【マーラー没後100年記念 第2弾】 マルケヴィチの1番・巨人 フランス国立管

今日は「マーラー没後100年記念 第2弾」としまして、第1番巨人をお聴きいただきます。
イーゴリ・マルケヴィチの指揮、フランス国立管弦楽団の演奏、1967年の演奏会での録音です。
昨日、選曲にあたり、演奏が良くても録音の悪いものは避けるとお話しましたが、いきなり例外です。笑
と言いますのも、今後ご紹介しますCDを見渡した時、何かしら変り種がほしいと思ったのもありますが、この巨人と言う曲は交響曲中かなり俗っぽく、普通に、まともに演奏してもつまらない曲で、そういう意味で以外に難しい曲でもあるのですが、ちょうどそれに相応しい演奏が、これ、だと思ったわけです。
だいたいマルケヴィチのマーラーってどうよ、って感じしませんか?しかもオケはOrchestre national de Franceですよ。まあ、それより何より演奏がいいです。きびきびしていて、ライブ特有の熱気が伝わってきて、さすがマルケヴィチ、気合が違います。
リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
ファイルサイズは、67.4MB
音声はMP3です。
第1楽章 ゆるやかに、重々しく
第2楽章 力強く運動して  ・・・・19:36~   
第3楽章 緩慢でなく、荘重に威厳をもって ・・・26:04~
第4楽章 嵐のように運動して ・・・・28:54~
 

いかがでしたか?
ライブと言うことで、ミスの多い演奏ではありますが、なかなかの巨人だったのではないでしょうか。
ミス?ということで、まず気になったのが、44:42の箇所。ティンパニとシンバルが入ってきますが、私の持っているスコアー(音楽之友社、改訂版)では、この箇所にはティンパニとシンバルは入ってきません。
演奏はその後ずれている様子も無く無事終わるのですが、ティンパニとシンバルがこぞって数え間違えたのか、マルケヴィチが加筆したのか、マーラーがこのバージョンを書いたことがあるのか、不明です。
ま、それはそれとして、
結構この巨人、普通に演奏するとなんとなくダラダラして、そんなモチーフもういいから早く展開してよ、という感じになったりしますが、この演奏は違いましたね。
あっという間の45分でした。
最初にマルケヴィチの快演を多少おちゃらけて言いましたが、この演奏でマルケヴィチはかなり実力のある指揮者だということがわかります。
曲全体をタイトににまとめ、それにより甘美な旋律を簡潔に且つ十分に歌い、結果、曲の肥大化を防いでいます。そして、もともとアップテンポの箇所は当初のテンポ設定のとおり、より高速に突っ走ることにより、金管のファンファーレがより効果的に鳴り響き、散漫になりがちなこの曲をシンフォニックな立派な、一人前の?!曲にしています。
これは、そうそう誰にでもできることではないように思います。
なかなかの棒捌きですよね。
皆さんはどのようにお聴きになりましたでしょうか。
次回は、もしかしたらまた別の巨人になるかもしれません。

 

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3 Comments

  1. Sugar says:

    : 0
    :
    遊びに来ました! 
    クラシックお好きなんですね。
    近年(ここ4年)、私はクラシック一辺倒。SD05というアンプで聴くクラシックの心地よさに、ブログも書かずに一心不乱に聴き入っています。
    現在、マーラーの全集をいろいろ集め始めています。これまた嵌りますね。

  2. gutsy says:

    : 0
    :
    Sugerさん、こん〇〇は。おいでいただきありがとうございます。そうですか、クラシックもお聴きなんですね。SD05といいますと確かメーカーでアンプの設計をされていた方が作ったデジタルアンプでしたよね。いいですね~。評判良さそうで、私も一度聴いてみたかったです。マーラー特集まだまだ続きますので、もうしばらくお付き合いくださいね。

  3. Sugar says:

    : 0
    :
    マーラー、お付き合いさせていただきます。

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