で、改めて、浅田選手のフリー “リチュアルダンス” …

浅田選手と同じように、ローリーニコルの呪縛にかかってしまっている選手といえば、アメリカのグレイシーゴールドですね。

しかも彼女は、ここ3年間、ショート、フリー共にニコルということで、どうなんでしょう…
まあ、良い振り付けで気に入っていて、それで選手も演じやすく、それで成績もよければ、特に、振り付け師をころころ替える必要もないのかもしれません。
浅田選手は、ここ何年もタラソワとニコルだけですし、本田選手だって、ここ3年は、ズエワと、トムディクソンでショートとフリー演じてきてますからね。

振り付けの出来さえよければ、ですね。

まあ、所詮、振り付けは、好き嫌いでしょうから、私とニコルの相性、悪いということですね。

ただ、ニコルは、使用曲がクラシックに偏ってきていて、何となく、それが何かしら無理をして、振り付け師としての自分に箔を付けようとしているようで、何となく、グレイシーと浅田選手は、そのためのツールになっているような、そんな気がして、ならないんですね…

だって、どう見たって、アメリカのモデルもやるようなあのグレイシーに、クラシックを、しかも原曲そのままで演じさせると言うのは、無理があります。
演技だって、彼女頑張っているけど、まあ、そのとおり、頑張っている感が演技全体に漂っていますし、ぎこちないですよね。

彼女ジャンプで得点できるので成績はいいですから、まあいいか、って感じですけどね。

今シーズンも、何をやるかと思えば、あの、ダフニスとクロエですよ。フランスの作曲家ラヴェルのバレエ組曲のアレですよ。
昨シーズンはストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」で、まあ、この曲は実際バレエとしても演じられるものですし鳥ですから、コンセプトが明確で振り付けもしやすいものでしたから、駄目な振り付けではなかったですが、今年のダフクロは、もう、ちょっと無理があります。
 

 
まあ、演技は、ジャパンオープンということで、彼女も、全く調整不足、練習不足で、昨年もそうでしたけど、もうボロボロで、まだ全然、人様に見せるレベルではないんですが、それでもそれを承知で参加してくれているのは、調整の意味と、恐らくギャラでしょうかね…

そういう演技でしたから、正確な評価は出来ませんが、まあ、見た感じ、焦点がボヤけてというか、無い。
この振り付け、どこが、ダフニスとクロエ?ですよ。
この振り付けでは、今年彼女、苦労するだろうなあと思います。

何故、彼女にクラシックばかり、やらせるんでしょうかね??

しかも、洒落た編曲ものではなく、ただ原曲を切り貼りしただけの重いまんまで…

これは、浅田選手にも言えますね…

何故でしょうね…

返す返すも、そんなニコルでしか、残りの浅田選手の演技が見られないと思うと、非常に残念でなりませんね…

 
と、ちょっと本題からズレてしまいましたが…

まあ、その浅田選手の今シーズンの”リチュアルダンス”。

もう、コンセプトが、音楽とは無関係の鳥、ということだけで、しかもしっかり振り付けに鳥を思わせるポーズ動きが出てくる時点で、話になりません。
音楽と振り付けが合っていませんので、どんなに浅田選手が頑張って完璧に振り付けを演じたとしても、音楽と振り付けの持つ、其々のエナジーが違いますから、振り付けと音楽とが一体となったときに感じる興奮、高揚感、そこから得られる満足感が、ほとんど得られませんね…

それは偏に、音楽と振り付けが、別物だからですね。

だから、浅田選手の演技が、彼女はいいんだけど… 振り付けのあの部分は良いんだけど… という話になってしまう…

そういう意味で、私は今回のリチュアルダンスは駄目なんですが、ただ、音楽、振り付け、それぞれを個別に見ると、それほど悪くはないと、思います。

音楽も、フリーも、使用曲名を、リチュアルダンスということにしたのは、まあ、フィギュアだからしょうがないな、と思いますが、ショートを組曲中の有名な曲をピアノ伴奏で小さい世界を表現して、フリーでは、組曲の他の曲を入れつつ、ショートの曲をメインに、オーケストラの大編成で、ショートとの関係性を保ちつつ、ショートからは一転、大きく、広がりのある世界を現していますから、まあ、こういう、趣向も悪くは無いですよね。

それに4分というで限られたなかで、無駄の無い効果的な選曲も良いです。

振り付けは、音楽とは全く関係なく見ますと、チェロスイートに見られるような、変なポーズも無いですし、何よりも今回のニコルの振り付けは、シャープで明確で、音楽とは関係ないですが、鳥、というコンセプトが自分の中に明確にある、そんな振り付けでした。

鳥の魔女、魔女に仕える鳥が、魔術の炎の周りを踊り狂っている、みたいな感じ、ですかね?笑

ですから、この曲を何も知らなければ良いんでしょうけど、知っていると、この振り付けには、違和感あるでしょうね…

 

いずれにしても、フィギュアスケートは、音楽だけでも、振り付けだけでも、なく、双方が一体となったもの、それを選手達は演じているわけですから、ね。

救いは、浅田選手の振り付けの演技の完成度の高さです。

これに尽きます。

 

音楽を、形に表すことが出来ない、ニコル。

タラソワの影を追いつづける、ニコル。

 

困りましたね…

 

 

 

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