昌磨くん、君に”ラヴェンダー”は、百年早い…

女子フィギュアでは、紀平選手がトリプルアクセルや8トリプルを成功させたり、本田選手が何か何か言いながらファイナル進出だったり、三原選手がシニアデビューで表彰台だったり、何より、浅田選手が膝故障で、練習にも影響が出て、色々心配な日々が続いている最中、ふと男子に目をやれば、宇野選手が中々調子良いという。

で、今年も相変わらずのコーチが振り付けて演じているようだが、と見てみれば、ん?

なに?ショートは “ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲” だ?

“ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲” って、あの “ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲” か?

映画「ラヴェンダーの咲く庭で」の一曲、通称、「ラヴェンダー」。

それを、君がやるって?

誰の断りを得て?

このラヴェンダーには、浅田真央の不滅の名演があるって知っての不届きか?

唯一、このラヴェンダーをやることを許されたのは、町田樹、彼だけ。

それを、こんな程度の振り付けで、羽生まがいの、表現力とは程遠い、ジャンプを除けば、ジュニアレベルの幼い演技で…

https://youtu.be/MEKnFuhlCug

君の演技はいつもワンパターン。
どんな曲も、いつも同じエナジーで、突っ走る。
羽生結弦に見た、若き血潮、って言う代物。

それを表現力と勘違いして…

そして、

タラソワの振り付けのパクリにも及ばない、中身の無い振り付け。

この曲、そして過去の名演技に対する畏敬の念が感じられない振り付け。

緊張感の無い振り付け。
 
bandicam-2016-10-27-12-19-15-905
毎回、このポーズがあるけど、これは一体なに?

 
2008年、世界選手権での浅田真央の演技。

この時、浅田真央は数えで18歳。
君はいくつだ?
18歳だろ?
ほぼ同い年だ。

なのに、君と浅田真央との演技の、この差は、なんだ?
演技全体に亘って、作品としての完成度が、まるで違う。
いや、君の場合は、完成度云々を語るレベルの演技ではない。
君の血の通ったジャンプ、演技は、羽生結弦より好きだ。
君にうらみは無い。

しかし、

この差は大きい…

この差、なんだと思う?

教えてあげる。

 

浅田真央は、この曲、この振り付けに、身も心も全て捧げているんだ。

そう、一切の全てを…

 

君はこの演技で、この曲に、己の全てを捧げているか?

ジャンプに現を抜かし、成績に現を抜かし、曲を、振り付けを演じることを忘れていないか?
表現なんて、今自分にあるもので、ちゃちゃっと、と済ませていないか?

 

だからだ、

そんな君が、この”ラヴェンダー”をやるなんて、百年、いや、千年、早いんだ。

 

そして、振り付けた、樋口美穂子さん、

あなたがこの曲に振付けるのは、一万年、早い…

まずは、

振付ける前に、この曲を愛すること。

心の底から、愛すること。

そして、

それが出来なければ、

振り付けるのは、やめること。

 

 

 
そう、
 

つまりは…
 
 

この頃の浅田真央を超えることのできるのは、
 

2016年、26歳の、
 
今の浅田真央、

 

彼女、だけ。

 

それ以外、いない、

 

 

と、いうことだ。

 

 

 

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6 Comments

  1. mike says:

    こんにちは!

    そうかぁ、、、、同じ時期なのですねぇ。
    男女の違いはあるとしても、比べちゃうと、、、ですね。
    というかこの曲を聴きながら、他の選手の演技を見ても、正直頭に入ってこないんです。
    ショウマ君を見ているのに、真央ちゃんの演技が鮮烈に残っているせいで、
    真央ちゃんの残像が被ってきます(*´꒳`*)☆*:.。.

    まぁ、ショウマ君がどうのこうのはちょっと置いておいてw,
    なんでわざわざこの曲を選ぶのか謎ですね。
    前も言いましたけど、そこまでメジャー曲じゃなく、代表傑作として持っている人がいる曲を、
    なんで選ぶんだろう。。
    道とかね、、、ボーヤン、、、
    昨年の青木さんも悲惨でした。
    今シーズン真央曲に限っても、スマイルも、アイガットも、
    似たような曲他にももっともっといっぱいあるだろーって思うんですよね。
    新しい曲探す努力、怠ってない⁇って思っちゃいます。
    フィギュア全体にいえることですけど。
    もっと色んな曲で、その子の個性にあった代表演技になるような作品をみたいです‼︎

  2. gutsy says:

    mikeさん、

    こんにちは。

    mikeさん、確か、宇野選手、応援してましたよね。
    スミマセン…

    そうですよねえ~、本当に、どうしてラヴェンダーなんか、ね..
    この曲をやるっていう時点で、コーチの姿勢、って言うのが何となく解るような…
    軽いって言うか…
    シェヘラとか、超メジャーなのは、ジャッジも知ってるし、って言うのはあるかもしれませんが、この曲や、道もね…

    >そこまでメジャー曲じゃなく、代表傑作として持っている人がいる曲を、なんで選ぶんだろう。。

    ですよね…
    一点物で、その選手にとっては大切な曲かもしれない曲を、わざわざ選ぶっていうのって、曲についても、先に使った選手やその演技についても、何も考えてないな、って思いますね。
    品がないというか、何と言うか…

    選曲者のセンスが問われますよね。

  3. 玉子 says:

    gutsyさん、こんにちは!

    あああ、真央さん、まっちーのラヴェンダー…
    宝物のような演技でした。

    真央さんとまっちーのラヴェンダーは、観ているとストーリーが
    頭に浮かんでくるんです。
    真央さんのは、帝政ロシア末期の没落貴族のお姫様が初恋をあきらめ、
    政略結婚で嫁いでいく、という情景で
    まっちーのは、北欧(寒いところ)に住む貧乏な画学生とか小説家を目指す貧しい大学生が、
    やっぱり没落貴族のお嬢様と互いに想い合っているんだけれど、彼女は
    家のために大金持ちに嫁いでいく…という情景。

    真央さんのラヴェンダー…美しさ、気品、哀しさ、はかなさ、優雅さ…
    言葉で言い表せないくらいですが
    真央さんのどの瞬間をとっても綺麗で、
    彼女の身体能力の高さが余すところなく発揮されている奇跡のような
    プログラムだと思います。
    この切ない曲想が見事に表現されていて、何度観ても感動してしまいます。

    まっちーのラヴェンダーは彼の「表現への執念」も感じられ、もう、もう…
    最後の最後に置いたルッツからスピンのところでは、「張り裂けんばかりの哀しみ」が
    脳に直接伝わってくるようですよね。

    宇野昌麿くんの今季のプロについては、表現の幅を広げる試行錯誤?を
    はじめたところなんだと思いますので見守っていくスタンスですが、
    mikeさんと同じく、スケーターさんたちが、なぜ既に他の人の「代表傑作」となってる
    曲をなぜ選ぶんだろう、というのは毎年の疑問です。
    でも、また「代表傑作」を思い出して見返してみる、という楽しみのトリガーにもなって
    いるので、まあそれはそれで楽しんでいます。

    同じ曲を選ぶのは「比較される」という意味でチャレンジでもありますが、
    どこかに、その選手ならではの美しいシーンがあるといいですね。
    曲だけ同じで、工夫がない、というのはちょっと残念。
    (また長くなってごめんなさい。でもおかげさまで真央さんとまっちーのラヴェンダーを久しぶりに観て、心が洗われました。ありがとうございました。)

  4. gutsy says:

    玉子さん、

    こんばんは。

    玉子さんの妄想、納得です。笑

    >宇野昌麿くんの今季のプロについては、表現の幅を広げる試行錯誤?を
    はじめたところなんだと思いますので見守っていくスタンスですが、

    お優しいですね。笑

    まあね、そうなんでしょうけど、でも、ラヴェンダーは、駄目です!笑
    それに多分、成績が伴っているうちは、本人は、何も気づかないでしょう。
    暫くは何の成長も無いと思いますよ。

    私、冷たいですね。笑

    何故、既に他の人の「代表傑作」となってる曲を選ぶのか。

    少なくともそこには、「代表傑作」の、代表傑作としての価値が分かっていない、ふしがありますよね。
    でなければ、おいそれと、振り付けなんか出来ないと思いますけどね…

    まあ、どちらにしても、結局は、今も昔も、真央は凄いよねぇ~、というお話でした。

  5. とおる says:

    gutsyさん おはようございます。
    興味深い記事投稿ありがとうございます。
    この曲で真央ファンになった私にとっては今後どれだけ昌磨君が神演技をしようとも私の中で真央のイメージは払拭できないかな…と思います。こういう場合こそ振付の真価が問われるのでは?(笑)
    昌磨君は凄く個性の光る選手だと私は感じていて、アクが強いw曲(今期FS、昨期SP)が似合う選手という印象で、今より将来が楽しみな選手。gutsyさんが仰る通り今期彼が表現を磨く事は難しそうですね。
    魅せる・踊る演技はできる選手だと思うので「ジャンプよりもステップで転倒しちゃう!」ていうくらいの振り付けで踊ってほしいなあと考えてます。
    今の採点方式だと技術、特にジャンプさえよければPCS爆上がりになってしまうので各選手の表現やスケーティングを潰してるようにしか思えません。
    カナダに行くと決まった時にツルスケの結弦くんが観れる!!とワクワクしてた昔を思い出すとちょっとやるせないですね。
    宇野選手にはPCSあるから表現あると慢心してほしくないです。
    ラベンダーのお話からだいぶ脱線してすみません。

  6. gutsy says:

    とおるさん、

    こんにちは。

    宇野選手は、気持ちのこもった演技が出来ますし、彼のジャンプは柔軟性があって好きですから、基本的に応援はしているんですが、ここ最近はね、良いことなんですが、ジャンプに気持ちがいってしまっている感が強いので、今はあまり彼には期待していないのが正直なところですかね… 彼のコーチ陣も彼を飼い殺しにするのでは、と、心配です。コーチ兼振り付けって言うところも、彼の可能性を殺しています。彼女の振り付けは素人感が強いです。基本、他人からお金を貰って、振り付けをしていなければ、素人です。作詞作曲も同じですね。

    >「ジャンプよりもステップで転倒しちゃう!」ていうくらいの振り付けで踊ってほしいなあと考えてます。

    ホント、それくらいになると彼、面白いんですけどね…

    まあ、ですから、男子は、友野一希くん、あたりが上がってくるのを期待しているところでしょうかね…

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