“ヴィンテージ”を使うということ。Vol.2 ~ この時代に何故? 使っている人ってどんな人?チャーリーはどこ?

何故?? って何故なんでしょう… と言いますか、こういった質問は愚問なのかもしれません。恐らくヴィンテージと言われる機器をお使いの方、憧れを持っている方、そして今までの私でしたら、そうでしょうね。

ヴィンテージとは、・・・・お決まりの定義付けから。笑

-Wikipediaより-
「ヴィンテージ、またはビンテージ(英: vintage)とは本来、ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を表す言葉である。語源はフランス語の”vendange”からで、さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきている。
同一年に一定の区域から収穫されたぶどうのみを使って醸造されるワイン、また、そのワインに使われたぶどうの収穫年を指し、いわゆる当たり年のワインを指すようになった。名品や、年代物の楽器・オーディオ製品・カメラ・衣料品・くるまなどの希少品の意味に用いられるようになったが、英語の”vintage”は、「~の頃」、「時代」などを意味し、”a clock of ancient vintage”(古い時代の時計)などの使い方をする。
「ヴィンテージ・ワイン」といえば、高級ワインの代名詞であることから、英語圏には、「ヴィンテージ」のつく商標や商品が多数ある。」

とのこと。

オーディオに関しては、恐らくブランドによって違うかもしれませんね。リークやクォードなんかは、やはり真空管の時代がヴィンテージと言えるでしょうし、JBLのアンプでSG520は1970年ころですがヴィンテージですよね?マランツは1960年代半ば、7Tくらいまでがぎりぎりですかね… まあ、定義なんてどうでもいいのですがでも、そこから見えてくるものはあります。
Wikipediaにもありますように、価値あるヴィンテージというには、まずは古くなければなりませんが、整理してみますと、

1、古いこと。
2、当時、優れた名機、名品であったこと。
3、それが一般的に認知されていたこと。
4、それが現代にない価値があり、代わるものがないこと。希少であること。
5、現代人にとって貴重であるという共通認識があること。
6、よって、現代人が所有するに価値があると認められていること。

これはオーディオのヴィンテージも想定していますが、こんな感じかなぁ~笑 
もし何か足らないようでしたら、ご自分で足してください。

ヴィンテージ・オーディオを使う方たちは、多かれ少なかれこういう事情の中でお使いになっているのではないかと、まことに勝手に想像しています。つまり、ヴィンテージを使うとは、ヴィンテージ品そのものに価値があり、ヴィンテージ品の存在、或いは所有そのものが目的であるということ、ではないでしょうか。その独特の、固有の音色も含め。

ん?オーディオ製品は所有することにも喜びがあるのでは?

私は違います。
格好付けるわけではありませんが、私は今現在で言えば、CDから本来収録されているであろう、或いは実は現代の技術ではマイクでは収録しきれていなかった音を、本来あるべき姿で音楽を、これまでの自らの音楽経験を駆使し、限りなく一滴ももらさず聴きたい、再生したい、この世に再び蘇らせたい。その一心でオーディオをやっています。
でも、それは簡単ではないですよね。簡単ではないというのは、そういう音そのものを出すことは勿論簡単ではないですが、本当に難しいのは、何が本来あるべき音の姿なのか、それを自分の中に確固としたイメージを作ること、です。ある意味、これまでのオーディオはそれを知るための歩み、そのものだったとも言えます。って、格好つけすぎ….

私のオーディオはそういうことですから、現代の機器でそれが可能だったら古い機器など使う必要はないわけです。だって、ウェスタンで、爽やかフュージョンは無理でしょう?トーキー時代の機械で聖子聴きたいです?笑
どんなに当時最先端で物量投じ、業務用として使われた優秀なものであっても、情報の伝達能力が現代の機器より劣っていれば、音追求する中で必ず行き詰まります。
 
にもかかわらず、ヴィンテージをメインで音楽を聴いていらっしゃる方がいます。
 
この時代に、情報が欠落しているといういうのに、何故???

上の6項目に当てはめてみると理解しやすいかもしれませんが、恐らく、そういった方たちは
 
①現代機器では、まともな音楽は再生できない、と思い込んでいる。実際そういう音しか聴いていない。

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②オーディオをやるという姿勢において、演奏者の本当の姿を根こそぎ聴いてやる、という気概がない。そういうオーディオではない。

③古い録音しか聴かない。

④骨董趣味、収集癖がある。

⑤数の限られた希少な機器を使うことで、知らず知らずに優越感から逃れられないでいる。

⑥ハイエンドなどという変な音で聴いている輩とは違い、自分は本当の音楽を聴いていると自負している。そのため、自己陶酔型、ナルシストである。

⑦機械弄りが好きである。

 

笑。順不同です。

別に、悪気はありませんので….って、もう遅いか。

でも、こういう印象もっているの私だけではないとは思いますけどね…
まあ、現在ヴィンテージを使ってらっしゃる方たちが、現行ハイエンド製品を使っていただければ、もうちょっとオーディオも活気付くでしょうけどね。中古品に何億円行ったり来たりしても、オーディオ産業は一銭にもならない。製品の値段も下がらない。

今日聴いていただくのは、古い録音を最先端の技術で収録し直して、何故かまた古いスピーカーで聴くという事をやっていらっしゃるのを聴いていただきたいと思います。
それと私がリッピングしたものとを聴き比べてください。

チャーリー・パーカーのウィズ・ストリングスです。
動画でかかったのは、Just Friends とSummertime です。
私の方でいうと、1曲目と10:00辺りです。

 
Charlie Parker with Strings (Released on 10″ as Mercury MG-35010, reissued as MCG-501 and then MCG-101)

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1. Just Friends
2. Everything Happens To Me
3. April In Paris
4. Summertime
5. I Didn’t Know What Time It Was
6. If I Should Lose You
Charlie Parker – alto saxophone; Mitch Miller – oboe; Bronislaw Gimpel, Max Hollander, Milton Lomask – violins; Frank Brieff – viola; Frank Miller – cello; Myor Rosen – harp; Stan Freeman – piano; Ray Brown – double bass; Buddy Rich – drums; Jimmy Carroll – arranger and conductor
Studio recordings of Nov. 30, 1949
 
 

 

音については特にいうことありません。
1ビットで高域が延びてますと自慢していたのに、中域命の陣笠で何故悦に入れるのか…
多分、ご自身で制作のDSDはSPと瓜二つ、SPの代わりになる音だと絶大なる信頼を寄せているのでしょう。まあ、それはそれでよいのですが、本来陣笠はもっと、おおっ!!!っと言う音が出るはずですが…

だいたい、PCからファイル再生すると言うのであれば、OSの設定は最低やってほしいものです。「サウンド」の設定がオンになっていて、操作途中でピンポ~ンって鳴らしているようではだめです。
 

デジタルを甘く見ている証拠ですね。
 

 

 

 

 

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