと言う、これもその良い例です。
くれぐれも、お気をつけあそばせ。笑
こんにちは。インターネット検索をしていて、このサイトに出会いました。
石川さゆりファンのひとりです。
下記に述べておられることについてコメントします。
>私の感覚からするとちょっと石川さゆりがベテランになった感じがありまして、津軽海峡冬景色の頃はまだ30歳。その辺の青さが聴けるはずなんですが、このときは聴けませんでした。<
レコード/CDになっている石川さゆりの歌う「津軽海峡・冬景色」には、大きく2種類あります。
1. LP「365日恋もよう」(コロムビア、1976年11月25日発売)に収録されたもの(三木たかし編曲)。1977年1月1日発売のEPレコードはこのLPからのシングルカットです。1958年1月生まれなので、18歳頃の歌声になります。
2. 別のものには、新録音として、CD「石川さゆり特選集 大阪のおんな/酒尽尽」(ポニーキャニオン、1995年12月16日発売)に初めて収録されたものがあります。こちらは37歳頃の歌声になります。
今回取り上げておられるSTEREO SOUND誌のCD-Rでの「津軽海峡・冬景色」は、2番目の1995年の新録音「津軽海峡・冬景色」です。
したがって、「私の感覚からするとちょっと石川さゆりがベテランになった感じがありまして」は、そのとおりということです。
ご参考まで。
yasu002 at Y さん、はじめまして。
ご指摘ありがとうございます。
いやー、ちょっとこの私の記事は間違いが多いですね。済みません…
「津軽海峡・冬景色」の頃は20歳くらいだと分かっていたのに、記事では30歳頃になってますし、
STEREO SOUNDの音源が1995年の新録音であることも見逃してますし。
駄目ですね…
唯一正しかったのは、お店で聴いて
「私の感覚からするとちょっと石川さゆりがベテランになった」と感じたところくらいでしょうか。
まあ、オーディオマニアなのでそれはそれでよかったりもしますが…
訂正記事書きますのでまた見てくださいね。