『一関のベイシーに行ってきた』 2011年12月10日にですが…..

一関のジャズ喫茶『ベイシー』の話が続きますが、前回同様以前やっていたブログ「Sucala Jazz」に書いた記事です。

 

——————————————————————————————————————————-

大変ご無沙汰してしまいました。

タイトルにあるように、少し前ですが12月10日の土曜日に一関のベイシーに行ってきました。
車で・・
高速が無料になりましたからね。この機会にと思い、急に思い立っていってきました。

行く前、確か午後1時過ぎにベイシーに営業の確認の電話を入れまして、その前にも午前11時頃電話したんですが、その時さすがに誰も出ず、今度は出まして、小さい声で「ベイシーです。」と菅原さん。バックには音がなっていて声が良く聞き取れませんでしたが、「今日やってますか?」と私。ところが、返事がなく、もう一度「済みませんが、今日やってますか?」と私。 ・・・・  またも返事なく、「あの~、もしもし??」と私。・・・すると、「今忙しい。」と菅原さん。 ・・・・・ 「???」な私でしたが、「あ、すみませ~ん・・」と電話を切りまして(笑)、まあ、やっているということは分かった、と納得しまして・・
まっ、相変わらずということでした。笑

私が店内に入ったのは多分午後5時くらいかな。20111119185520
店内に入る前に店先に3人連れの中年の方が店の写真を撮ったりして今からは入ろうとするところで、ほか1名が慣れた様子でさっさと店内に入っていきました。
私も今回で3回目でしたので、その後についてさっさと入っていきました。

店内は基本的には変わっていないようでしたが、1つ大きく変わっていたことがあります。それは店内の明るさです。以前は真っ暗で、しばらくしないと歩けないくらいでしたが、今回は非常に(それでも普通からしたら暗めでしょうが・・)明るかったです。店内全てがすぐ見えましたから。笑

入ったときは客はいなく、コルトレーンのバラッドかな・・・がかかっていました。
が、座ろうと思っていた席に先客がいたようで、タバコとグラスが置いてあったので仕方なくその席のすぐ左隣の席に座りました。後で分かったのですが、その先客だと思っていたのは手伝いに来ていた女の子(女性?)が座っていた席で、手が空いたらちょくちょくその隣の席に聞きに来ていました。

私はビールを頼みました。以前は大瓶でしたが、いろいろご事情もあるでしょう(地震が来ても割れないようにとか・・)、今回は350mlの缶ビールでした。でも値段は同じく1200円!! もちろん柿の種が多少は多めにつきます。

コルトレーンが終わって、ベイシーのライブ盤、マイルスの「イン・ベルリン」、ブルー・ミッチェルの「ブルース・ムーズ」、クリフォード・ブラウンの「スタディ・イン・ブラウン」、ソニー・ロリンズの 「コンテンポラリー・リーダーズ」、あとジョニー・ハートマンかな。

ベイシー自体がこういう選曲をするカラーのお店ではあると思いますが、私が聞きたいと思っていたレコードを見事かけてくれました。そろそろボーカル聞きたいなあ、と思っていたら本当にジョニーハートマンかけてくれて・・。

菅原さんは終始、お手伝いの女の子二人と比較的大きめな声で駄弁っていましたが笑、まあ、これも相変わらず、ということです。

basie  281音は、以前のただならぬ気配、は薄れましたが、装置に頼らず、アナログであることに胡坐をかかない、ハイファイで、中庸な、まっとうな、でも普通にやっていては絶対出せない、まさに「緻密にして豪放磊落(ごうほうらいらく)な音」でした。
大味と思いきや、はっとするほどのリアルなベイシーの声が聴ける音。
私が聞いた中では、なんと言ってもシンバル、ハイハットの音が素晴らしかったです。あとピアノも。そこに置いてあるピアノが鳴っていると錯覚します。
座った位置が良くなかったせいか、ビックバンドやホーン物は音像のピントが合わずなんとも言えませんが、客が私一人になってから最後列のど真ん中に座ったら、ピントがピシャリッと合い、ベイシーはやはりこの席で聴くべしと思った次第。

私の音もリアルです。しかしその種類が違う。
ベイシーのリアルさは、音色。私のは情報の多さと確かさです。
ベイシーはレコードの中のマイルスをベイシーに連れてきますが、私のはCDの中に頭を突っ込んで聴いている、リアルといってもそんな大きな違いがあります。そしてそれはアナログだからデジタルだからというようなところで決まるものではない、もっと高度な次元の話のようです。

とにかく、もっと音色について考えなければと思いました。

 

 

で、今日はベイシーで掛かった曲で、クリフォード・ブラウンの「スタディ・イン・ブラウン」のB面を聴きます。

【Clifford Brown “Study in Brown”】

exp510Clifford Brown(Tp),
George Morrow(bs)
Harold Land(t.Sax)
Max Roach(Dr),
Richie Powell(P)
1955.NY
【収録曲】
1.George’s Dilemma, 2.Sandu, 3.Gerkin For Perkin, 4.If I Love Again
5.Take The A Train


 

 

久しぶりに誠実に音楽に向き合った音を聴いたせいか、ジョニー・ハートマンで不覚にも涙が・・

 

長時間運転で疲れたのか、年取ったのか・・ どうしたんだ・・

 

 

でも、確かに、

 

良い音だった・・

 

 

自宅の装置でジャズ聴くのやめようかな、と思ったのも、事実。

 

 

菅原さん、本当にありがとうございました。

 

 

あ、それと、多分ご自身の経営する駐車場を無料で貸してくれた薬屋のご主人、

 

 

ありがとうございました。

 

 

—————————————————————————————————————————————–

で、結局、相変わらず駄音でジャズ聴いているのわけですが、大分減りました…

『ベイシー』の音については、また、語り合いましょう。

 
※注 ここに流れている”Study in Brown”は、一関のジャズ喫茶『ベイシー』の音とは一切関係ありません。

 

 

 

この記事のトラックバック用URL

http://gutsy.lolipop.jp/blog/wp-trackback.php?p=4018

Leave a Reply

Leave a Reply

Your email address will not be published.

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.