真凛、世界女王になるために…

本田選手、今シーズンのJGP、ファイナルも危うい状況に、今ありますが、どうしてこうなってしまったんでしょうね…

成績は2位と2位。

ですから、これで優勝があれば、ファイナル即決でしたけど、もう既に日本選手2人決めていますし、2位と2位ということは、26ポイントで、1位と3位も26ポイントですから、確か、同点の場合は、より上位順位のある選手が選ばれるはずなので、先の大会で3位に終わってしまったあのザギトワ選手でさえ、1位と3位で26ポイント、1位がありますから、本田選手よりも優先的に選ばれるわけで、まあ、残りのロシア選手が、4位くらいにまで大コケしてくれれば本田選手もありなんですけどね。

で、どうして2位で、1位になれず負けたのか。

もうそれはまず、ジャンプ、失敗したからですよね。

坂本選手が優勝した日本大会も、先のスロベニア大会も、大事なショートの、これまた大事な得点源のコンボのセカンドが抜けるという、おおポカやっちゃってますからね。ミスでコンマ数点減点とかそういうのじゃない、3回転ジャンプ1個分得点してないんですからね…

で、それを、フリーでも、やっている。
1A+2T+2L。これね。

日本大会も、スロベニア大会も、同じところを抜かしている。

紀平選手は、記事にも書きましたが、第1戦目に失敗した3連続を、ロシア選手に勝つためには、ここを加点つけるくらいに跳ばなきゃ駄目だったところを、しっかりスロベニア大会では、ミスなく、しっかり加点つけてきましたからね。このシリーズの本田選手には、そういった意味での粘りは、感じられませんでしたね…

もしかしたら、ショートの”スマイル”、あまり好きじゃない曲のようですから、ノレていないのかもしれませんし、フリーもそういう影響あるのかもしれませんけど、そういうのは勝負では勿論、何の言い訳にもならない、と言いますか、意味のないことですからね。

で、こういったジャンプが抜けるというのは、勿論それによって減点されることもあるでしょうが、一番は、ジャンプ1個、跳ばなかった、ということで、まあ、当たり前のことですが、で、それはスコアー的には、減点ではなく、基礎点に反映されますよね。つまりスコアー的には基礎点が減る。

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最近、ジュニアの選手の試合の時は、あまり細かく基礎点のことまで気にしていなかったんですが、特に本田選手の場合は、加点がしっかり付くので、各ジャッジの評価値と最終得点で判断していたんですが、それに今回は、ジャンプの加点が若干少なめで、しかも、紀平選手、トリプルアクセル成功してますから、この技術点のさも仕方ないのかな、と漠然と思っていたんですが、改めて、本田選手と紀平選手の基礎点見てみましたら、その差、8.08。実際の演技では、3連続の2Aを1Aになっちゃったんで、本来の本田選手が用意した基礎点は、+2.2×1.1=+2.42 で、単純にスコアーにある基礎点を引き算で言うと、その差は5.66。

まあ、今更で申し訳ないんですが、紀平選手の方が基礎点高い。

この5.66って、やっぱり3Aの恩恵でしょうが、ただ、もっとこの、5.66の差を具体的に見ていきますと、

紀平選手の3A、8.50は、本田選手の2A×1.1=3.63 で、その差は、4.87。

残り、0.79。

で、細かく2人のジャンプ構成の違いを見ますと、紀平選手は、3Lzを前後半2回、3Fを後半1回跳んでますが、本田選手は、3Fを前後半2回、3Lzを前半1回跳んでますので、その違いは、紀平選手の後半の3Lzと、本田選手の前半の3Fです。
また、3Loを、紀平選手は前半、本田選手は後半跳んでいます。

まとめると、

紀平選手 後半3Lz 6.0×1.1=6.60  
本田選手 前半3F 5.3
その差、6.6-5.3=1.30

紀平選手 前半3Lo 5.10
本田選手 後半3Lo 5.61
その差 5.10-5.61=-0.51

これを、残りの差 0.79から引くと

0.79-1.30-(-0.51)=0

ということで、変な計算でしたが、笑、0、つまり差は、このジャンプの違いで間違いない、ということです。笑

紀平選手が基礎点の段階で既に、5.66も差をつけているのは勿論トリプルアクセルが大きいですが、それだけでなく、次に難しい3Lzを2本跳んでいるからでもありますよね。
本田選手は、3Fどまり。

って、見れば解るでしょ?!

って感じですが、笑、本田選手もジャンプ後半に持ってきたりして、得点アップは図っていますが、今現在のジャンプ構成では、もう限界でしょうね。

だって、紀平選手は、フリーだけでなく、ショートにも、しっかり3Lzコンボ跳んでますからね。しかも後半に。

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本田選手は、3Fコンボを前半に跳んで、ただでさえ、遅れをとっているにもかかわらず、セカンド抜けるわ、スピンレベルも紀平選手はしっかりレベル4貰っているのに、そこでもとりこぼすわで、実は既に勝負に出遅れていたんですよね。
今後紀平選手は、ここにも、トリプルアクセル入れてくるでしょうから、そうなったら、あなたどうするの?!って、本田選手に限らず、他の全ての選手に言えますけどね。

まあ、ですから、私なんかからすると、このグランプリシリーズは、彼女としては、全体として、調子が悪かった、ノリが悪かった、だからこういう成績だった、ということなんでしょうけど、だからこそ、そういう中でも、本田選手は、大崩れすることなく、実力が中々出ない中、何とか振り絞って踏ん張ったんじゃないかな、って思うんですよね…

 

で、そんな、本田選手が世界女王になるためには、どうするのか。

もう、当たり前のことで、申し訳ないですが、

1.基礎点を上げる。
 そのためには、
 1)ジャンプ構成の難易度を上げる。
 2)スピン・ステップのレベルを100%取りこぼさない。
 3)コンボでジャンプを抜かさない。
2.GOEオール+2以上(1.40)を目指す。
3.PCSのアップ

まあ、言うは簡単ですけどね。笑

基礎点アップは、ジャンプ構成の変更が必要ですけど、少なくとも、本番でのジャンプのすっぽ抜けも含め、そういった取りこぼしはしないということも基礎点維持になりますよね。当たり前ですが…笑
ジャンプ難易度のアップなどは、彼女の持っているものとの相談ですから、どうなんでしょう。
意外に難しい、かもですね。

GOE評価は、オール+2というと、加点が1.40 です。
まあ実際は、2回転は加点が低いですが、今は良ければ、3、つまり、2.1の加点が付きますからね。
平均して、目安として1.4の加点を目指す。
本田選手であれば決して不可能ではないです。
この点に関しては、 結弦君を、見習いましょう。笑

7つのジャンプで、全てに加点1.40付けば、1.4×7で、9.8!!

トリプルアクセルなんか、吹っ飛んじゃいます。笑

これは冗談ではなく、もしかしたら一番可能性がありそうです。

PCSのアップですが、今回、本田選手はここ、低めでしたね。
世界女王になるためには、ここを、5要素全てを8.5点以上でなければ駄目です。
フリーで言えば、8.5×5×1.6=68

68点。

ちなみに、昨シーズンの全日本での宮原選手のフリーのPCSは、68.18でした。

本田選手なら決して不可能ではないです。

で、ちなみに、スロベニア大会の成績のジャンプの加点を、1.40、PCSを全て8.5として、計算し直すと、

ショート (基礎点) 26.84+4.3=31.14
      (加点)  1+1.4+0.1+1+1.4+1.4+0.64=6.94
      技術計 31.14+6.94=38.08  PCS計 8.5×5×0.8=34

☆ショート計 38.08+34=72.08

フリー  (基礎点) 57.36+2.42=59.78
      (加点)  1.4+1.4+0.64+0.36+0.93+1.4+1.4+1.4+1.4+1.4+0.57=12.3 
      技術計 59.78+12.3=71.08  PCS計 8.5×5×1.6=68

☆フリー計 71.08+68=139.08

 
総合計 72.08+139.08=211.16

 
211.16!!

これなら、将来、女王争いが出来ますね!!

勿論、彼女であれば、スピン・ステップは本来、今大会以上に加点貰っていますから、プラスマイナスあるでしょうから、本当に、不可能ではないです。

ちなみに、昨シーズンの全日本の宮原選手は、212.83で、優勝していますからね…

まあ、この宮原選手の場合は、国内大会ですから、PCSは勿論、総じて、盛られています。

が、本田選手は、私は、世界基準で、この評価、と思っていますから、とにかく、今回のような、そして昨年のような、ポカをしないことが大事です。
本人も身にしみているとは思いますが。笑

でもね、211点なんて、最低ラインですよ。

だって…

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ね、211じゃ、メダルにも届かない。笑

まあ、この盛り、の有り様はどうかと思いますが、こういう世界と戦うってことですし、それに加え、トリプルアクセルの紀平選手もいますからね…

彼女の強みは、mikeさんも言っていましたが、他のジャンプに穴がないこと。
浅田選手とは違って、トリプルアクセルが、本当の意味での武器になること、です。
他の失敗ジャンプを、トリプルアクセルの基礎点で補填する、というのではなくてね…

こうやって、数字遊びすれば解りますが、どんなに苦労してジャッジに愛されるジャンプを跳び続けても、基礎点の段階で5点、ショーとフリー合わせ、10点既に離されるってことは、どれ程に、金メダルに近いかです。

 
でもまあ、現実は、紀平選手がシニアに上がって、どうなっているかですが、それは、まあ、本田選手も同じですか…
 
 

 
本田選手が、世界女王になるために、

やっぱり、彼女には、ノリノリで演技できるように、環境を整えてあげたほうがいいかもしれません。
振付師の気持ちもわかりますが、勝つための、彼女の最大の生命線であるジャッジの評価を得るためには、彼女の華やかさ、パステルな明るさ、ふわふわした浮遊感のある演技が必要で、そのためには、彼女がのれる曲を用意してあげたほうが、いいでしょうね。

 
色々書きましたが、最終的には、それもこれも、その実現のためには、彼女の、ノリ、って言うのが大事なのかもな、という思いに至りました…

特に彼女のような、センス、で演じてしまう選手は、余計他の選手より、そうなのかもしれませんね。

 

でも、まだまだ、先は長い…

 

 

一歩ずつ、ですね。

 

 

 

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